見出し画像

ほんのりとした優しさは身に沁みる。

こんにちは。
毎日更新が少し空いてしまいました。

東京へ降り立って全くの無計画だった私は「着いたは良いけど、今日1日どうしようか。」と考えました。軽く朝ごはんは出掛ける前に家で食べてきたけれど、東京に着いたて何か食べたい、と思った途端にお腹が空いてくる。
インターネットでホットケーキが食べたいと調べると錦糸町にある喫茶ニットという創業50年の喫茶店がおすすめと色々なサイトで紹介されていました。私は、今流行りのクリームがたっぷり乗ったものよりもシンプルで素朴なホットケーキ好き。無性にこれじゃなきゃダメかもと思い、夜まで予定もなかったので、並んで時間が掛かっても良いやと錦糸町駅へ。

まだ朝の10半頃だというのに店内は薄暗く、時間の流れを忘れるような昔ながらの喫茶店。並んだり、待ったりすることなく、席に座れました。私が行った時はおばぁちゃまが接客をされていました。お目当のホットケーキをオーダーすると「時間掛かるけど大丈夫?」と言われ、「どれぐらいかかりますか?」と聞いたところ、厨房へ確認。「20分で出来るって。さっきまでは40分だったよ。」と良かったね、という優しい微笑みもあり、本でも読みながらゆっくり待つことに。

店内を見回すと1人で来ているサラリーマン風の男性やカップル、女性同士など席は結構埋まっていました。常連さんというよりは私同様にインターネットを見て来られて感じ。ソファも昔からある少し狭め、でふかふかの座り心地。旅先でお気に入りのカフェが見つかると嬉しくなります。肩肘張らず、気ままに行って好きな時間を過ごせるカフェ。

さて、噂のホットケーキ。出てきた瞬間、めちゃくちゃ綺麗!というのが印象。カリカリサクサクに焼けた真ん丸なホットケーキに四角いバターが爪楊枝で刺さっているのです。もうビジュアルからして私好み。しかも、一緒についてきたのはメープルや蜂蜜ではなくニットでは「氷糖蜜」だそう。食べ始めると外のカリカリと中はしっとりでふわふわというよりはどちらかと言えばずっしりとしていて、それがなんともベストマッチでした。ほんのり甘くて、しつこくないほんのりとした甘さ。私は、カリカリ部分が本当にサクサクなので、フォークとナイフで食べるのに手こずりました。上手く切れる方が羨ましい。朝からこれは思いかも、と思ったけれど、ぺろっと食べられてしまい、私のお腹はいっぱいに膨れました。

お店を出た後には満たされたお腹ともうすぐ4月だというのに冷たい風に「これで暖かかったら、最高なのに。本当に天気は優しくないな。」なんてと思いつつ、素敵な朝ごはんを食べられて、これからの旅に期待を膨らませます。次に行った時には、ぜひあのおばぁちゃまとお話がしてみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?