第8章 日本の攻略法を歴史から導き出せ!

さて、第7章では発信活動を続けたことによって夢を叶えまくった話などを紹介した。「私も発信することから始めてみようかな...」と1人でも多くの人に感じてもらえたら嬉しい。

しかし、「なんでもかんでも発信してもいい」と思ったら大間違いである。特にインターネット上での発信というのは良いことばかりではない。そこには大きなリスクも潜んでいる。

日本人の国民性とインターネットの歴史からどのようにこのリスクを解消していけばいいのか、この章では僕なりの考えを述べていきたいと思う。

出る杭は打たれる国、日本

「出る杭は打たれる」

1 才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。
2 さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。

この言葉は日本人の国民性と社会を表してると僕は考える。ちなみに「出る杭は打たれる」の英語訳はない。

また、なぜか日本では「楽してお金を稼ぐ=汚い」ことであり、「汗水垂らして働いて得たお金は美しい」と未だに言われるところがある。完全にこれは国民になにひとつ疑問を感じさせないままおとなしく税金を納めさせるためのプロパガンダの一部だと思ってる。

それゆえ日本ではお金を稼いでるであろうスターほど年収を公開するのを嫌煙する(テレビでよくある「◯◯さん年収いくらなんですか〜?稼いでるんでしょ〜?」「いやいやそんなことないですよ〜!」のくだり)

逆にアメリカなどではスターほど年収を公開してるように思える。そうすることで子供達に夢を与えられるからだ。

まあこの話は長くなるので割愛するとして、歴史を振り返ってみると「出る杭は打たれる」は明らかなのだ。

大正時代にリスクを取ったビジネスモデルで1919年には売り上げが当時のGNPの一割に相当するほどであった鈴木商店も、米騒動の際に大阪朝日新聞により「鈴木商店は米の買い占めを行っている悪徳業者である」と攻撃される。これにより、米価の高騰に苦しむ民衆の反感を買い、焼き打ちにあう(その後鈴木商店は紆余曲折を経て現在の総合商社 双日に)

「時代の寵児」と呼ばれ、球団買収や最年少上場を果たしたホリエモンこと堀江貴文氏も、メディアでの裏表のない発言が多くの人を敵に回すことになり、後の事件に繋がる。

そして最近の例で言えばYoutuberヒカル氏の「VALU騒動」である。お金を派手に使った企画で人気を博し、若干25歳で年収5億円とも言われていた彼も、たった1つの過ちでアンチが激化。活動休止にまで追い込まれた。

これらの事例を見てわかる通り、情報発信やブランディングは見せ方1つで大きなリスクを背負うことになってしまう。


日本のインターネットの歴史から浮かび上がるネット社会とユーザーの特徴

ここで重要なのは、ネット上における日本人の国民性や特徴を日本のインターネットの歴史から導き出すことだ。すると、情報発信における攻略法が見えてくるのである。

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