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【140字小説】眠気

眠い。眠い。

言葉が平穏を裂き
不都合な事実に気づき
視界を渦巻かせる。

窓から見える街。
歩く人。急ぐ車。

目に映るどれにも
私の存在は肯定できない。

身体は力をなくし
眠気が思考にカーテンをする。

逃げたつもりだったけど
目を開けたらやっぱり
世界にいた。

/ルリニコクみみみ


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