ランニングの教科書

ランニングといえば、ただ走るだけの単純なスポーツと思う人が多いでしょう。

しかし、ランニングはとても奥が深いものなのです。

ランニングフォームに特化した本はいくつかありますが、ランニングに役立つアイテムや、ランナーのマナーに関する本はほとんどありません。あったとしてもそれぞれ別の本に書いてあります。

そこでランニング初心者のために全てをまとめた教科書を作りました。

筆者は接骨院の先生の国家資格を持ち、フルマラソン2時間30分台のタイムを持っているランナーです。

ランニングフォームは解剖学的な視点から、そして、練習方法、マラソン大会で役立つアイテム、ランナーのマナーや考え方はフルマラソン2時間30分台ランナーのリアルな視点から思うことを書き記しました。

ランニングで困ったときは、ぜひこの本を思い出してみてください。

目次

1 ランニングをすることのメリット
   ・数あるスポーツの中でランニングがおすすめな理由

2 ランニングフォーム
   ・腰の位置
   ・腕振り
   ・着地

3 ランニングの練習方法と疲労回復方法
   ・追い込む練習
   ・調整する練習
   ・足を痛めたら〜アイシングのやり方〜
   ・アクティブレストという考え方
   
4 ランニングに役立つ便利アイテム
   ・マラソン大会に持っていくと役立つアイテム
   ・暑さ対策に役立つアイテム
   ・寒さ対策に役立つアイテム

5 ランナーのマナー
   ・ランナーのための公園ではない
   ・マラソン大会で気をつけたいマナー
   ・基本的にマラソン大会が中止になっても返金されない!

6 ランナーに役立つ考え方
   ・マラソン大会で緊張しない方法
   ・痛み止めを飲んでまでマラソン大会を走るべきか

  あとがき

1 ランニングをすることのメリット

 拙著を読んでいる方はランニングに興味がある人が多いはずなので大丈夫だと思いますが、日ごろから身体を動かしていますか?
私たちの身体の筋肉は使わないと細くなっていき、筋力や筋持久力が低下していきます。
このことを廃用性萎縮といいます。
読んで字のごとくですね。使ってないから筋肉が萎縮していくんです。当たり前といえば当たり前です。
筋力が低下することで、脚やつま先が上がらなくなります。
そうなると、つまづいて転倒→骨折→寝たきり、要介護ってパターンも珍しくありません。
ランニングをすると筋力低下を予防できるので、要介護のような状態になってしまうことを未然に防ぐことができます。
また、ランニングのような有酸素運動は生活習慣病の予防に効果的です。
ランニングによって心臓など循環器系の機能が向上します。
その結果、高血圧などになりにくくなり、動脈硬化を防ぐことができます。
動脈硬化になりにくいということは、血栓もできにくくなるので心筋梗塞や脳梗塞といったものも予防できます。

・数あるスポーツの中でランニングがおすすめな理由

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