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[和訳 / 歌詞] Eminem ft. Rihanna - The Monster

Produced by Aalias & Frequancy
Release Date: 10.29.2013

エミネム ft. リアーナ - モンスター の和訳です。
Geniusに掲載されている歌詞と注釈から解釈し、翻訳したものです
記事後半に注釈ありの歌詞を載せています



[Intro: Rihanna]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと


[Verse 1: Eminem]


I wanted the fame but not the cover of Newsweek
俺は名声が欲しかったんだ
だがニューズウィークの表紙に載りたかったわけじゃない

Oh well, guess beggars can't be choosey
まあでも、貧乏人に選択肢はなかったのかもな

Wanted to receive attention for my music
Wanted to be left alone in public, excuse me
音楽で注目を浴びたかったんだ
だけどすまないが、世間からは一人にしてほしかった

For wantin' my cake, and eat it too, and wantin' it both ways
成功を追い求めて、それを俺は手にしたのさ
だが俺は一般人としての普通の生活も求めてたんだ

Fame made me a balloon 'cause my ego inflated
When I blew, see, but it was confusing
名声は俺のエゴを風船みたいに膨らませ
割れちまったら、みろよ、おかしくなっちまった

'Cause all I wanted to do's be the Bruce Lee of loose leaf
Abused ink, used it as a tool when I blew steam
俺がやりかったのはルーズリーフのブルース・リーになることだったんだ
インクを乱用して怒りをぶちまけるのに使ったんだ

Whoo! Hit the lottery, ooh-wee!
そしたらみろよ!宝くじに当たったんだ!やったぜ!

But with what I gave up to get it was bittersweet
It was like winnin' a used mink
でも手にするために諦めたことはほろ苦いモンだった
中古のミンクが当たったみたいなもんだ

Ironic 'cause I think I'm gettin' so huge I need a shrink
I'm beginnin' to lose sleep: one sheep, two sheep
Goin' coo-coo and kooky as Kool Keith
皮肉なことに、俺は精神科医が必要なくらいデカくなっちまった
眠れなくなりそうだよ、羊が一匹、羊が二匹、ってな
鳩みたいにクックー鳴いて、クール・キースみたいに変人になっていってる

But I'm actually weirder than you think, 'cause I'm—
俺はお前らが思うより変なんだ、だってさ—


[Chorus: Rihanna & Bebe Rexha]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ
なんてことないわ


[Verse 2: Eminem]


Now, I ain't much of a poet
But I know somebody once told me to seize the moment
And don't squander it 'cause you never know when it all
俺は別に詩人てわけじゃない
でもいつか、誰かが俺に言ったんだ
「チャンスを掴み取れ、それはいつ無くなるか分からないんだ、絶対に逃すなよ」

Could be over tomorrow, so I keep conjurin'
終わりは明日突然来るのかもしれない
だから俺は考え続けるのさ

Sometimes I wonder where these thoughts spawn from
ときどき、こんな考えはどこから出てくるんだろうかと思うんだ

Yeah, ponderin'll do you wonders
No wonder you're losin' your mind, the way it wanders
「深く考えてるとおかしくなっちまいそうになるよな
考え続けてるうちに、気が狂いそうになるのもおかしくないぜ」

Yodel-odel-ay-hee-hoo! I think it went wanderin' off down yonder
 "Yodel-odel-ay-hee-hoo!" ってヨーデルでも歌いたくなっちまうよ

And stumbled onto Jeff VanVonderen
'Cause I need an interventionist
To intervene between me and this monster
And save me from myself and all this conflict
フラフラ彷徨ってたとき、たまたまジェフ・ヴァンフォンデレンに出会えた
俺とアイツとの間を取り持ってくれる人を探してた
俺自身を抑えて、あのモンスターと共に戦ってくれるヤツをな

'Cause the very thing that I love's killin' me and I can't conquer it
まさに俺の好きなものが俺を殺し
俺はそれをどうすることもできなかったから

My OCD's conkin' me in the head, keep knockin'
Nobody's home, I'm sleepwalkin'
OCD (強迫神経症) でノックされてるみたいに頭がガンガンする
誰も家にいないんだよ、夢遊病みたいだ

