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国際学会の参加した経験について(②ソウル行く準備編)

今回もこの前の続きで僕がソーシャルワーカーとして、福祉の業界で自分らしいキャリアを積み上げてきたプロセスにおいて重要な転換点になった、国際学会に参加した経験にまつわるお話です。
何か参考にしていただけることがあると嬉しいです。

ちなみに前回の記事は以下。


準備するうえで大変だった背景

ところで、この先もいくつか項目に分けて準備のこととか現地の話を書くつもりなのですが、一番大変でもあり、かつだからこそチャレンジできたというものがあって。

それが「知らないこと」です。

今回のカンファレンスがどの程度の規模のもので、内容はどのようなものが発表されるのか。日本人はどのくらい参加しているのか、など。国内での学会には数多く参加したり発表したりの経験がありましたが、知らないことも多かったので、基本不安なわけですね。
それこそ身近に経験者の人がいてるとか、誰かに連れて行ってもらうとか、そういう手順を踏んでいたらまた違ったのかもしれませんが、ぶっつけ本番だったので余計に。

でも逆に「知らない」からこそ行動できたという側面もあります。カンファレンスの規模とかを知っていたら躊躇していたかもしれませんし、発表されているクオリティなどを知っていたら、チャレンジしていなかったかもしれません。

そういう意味では、僕にとって「知らないこと」は良くも悪くもどちらにも作用していたのでした。


社内調整など

さて、実際抄録が採択されて、基本「行くことは決まった」という感じでした。
社内的な決済とかは全く得ていませんでしたが、僕らの中では、とりあえず行こう、せっかくの機会だから、という感じになっていました。

最終的に会社から出張扱いで行かせてもらえなかったとしても、自腹で行ったらいいか、という感じでおりました。
当時はまだそういうのも許される空気がありましたが、今は難しいんでしょうね。了承なく会社の名前で何かをすることはリスクと思われることでしょう。

そんなわけで、発表の準備であったりをスタートしてみました。
英語でのプレゼンテーションになるわけですが、毎度のことながら別に英語が達者なわけでもなく。
なので発表原稿を英語で準備してそれを練習することに。

そういう発表資料をそろえつつ、上司や関係各所に根回しをしていきました。
このプレゼンテーションがどのような意義があり、いかなるメリットをもたらすかというのを、理解してもらえそうな人に対して実施して仲間を増やしていきました。

2016年4月ごろ、いよいよ日程も近づいてきていましたが、その前の年の実績であったり、僕らチームの活動がそれなりに認められ、この学会での発表もその延長として成果につながるであろうという理解してもらえて、めでたく予算もつくことになり、出張扱いで国際学会に参加できる運びとなりました。

ただやはり前例がないことから、SNS上での発信の仕方などは自粛しましょうか、というのが当初のお話でした。
ただ最終的には、良い成果に結びついたこともあり、事業部内でも実績として数えてもらえることになったと認識しています。


旅程手配等

国際学会への参加申し込みは、もちろん学会ウェブページから申し込みました。基本は英語のサイトになりますが、クレジットカードで決済できるので簡単ではあります。

これまでの海外旅行経験が生かされているポイントですね。最初のころは海外のウェブサイトでのカード決済とか怖いなと思ったりしたこともありましたが、LCCとかの航空券を手配していると当たり前のことになってきて、特段抵抗感なく取り組むことができます。でも初めてだったら不安になったりするのかなと思いました。何事も経験の積み重ね。

航空券とホテルについては、一緒に行く同僚と同じところを手配しました。
ただ、旅程が少し特殊で、同僚は関西以外の地方都市在住だったので、それぞれの最寄り空港からソウルに飛び、現地のホテル集合としました。帰りの飛行機は国際学会の翌日に東京本社での仕事がお互い入っていたので、羽田空港行きの同じ飛行機にして、それぞれ手配しました。

Wi-Fiとかについては、ポケットWi-Fiを1台準備して、携帯もそうですけど、仕事のパソコンでのやり取り用としました。
この時から、その同僚とはたびたび海外出張に行くことになるのですが、場所や時差に関係なく仕事ができるもんだねという話をよくしていて、その後の僕の自由な場所も時間も選ばない働き方に繋がる思考性を成長させてもらえた気がしています。


発表準備などなど

発表は今回はオーラルプレゼンテーション(口頭発表)にしました。
ポスター発表もあったのですが、僕の中でどうせチャレンジするなら、みたいなところがあって。無知とは恐ろしいものです。

まあでも採択されてしまったものは仕方ないので、確か10分くらいだったと思うのですが、英語での発表準備をしていきました。
とりあえずこちらの言いたいことは明確なので、まずは日本語で資料を作成し、それを英語に翻訳していきました。

この時も、ほんと僕は人には恵まれるなと思った次第ですが、助けてくれる人が社内にもたくさんいてて。なので英語に翻訳する作業も仲良い同僚がしてくれました。

あと、身内にも海外在住経験の長い英語が達者な人間がいてたので、文章を添削してもらって、あまりネイティブの人が使わない表現を修正してもらったりという作業も直前まで続けました。

あと発表準備については、英語でのプレゼンテーションなので、発音を意識したり、ある程度得意な人に指導してもらって、というのを毎日仕事の合間に繰り返し練習ていました。


事前の繋がりつくり

さて、前半に書きましたが、一番の不安要素「知らないこと」だったのですが、隣国ソウル開催の国際学会とはいえ、ネットで参加者の口コミとかがたくさんでてくるようなイベントでもなく、情報が少なすぎて
かつ、当時は僕の身近に参加した経験のある人がいなかったのですよね。

で、こういうときの解決策は経験者や現地でフォローしてくれる人脈を作ろうという思考になりました。人とつながるのは得意技なので。
そのための情報収集やネットワークつくりとか、いろいろ模索していったのでした。

ソーシャルワーカーの全国規模の学会が香川県で開催されるということで、しかも内容で国際学会のことについて取り上げるみたいだという情報を見つけました。きっとそれに参加したら、誰か当日参加する人に出会えるだろうと思って、参加することにしました。

学会の当日と懇親会と、このイベント自体も特段繋がりがあったわけではないのですが、ふらりと行くことにしました。
で、そして案の定、ソウルの国際学会に参加する人や、当日プレゼンターをする人と出会うことができました。

そういう初対面の人と良好な関係性を築くのは得意な方で、なのでFacebookとか交換して現地で再会を約束しました。
現地での安心材料を確保できてよかったという感じです。


などなど、社内外の、そしてプレゼンテーションのための事前準備をすすめていったのでした。


また長くなってきたので、実際の参加の様子はまた今度にしようと思います。本日はこれくらいで。ありがとうございます。

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