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時代

かつて燃え盛っていた炎も
瞬くほどに薄れていく
すべての光が巡っていく
すべての心が廻っていく
今がずっと続けばいい
そんなことを本気で考え
終えてからあり得ないと気づく
未来に失っていく予定
強いシーンにあたるまで
忘れられた幸せを
後から指摘するかのように
残酷な知らせは届く
さようならの帰り道
かつてあった炎の欠片
少しずつ大人になって
気づかず忘れてた思い
言葉に出来たはずなのに
思いを重ねられたはずなのに
もうそこにはいない
見つめられるのは事実だけ
普通でいられる才能を
余計な物まで望んで
求め方までいつか忘れて
流れる時の一片と化し
炎があったことすら
誰も知らない世界へ
ここに誰かがいたことも
誰も知らない世界へ
それが普通ということを
誰しもが知ってて
知らないふりをして
すべての光が廻っていく
そして、時代は繰り返される

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