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変わらぬ世界に立つ

さよならの後に残る無情
こうなるとわかっていて
そうなるまで都合よく忘れる
残した感情が溢れるのを
後悔という言葉でくくる

世界はなにひとつ変わらない

こんな感情すら嘘みたいに
穏やかな時が流れる
どっちがほんとなんだろう
よくわからなくなって
抱えた胸の重みだけが
やけに黒く感じる

シーンによって
感情は移り変わる
たぶんそんなとこだろう
さよならのフラッシュバック
再びの涙が襲いかかる
やっぱりあの時…

どうしようもなく
空を見上げる
ひこうき雲が思いを伝える
あの時もそうだったと
納得、ふに落ちる

いつの間にか時は過ぎ
何かの度に思い出すだろう
それでもまた思う
変わらぬ世界に立っていることを
それはおそらく私がいなくなっても
おんなじ時を刻んでいくのだろう

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