I'm just relayin' what the voice in my head's sayin'
Don't shoot the messenger, I'm just friends with the—
頭の中の声を伝えようとしてるだけなんだ
俺はただの伝言者なんだ、矛先を向けないでくれ
俺はただの友達なんだ—


[Chorus: Rihanna & Bebe Rexha]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ
なんてことないわ


[Verse 3: Eminem]


Call me crazy, but I have this vision, one day that
I'll walk amongst you a regular civilian
クレイジーだって言えばいいさ
俺にはこんなビジョンが見えてるんだ
いつの日か普通の一般市民として街中を歩くのさ

But until then, drums get killed and
I'm comin' straight at MC's, blood gets spilled and
I'll take you back to the days that I'd get on a Dre track
だがそれまでは、例えドラムが止まってもMCとしての道を全うし
血だらけになっても俺がドレーのトラックに乗ってた頃に連れ戻してやるよ

Give every kid who got played that pumped-up feelin'
And shit to say back to the kids who played him
イジメられてるガキども全員を奮い立たせてやる
イジメたヤツらに言い返してやるんだ

I ain't here to save the fuckin' children
But if one kid out of a hundred million
Who are goin' through a struggle, feels it and relates, that's great
そいつらを救うためにやってるわけじゃない
だけどもしも1億人のうちの一人でも
苦境に立たされてる子供が共感してくれたら、それだけで最高だ

It's payback, Russell Wilson fallin' way back
In the draft, turn nothin' into somethin', still can make that
ラッセル・ウィルソンを見てみろよ
ドラフトじゃあんまり大したことなかったのに
今じゃすごい選手だ、まだまだいけそうだぜ

Straw into gold, chump, I will spin − Rumpelstiltskin in a haystack
藁を金に変えた、マヌケでもジャンプして空中で回る
グリム童話のルンペルシュティルツヒェンの藁の山

Maybe I need a straightjacket
Face facts: I am nuts for real, but I'm okay with that
矯正服が必要かもな
直面してる現実は俺は本当に狂ったヤツだってこと
でもそれでいいのさ

It's nothin', I'm still friends with the—
そんなのなんてことないんだ
だって俺はまだアイツと—


[Chorus: Rihanna]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと


[Bridge: Rihanna & Eminem]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ


[Outro: Rihanna & Bebe Roxha]


Well, that's nothin'
なんてことないわ



*注釈あり*

[Intro: Rihanna]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

*(アメリカでは、ベッド下にモンスターがいると思い怖がる子供が多い。
エミネムにとっての「モンスター」は彼のオルター・エゴ、スリム・シェイディであり、この曲のMVではシェイディとの関係性の描写がある。シェイディは梗塞されており、それでもライムを紡ぎ続けている。エミネムは自我を保っているが、「スリム・シェイディ」の仮面が彼を今の地位に押し上げたことは事実である。
また、 "Without Me" の歌詞の中で、「俺はモンスターを生み出してしまった」というラインもあるように、エミネムの中でシェイディはモンスターだという認識なのだろう。)

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

*(エミネムはスリム・シェイディとの上手い付き合い方を見つけたのだろうか。
ここでの「声」は、ただ単に「モンスター」の声だけに留まっていないのではないだろうか。「頭の中の声」が意味するものが、彼らの頭の中で木霊する大衆の声なのだとしたら、大衆がエミネムやリアーナが見ているビジョンとは違ったものを望んでおり、それに素直に従いたくはないが、アーティストとして「モンスター」を彼らの中に生かしておくために耳を傾けているのではないだろうか。)

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

*(自分の中に「モンスター」がいて、頭の中の声と対話しているのだというとクレイジーな人間だと思われるのが普通である。
エミネムもリアーナも「名声」というモンスターのためにもこうした声に耳を傾けているのではないだろうか。)


[Verse 1: Eminem]


I wanted the fame but not the cover of Newsweek
俺は名声が欲しかったんだ
だがニューズウィークの表紙に載りたかったわけじゃない

