りょー

公務員試験勉強中にSMバーに通う大学生/初ニーは5歳/自分の性癖がまだよく分かっていない

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公務員試験勉強中にSMバーに通う大学生/初ニーは5歳/自分の性癖がまだよく分かっていない

最近の記事

君たちは鏡の前でオナニーができるか

 ギリシャ神話のとある一節である。  あるところに美少年がいた。ある日、彼が山を歩いていると、のどが渇いたので近くの泉の水を飲もうとした。  すると彼は驚いた。泉を覗き込むと、そこにはとても美しい、性癖ドストライクの少年がいるではないか!  うっとりした彼は、その少年に口づけをしようと身を乗り出す。しかし、水面に映る自分自身にそんなことが叶うわけもなく、彼は泉に落ちて溺れ死ぬ——「ナルシスト」の語源にもなった、「ナルキッソス」という少年のお話である。  ナルシズム、と言え

    • マゾとして生まれた因果【被喰欲求編】

       漠然と「女の人から喰われたい」という欲求がある。  そういう欲求に当てはまるものとして「丸呑みフェチ」が挙げられるかもしれないが、どうも自分としては釈然としない。小さくなって口や身体の中に入りたいとか、そのまま排泄されたいとはあまり思わない。  どちらかといえば、自分と同じくらいの背丈で、飲み込むというよりも動物に捕食されるような、一方的に襲われるような感じが良いとは思っている。前にnoteの記事で記したように、ゾンビに襲われるシチュエーションに異常に興奮する、性的な意味

      • 誰もケツ毛なんて教えてくれなかった

         思春期の頃の自分に思いを巡らせると、当時の肉体の緩やかな変化への戸惑いや、己の無知を思い出す。  もちろん保健の授業では、思春期を迎えるとより男らしく、より女らしく身体の色々な部分が発達していくというのを学んだ。  例えば、陰毛。これは大人になると生えてくる体毛の代表格ともいえるものだ。だから僕は自分の股間にカールした毛が生えているのを初めて見た時、それが何なのかがわかった。脇毛もそうだ。学んでいたからそれがわかった。すね毛も、声変わりも、ニキビも、みんな教科書に載っていた

        • マゾとして生まれた因果【ハロー ザーメン編】

           きちんと男の子ミルクを出したのは13歳の時だった。  その日はゴールデンウイークの真っただ中で、僕は家で一人留守番していた。家族が返ってくるのは夕方ごろだろう。僕は正午の日の光が差し込むリビングのソファーで、ぎこちない初めての手淫をしていた。  そういうものがある、という概念に触れたのがいつだったかは覚えていない。けれど、さすがに中学生になれば先輩や同級生の話の中で出てくるのは当たり前だし、何度かそういうことを聞くと不完全ながらも自然とそうしたものを理解するようになる。

        君たちは鏡の前でオナニーができるか

          マゾとして生まれた因果【初ニー編】

           最初に告白すると、僕はマゾである。  物心ついた時から、そうした自分の嗜好に対する自覚はあった。  保育園の年中さんくらいの時に、僕は先生二人からめちゃくちゃにくすぐられたことがある。非力な僕を、女性とはいえ大人の力で押さえつけて、面白がりながら身体のいたるところを責めるものだから、僕はまともに抵抗することもできずに、ただ呼吸を荒げてヒイヒイ鳴くことしかできなかった。どれだけ身体をくゆらせても、その耽美な指先からは逃れられず、背中と床の間に汗のしずくと熱気がこもる感覚は、

          マゾとして生まれた因果【初ニー編】