人のいいところを見つけられるようになれた大きな価値
多くの人間は、人の粗探しばかりするし
世の中、悪い出来事や酷いことに関心が強い。
私だって人の不幸話は面白いし、
うまくいきすぎている人に対して何か落ち度は
ないか思わず探してしまうことはある。
そういうネット記事は思わず開いてしまうし、
これはもう人間の衝動的な性質だから
そこは変えられないから仕方ない。
仲のいい人と話していて、ついそういった噂話をすることもあるし、文句を言ったりすることもある。それもちょっと楽しいから
あまりにも酷くなければそういうお喋りはいいと思う。古代からずっと人間は人が集まれば何かしらそこにいない人の話や悪口や文句を言うことはあっただろう。
でも、ネットに書き込むのはダメだ。
現代はネットが発達し過ぎて、誰でもコメントを残すことができるようになった。
それ故に証拠が残ってしまうものは、
思いもよらぬところで誰かを傷つけてしまうこともある。
お喋りは、空中に浮かんで消えていく、次の瞬間には存在しないものだ。
だからどうしても何か言いたかったら仲間内の
お喋りに留めておいて、もうそこで終わらせるようにする。
最近では色々な業界で問題が起こり過ぎて、
そのことについて苦言を呈する発信も数多くある。そういうのもこれまた面白いから見てしまうのだけど笑
でもこれも多方面から見ることを意識しないと
ついつい偏った自分の思い込みや、こうあって欲しいという願望が全面に出てしまう発信になる。
自分自身も知らず知らずのうちにどんどん粗探しをしていってしまう危うさがあるし
やはり自身が当事者でない物事の発信を扱うときは慎重にしたいものだ。
私は風俗で働いていたとき、
初めて会うお客さんと1対1になるわけだから、
好きになるように、というのもちょっと変だけど
好きにならないと楽しくできないから
少しでもお客さんのいいところ、好きなところを
見つけるように努めた。
1対1で逃げ場のない部屋の中で
少しでも嫌だなと思うととても辛くなる。
もちろん私にも好きなタイプがあるし
どうしても無理な人はいた。
だけど不思議なことに部屋でふたりきりになると
だんだん好きになっていくものだ。
例えば、電車に乗っていて知らない男性にかなり密着されると嫌で嫌でたまらないのだけど、
部屋の中でお客さんとふたりきりだとそんなに嫌悪感を感じない。
風俗で、プレイをするという前提だからかもしれないけれど、もしかして人は目の前にいて
隣にいて二人きりにならないと分からないことがたくさんあるのかもしれない。
本にも書いたけど、
私が風俗で働いて得られた価値のひとつでもある、男性を愛せるようになったこと
と同じく、人のいいところを見つけられるようになれたのは大きな価値だと思う。
それでも私もすぐ、悪い方に流されそうになることもあるので気をつけなければ、、、
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