Oh well, guess beggars can't be choosey
まあでも、貧乏人に選択肢はなかったのかもな

*(長年のキャリアから、エミネムは名声には代償が付き纏うことを身に染みて分かっている。知名度とともに自身のプライバシーが少なくなっていく過程は "The Way I Am" の歌詞の中でも語られている。
エミネムにとって、成功を掴み取る前の極貧生活からの対比は、他の成功者よりも顕著なものである。キャリアが成功していく中で、プライベートの方はうまくいかなくなっていったことを "Mockingbird" などの曲の中で語っている。
また、貧困層出身のエミネムは、成功しても貧乏出身の自分には選択肢がない運命だったのではないかと述べている。)

Wanted to receive attention for my music
Wanted to be left alone in public, excuse me
音楽で注目を浴びたかったんだ
だけどすまないが、世間からは一人にしてほしかった

*(エミネムの期待とは裏腹に、彼への注目はその楽曲だけでなく、多くのプライベートな生活や行動にも集まった。エミネムは常々、自分のプライバシーを守るよう訴えかけてきた。
2つの願望は矛盾していると思えるが、自己顕示欲とプライバシーを求める欲は表裏一体のものであるのだろう。)

For wantin' my cake, and eat it too, and wantin' it both ways
成功を追い求めて、それを俺は手にしたのさ
だが俺は一般人としての普通の生活も求めてたんだ

*(音楽で成功し、名声を得ることでプライバシーが失われていくことはエミネム自身も良く分かっており、それが表裏一体であることも理解してはいるが、エミネムは自身のプライバシーも大切にしたく、両方を求めている欲張りな自分をケーキを食べたいことに例えている。また、 cake はスラングとして「金」や「女のケツ」の意味で用いられることがある。なのでこの部分でもそのような意味も含んでいると考えられる。また、リアーナには "Birthday Cake" という曲があるので、 cake という単語自体、この曲のフレーズとしてはピッタリだろう。)

Fame made me a balloon 'cause my ego inflated
When I blew, see, but it was confusing
名声は俺のエゴを風船みたいに膨らませ
割れちまったら、みろよ、おかしくなっちまった

*(エミネムが特におかしくなってしまったと感じているのは、彼がリハビリ施設に入っていた2005年ごろのことだろう。)

'Cause all I wanted to do's be the Bruce Lee of loose leaf
俺がやりかったのはルーズリーフのブルース・リーになることだったんだ

*(エミネムは歌詞を常に書き溜め続けており、ブルース・リーのような存在にラップ界でなりたいのだろう。KRS-Oneも述べているが、ブルース・リーはヒップホップ文化にも大きな影響を与えた人物の一人である。)

Abused ink, used it as a tool when I blew steam
インクを乱用して怒りをぶちまけるのに使ったんだ

Whoo! Hit the lottery, ooh-wee!
そしたらみろよ!宝くじに当たったんだ!やったぜ!

*(エミネムが成功した理由はさまざまだが、エミネム自身は偶然が重ならなければこの成功はあり得なかったと感じているようである。そういう意味で自身の成功は宝くじに当たったようなものだと表現しているのだろう。また、 whoo! という感嘆表現は単に宝くじに当たった喜びを表現しているのみならず、その後に使われているフレーズ、blew steam は、直訳すれば「蒸気を噴出する」であり、ここでは怒りをぶちまけることの表現として使っているので、これにかけて機関車が蒸気を出すときの音を表現しているように聞こえる。さらに、ブルース・リーが戦っている時の声を真似ているようにも聞こえる。)

But with what I gave up to get it was bittersweet
でも手にするために諦めたことはほろ苦いモンだった

*(エミネムはプライバシーを守るよう訴えかけてはきたが、それと同時に自分からプライベートのことを歌詞で表現しそれで注目を集めてきたため、長らくプライバシーを犠牲にしてきた。エミネムはこの決断を後悔するときが度々ある。 "Careful What You Wish For", "Cocaine", "My Darling" などの楽曲の中でもそう語っている。
"My Darling" にはこんなリリックが綴られている。
『ああ、でも知らなかったろ、名声にも値段があるのさ
今になって、俺がしてきたことの嫌な面が見えてきやがった
高校の頃からの親友、そして妻をも失い
子供から愛されるかどうかも分からない
ツアーから戻れば、睡眠薬無しじゃ寝ることもできない
バリウム中毒にもなり、リハビリを始めるのさ』)

