第百二十二回:邂逅

暑くなってきましたね。

もう
お風呂で
二十分

三十分

待たされる
のは
辛くなってきました。

そのことを
我が子には
伝えていた
のですが、
待てども待てども
来ない…

ご家庭によっては、
自分が入る
時に
一緒に
お子さんも
お風呂場に連れてきて
一緒のタイミングで
お風呂に入っている
という方もいる
のかもしれませんが、
我が家は
我が子が
ぎりぎりまで
テレビを見ていたい
と言っていますので、
時間を決めて
その時間には
入ってくる
という
ルールにしています。

けれど、
なかなか
守れません。

テレビ
には
かなわない
のか~

少し
さびしく
思っていた矢先に
お母さん

お風呂一緒に
入れない

我が子に
嫌味ともとれるような
ことを
言われました。

言われたときは
そうだね
一緒に
湯船につかっている
時間は短いね

話しました。

けれど、
それって
貴女が
早く
入ってこないから
でしょ?
という
感じ。

そういう
前振りもあったため
二回呼んでも
来ない
我が子に
何してたの?
テレビ見てたの?
貴女が
テレビを見て
へらへら楽しんでいる間
お母さんは
暑いお風呂で待っているんだよ
どう思う?

怒りが沸点
に達しまして
詰め寄ってしまいました。


さすがに
悪いことをした
と思ったみたいで、
ごめんも言えずに
黙っていました。


私も
怒っていた
ので、
我が子の
体と髪を洗っている間は
黙っていました。

我が子



どうしたらいいのだろう?
という感じでしたが、
不思議なもので、
しょぼんとなって
困っているようにも見える
我が子

見ていると
かわいそうな
気持ちになってきますね。

このまま
沈黙が続いても
お互いに
辛いだけ
だしなぁ
と思い、
抱きしめて
抱きしめてほしい
お母さんは
貴女に
忘れられたのじゃないか
と思って
悲しくなったの

そのままの気持ちを
伝えましたら、
どうすればいいのか
分かって
ホッとしたような
けれど、
申し訳なさ

引きずったまま

ちょっと
情けないような
顔をして
ぎゅーっ
としてくれました。

そして、
お風呂から上がってから
あのね
今日は
見たいテレビがあってね
と話してくれました。

いつまで待てばいいか
分かれば、
我慢もできる
ということで、
その番組がある日は
その番組が終わるまで待つ
ことにしました。

太れない
訳も必ず
あるもんだ

水風呂か
足湯みたいに
して待つか

とりあえず、
気長にいきます。

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