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簡単に消費できない魅力的な場所

GW、有名な観光地はどこも人が多いだろうと思い、一方で日ごろの抑圧からくる有り余る探検への渇望から、どこかにはいきたいと思い、そのはけ口に思索した結果、熊野古道という選択肢を取りました。もっというと、有名な神社などはたぶん込むから、割とちゃんと熊野古道(登山道)を歩くのがいいのではないか、ということで、割とちゃんと歩いてきました。
結果は、歩き終えた達成感、見える景色の良さ、人の少なさなど、完全無欠なプランでした。
今回の旅行で感じたこととして、気軽に手が届く絶景よりも、やはり苦労してみた景色の方が感動が残るということ、そしてその方が非日常としての効果が強いといことがありました。手軽にインスタグラムに挙げて、はい終わり、の旅行にはどことなく味気なさを感じていた自分としては、なるほど、こういうものを求めているんだなと感じました。
やはり、結果も大事ではあるが、その過程のドラマこそが大事。ということなのかもしれない。日々結果に終われ、途中のやりがいを見失いそうな生活にも、通じるものがある気がしました。

過疎化が進み、伝統や文化が失われる地方が活力を出すには、このような「あえて不便」「あえて労力」といったことが逆に価値を出すのではないだろうか。ただやり方を間違えると、誰にとってもつまらないものになってしまうから、そこは加減が難しいけれど。また、そのような骨董品のままでよいのかというところも疑問ではある。AIが発展し、自動化・便利・綺麗が簡単に共有される現代の価値を、考える必要がある。


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