It was like winnin' a used mink
中古のミンクが当たったみたいなもんだ

*(「ほろ苦い」という意味で用いられている bittersweet という単語の別のニュアンスが「味がある、思い出の詰まった」である。ミンクは高級な毛皮であり、中古のミンクは「味のあるもの」であるためここに意味がかかっている。
一見してエミネムは成功したラッパーであるが、その成功の裏には多くの犠牲やバッググラウンドが伴っており、それが歌詞に味を出していることを忘れてはいけない。)

Ironic 'cause I think I'm gettin' so huge I need a shrink
皮肉なことに、俺は精神科医が必要なくらいデカくなっちまった

*(ダブルミーニング。 shrink には動詞の「縮む」という意味以外に、名詞で「精神科医」という意味を持っている。エミネムが精神科医が必要になるくらいに衰弱しきってしまった原因は、彼の存在が大きくなりすぎてしまったことにある。また、彼は以前から同じことを何度にも渡ってカウンセリングするのを嫌い、精神科医に行くのは嫌だと言っていたのにも関わらず必要な状態に陥ってしまったこともまた、皮肉なことでもある。)

I'm beginnin' to lose sleep: one sheep, two sheep
眠れなくなりそうだよ、羊が一匹、羊が二匹、ってな

Goin' coo-coo and kooky as Kool Keith
鳩みたいにクックー鳴いて、クール・キースみたいに変人になっていってる

*(クール・キースは多くの別名義をもったラッパーで、その数は50以上にもなる。このラインが生まれた背景には、クール・キースが精神病院に収容されていたという噂が立っていたことがある。後に彼は噂が立った原因が彼のインタビュー中の冗談であったことを説明し、ここまで大きな話になるとは思わなかったと釈明した。このラインに対して、クール・キースは以下のように反応している。『このラインをディスだとは受け取っていない。このリリックを書くにあたって、エミネムが俺のことを考える瞬間があったということだし、最高なことだと思うよ。全てのラッパーがエミネムのことを当たり前のように尊敬してるしな。いつか俺たちが同じ曲でラップできる日が来て欲しいよ。彼が俺を呼んでくれて、ボーカルを交換したりなんかして、、、ってなれば最高だな。』)

But I'm actually weirder than you think, 'cause I'm—
俺はお前らが思うより変なんだ、だってさ—


[Chorus: Rihanna & Bebe Rexha]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ
なんてことないわ


[Verse 2: Eminem]


Now, I ain't much of a poet
But I know somebody once told me to seize the moment
And don't squander it 'cause you never know when it all
俺は別に詩人てわけじゃない
でもかつて、誰かが俺に言ったんだ
「チャンスを掴み取れ
いつ無くなっちまうか分からない、絶対に逃すなよ」

*(このセリフはエミネムの代表曲、 "Lose Yourself" の内容であり、また、エミネムが常に抱えているテーマである。 "Sing For the Moment" の中でもこのように述べている。
『だから俺たちはチャンスを掴み取るんだよ
その一瞬の時を止めて、自分のものにしようとするのさ
固めちまって、持っておきたいくらいのものなんだ
だってその瞬間が何物にも変え難い黄金のように思えるからさ』)

Could be over tomorrow, so I keep conjurin'
Sometimes I wonder where these thoughts spawn from
終わりは明日突然来るのかもしれない
だから俺は考え続けるのさ
ときどき、こんな考えはどこから出てくるんだろうかと思うんだ

*( conjuring には「思い起こす」という意味と「魔法や呪文などで呼び出す」という意味がある。考え続けるのと同時に、エミネムは彼の中の悪魔を呼び出している。そして、この後に続く、
"Yeah, ponderin'll do you wonders
No wonder you're losing your mind, the way it wanders"
という部分を低い声でラップしている。
また、 spawn には、「(ゲーム内で人物・品物などが)スポーンする、生まれる、出てくる」という意味があり、ここで spawn という単語が使われているのは、悪魔が奇術を使うようなイメージを連想しているのかもしれない。)

