選ばれる女より、忘れられない女になれ。


どうも女性は選ばれる女になりたがる。



選ばれる女、というのは
やっぱり子どもの頃刷り込まれた
プリンセスのお話の影響が大きいのだろう。


花嫁さんになりたい、はイコール
お姫様になりたい、だと思う。


だから結婚や結婚式に夢を持っているのだ。


お姫様と王子様は結婚してそのまま
いつまでも幸せに暮らしました…


プリンセスの物語は最後はいつもこれで終わる。


この先がある、ということを知るのは
残念ながらお姫様になったあと。


選ばれること=結婚ってひとつのが節目だけど、


どうしても男性は、一度選んだ女に
興味を持ち続けることはなかなか難しくなり、

大切でかけがえのない存在であることは確かなのだけど、


時が経つにつれ、
選んでいない女、選べなかった女、に興味がいきがち。


社会性のある男性は、
自身のキャリアとして形を作ること=城を持つことが何よりも優先であり、結婚することに対して
実はそんなに興味も意味もない。


世間や女性の手前、
あまりに本心を言うとあからさま過ぎるので、
耳障りのいいことを言っているだけである。


(これは男性の優しさ。酷くもなんともない。
やっぱり男性は優しいと思う。)


女は女で、結婚できた方が勝ちとか
選ばれなかった女が哀れだと優越感に浸りがちだけど、

選ばれた女の方が実はいろいろキツい。

だって選ばれなかった女は、
ロマンチストな男の中でいつまでも
素敵な女性であり、美化され、思い出の中にいる。

対して選ばれた女は、日々日常を過ごす中で
変化していき、惰性と馴れ合いになり、
時には鬼のような形相で突っかかってくる。


そんなときにふと、
男の中に選ばなかった女が顔を出す。

ああ、あの人は素敵だったな…

選ばれたからと言ってそこで終わりだと
思って努力を怠っている女はいつしか
全く興味を持たれなくなり、


ただ選ばれたという「形」だけが残る。

「形」というものは、他人から見れば
高評価だが、

自分自身がら見ればただの形。そこに感情が乗っていないならなんの意味もない。

それでも「形」にこだわるならこだわればいいと思う。

選ばれた女は、結局常に工夫をし続け、
努力し続けなければいけない。

もちろんそれが幸せ、
そっちの方がいいなら全然構わないし、
それもやりがいがあると思う。


忘れられない女、というのは
何人かの男の中の人生史に存在し、


たまにふと思い出してもらえる。

そして、手に入れられなかったなぁ…
といつまでも惜しまれる。


誰かにとっての忘れられない存在になる、
ということって

その人の心に爪痕を残せた、ということ。

人は、心が抉られるほどの経験をさせてくれた人に対して

単なるいい思い出で終わるんじゃなく
その人の人生の局面での出番があり、
重要な決断の際の選択肢のひとつになることもある。

そしてずっと感謝される。

忘れられない女、という存在になってみてもいい。

選ばれることばかりに執着するのではなく、
忘れられない女として誰かの心にい続けることになってもいいんじゃないかと思う。




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