Yeah, ponderin'll do you wonders
No wonder you're losin' your mind, the way it wanders
「深く考えてるとおかしくなっちまいそうになるよな
考え続けてるうちに、気が狂いそうになるのもおかしくないぜ」

*(ここでの声はスリム・シェイディのものであるとわかるが、この声は他にもアルバム Relapse のイントロや "My Darling" などの曲にも登場している。
また、ここでは wonder を「驚くべきこと」という意味と「熟考する」という意味で用いている。
そして、「彷徨う」という意味での wander ともかかっている。)

Yodel-odel-ay-hee-hoo! I think it went wanderin' off down yonder
 "Yodel-odel-ay-hee-hoo!" ってヨーデルでも歌いたくなっちまうよ

And stumbled onto Jeff VanVonderen
'Cause I need an interventionist
To intervene between me and this monster
And save me from myself and all this conflict
フラフラ彷徨ってたとき、たまたまジェフ・ヴァンフォンデレンに出会えた
俺とアイツとの間を取り持ってくれる人を探してた
俺自身を抑えて、あのモンスターと共に戦ってくれるヤツをな

*(エミネムはジェフ・ヴァンフォンデレンという人物を介して、薬物問題を解決するキッカケを得た。彼は作家、講演者、元牧師とマルチに活躍する人物であり、 "Intervention" というリアリティ番組への出演でよく知られている。)

'Cause the very thing that I love's killin' me and I can't conquer it
まさに俺の好きなものが俺を殺し
俺はそれをどうすることもできなかったから

My OCD's conkin' me in the head, keep knockin'
Nobody's home, I'm sleepwalkin'
OCD (強迫神経症) でノックされてるみたいに頭がガンガンする
誰も家にいないんだよ、夢遊病みたいだ

*(エミネムは音楽に対して完璧主義者であり、ディスコグラフィにミックステープがないことがそれをよく表しているが、ここではビートが途切れ途切れになる。完璧主義者であるならばありえないことだが、OCDによってそんなことすらも起きてしまうことを示唆しているように捉えられる。また、途切れ途切れの音は扉をノックする音にも聞こえる。直接的には「ノックする」ということはその後の「家に誰もいない」ことにかけているのだろうが、OCD患者には衝動的にノックをしてしまう人も多くいるように、OCDが引き起こすチックを暗示しているとも取れる。)

I'm just relayin' what the voice in my head's sayin'
Don't shoot the messenger, I'm just friends with the—
頭の中の声を伝えようとしてるだけなんだ
俺はただの伝言者なんだ、矛先を向けないでくれ
俺はただの友達なんだ—


[Chorus: Rihanna & Bebe Rexha]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ
なんてことないわ


[Verse 3: Eminem]


Call me crazy, but I have this vision, one day that
I'll walk amongst you a regular civilian
クレイジーだって言えばいいさ
俺にはこんなビジョンが見えてるんだ
いつの日か普通の一般市民として街中を歩くのさ

But until then, drums get killed and
I'm comin' straight at MC's, blood gets spilled and
I'll take you back to the days that I'd get on a Dre track
だがそれまでは、例えドラムが止まってもMCとしての道を全うし
血だらけになっても俺がドレーのトラックに乗ってた頃に連れ戻してやるよ

Give every kid who got played that pumped-up feelin'
And shit to say back to the kids who played him
イジメられてるガキども全員を奮い立たせてやる
イジメたヤツらに言い返してやるんだ

*(エミネムは実際、過去に "Brain Damage" という曲の中でイジメにあっていたことを打ち明け、昔自分をいじめた相手を名指しで非難した。相手はエミネムを名誉毀損で訴えたが、歌詞に過剰表現はあったものの大方事実であったためエミネムは勝訴した。)

I ain't here to save the fuckin' children
But if one kid out of a hundred million
Who are goin' through a struggle, feels it and relates, that's great
そいつらを救うためにやってるわけじゃない
だけどもしも1億人のうちの一人でも
苦境に立たされてる子供が共感してくれたら、それだけで最高だ

It's payback, Russell Wilson fallin' way back
In the draft, turn nothin' into somethin', still can make that
ラッセル・ウィルソンを見てみろよ
ドラフトじゃあんまり大したことなかったのに
今じゃすごい選手だ、まだまだいけそうだぜ

*(ラッセル・ウィルソンはNFLで活躍するアメフト選手である。2012年のNFLドラフト会議では、身長の低さを理由にシアトル・シーホークスに3巡目中盤で指名される、というそこまで注目を浴びていた選手ではなかった。しかしその後、スピードやリーダーシップ、そして高いフットボールIQを見出され、最終的には彼はチームをスーパーボウル優勝にまで押し上げた。このことはエミネムの音楽キャリアに通じるものがある。デビュー当初、黒人が主体であったヒップホップ界において、白人であるエミネムは成功しないだろうと言われていた。だが、彼は史上最も売れたヒップホップアーティストとなったのである。人種という点で見れば、白人が多いQBのポジションで活躍する黒人のラッセル・ウィルソンと対比になっている。)

Straw into gold, chump, I will spin—Rumpelstiltskin in a haystack
藁を金に変えた、マヌケでもジャンプして空中で回る
グリム童話のルンペルシュティルツヒェンの藁の山

*(グリム童話「ルンペルシュティルツヒェン」のあらすじ:
『ある貧しい粉挽きが、王に「うちの娘は藁を紡いで金に変えることができる」と嘘をついた。それを聞いた王は、娘を王妃にする代わりに藁を金に変えるよう要求し、三日以内に変えることができなければ彼女を殺すと言ったが、変えられるはずもなく娘は泣き続けた。しかしその夜、小人が現れ、今後娘が生むことになる子供と引き換えにして、藁を金に変えてやろうと度々迫った。3日目の夜、遂に娘はそれを受け入れた。藁を金に変えることに成功し無事王妃となった娘は子供を産み、小人はその子供を連れて行こうとしたが、娘は愛している赤ん坊を連れて行かないで欲しいと懇願した。そこで小人は、3日後までに自分の名前を当てることができたなら子供は諦めてやると提案した。3日目、なんとかして情報を集めた娘が名前を言い当てると、当てられると思っていなかった小人は激昂し、逆上して自分で自分を引き裂いてしまった。』
エミネムは、大した人物ではなかった自分やラッセル・ウィルソンが、成功を収めたことをこの話に例えている。何か良いことが起こって欲しいと待つのではなく、自分で行動し、実現させることの大切さを訴えている。
また、 jump, I will spin のフレーズは、2013年のラッセル・ウィルソンのトップハイライトプレーが空中で回転し、タックルをタッチダウンパスに変えた、つまり「何もなかったものを大きな成功に変えた」ということを意味していると考えられる。
さらに、エミネムは、自分の子供を金よりも何よりも大事にしているので、この話を持ち出しているとも考えられる。
ここのフレーズは当初、 "Tim Westwood TV" にエミネムが出演した際のフリースタイルの中にあったもの。)

Maybe I need a straightjacket
Face facts: I am nuts for real, but I'm okay with that
矯正服が必要かもな
直面してる現実は俺は本当に狂ったヤツだってこと
でもそれでいいのさ

It's nothin', I'm still friends with the—
そんなのなんてことないんだ
だって俺はまだアイツと—

*(エミネムはかなりクレイジーな人間だというパブリックイメージがある。ただ、彼がどれだけおかしい人間だと思われていようとも、そこに何も問題はない。「モンスターと友達である」ということはすなわち、未だに名声を手にし、活躍し続けているということであるからだ。)


[Chorus: Rihanna]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと


[Bridge: Rihanna & Eminem]


I'm friends with the monster that's under my bed
ベッドの下のモンスターと友達なの

Get along with the voices inside of my head
頭の中の声とうまく付き合ってるわ

You're tryin' to save me, stop holdin' your breath
私を助けようとしてる、呼吸を止めて

And you think I'm crazy, yeah, you think I'm crazy
私がどうかしてると思ってるのね
そう、私がクレイジーだと

Well, that's nothin'
いいわ、だからなによ


[Outro: Rihanna & Bebe Roxha]


Well, that's nothin'
なんてことないわ

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