宇宙イカ

博士課程 宇宙船を作っている 写真・旅行好き

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最近の記事

京の都で時を忘れる

京都 溢れるような観光地 あやかる有名企業のお土産屋 老舗の店 そういうところから離れ、都会の喧騒と仕事のプレッシャーをすべて忘れて、川を眺めた。 そういう場・空間を作れるホテル業、というものに尊敬の念を抱く。

    • 風邪は引いたが気分は良い

      先週少し外を出歩いたからだろうか、あるいは昨日布団のかけ方がわるかっただろうか、若干風邪をぶり返した。今週は人と会う機会が多そうだから、さらに悪化するかもと思うと、少し、不安な気持ちになる。 ただ、先週も色んな人と会話する機会があり、自分の意味を再確認した充実感が残っている。不安な気持ちに、ちょっと勝る。重要なことは、自分にもできると思う自信が増えている気がすることである。自分もなんとか、堂々とする機会が増えている。あとは対面とかで、少し会話するときに相手に対して、興味を持つ

      • 外で寝てみる

        いわゆるキャンプというものに行ったことがなく、外で寝ることがどんなもんだろう、というのが気になって、キャンプに行ってみました。 長野県野辺山付近。立原高原。 バーベキューをやったのは失敗だったなと思うくらい、テント設営と調理に時間を食い、雷鳴のとどろく中何とか寝付きました。 まぁ、土の香りがする中で寝る、というのも何となく贅沢だな。 夜の森は、どことなく恐怖を感じる一方で、朝四時に起きてみた星空のきらめきがとてもよかった。 最近、息が詰まることが多い。 責任が重く、それ

        • 立場を持つと,言えることも言えなくなる。怖いとなる。それでも進む。そういう覚悟が立場を持つ人には必要なんだろう。

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          簡単に消費できない魅力的な場所

          GW、有名な観光地はどこも人が多いだろうと思い、一方で日ごろの抑圧からくる有り余る探検への渇望から、どこかにはいきたいと思い、そのはけ口に思索した結果、熊野古道という選択肢を取りました。もっというと、有名な神社などはたぶん込むから、割とちゃんと熊野古道(登山道)を歩くのがいいのではないか、ということで、割とちゃんと歩いてきました。 結果は、歩き終えた達成感、見える景色の良さ、人の少なさなど、完全無欠なプランでした。 今回の旅行で感じたこととして、気軽に手が届く絶景よりも、やは

          簡単に消費できない魅力的な場所

          芸術と工学

          いつか自分の作った作品で、感動したい、という欲がある。できれば、それは特異でありたい。オリジナルでありたい。そういう自己実現の欲求に駆られる。 工学は欲から生まれた要求を、細かく分解し、一つ一つ、現実に落とし込む作業である。そして、分解して現実に落とし込む作業は、果てしなく地味である。計算式を解く、プログラムを書く、はんだを付ける。気が遠くなる。そこには自己実現の満足もない。 そういう時、音楽や文学、スポーツがうらやましくなる。芸術は、いつだって華やかに、オリジナルなもの

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          日帰り温泉ワーケーション

          たまにはワーケーションでもしてみよう、と思って、手軽にそういうのが出来そうな場所を探していたのですが、思いがけずTwitterでよい場所を知り行ってきました。 湯河原惣湯という場所です。https://yugawarasoyu.jp/ 新しくできたばかりみたいで、リーズナブルな値段で温泉食事付きです。 温泉、食事、風景ともに非常に良かったのですが、特に面白いなと思ったのは、施設に入ったときすぐに指定された服に着替えさせられたこと。普通旅館でも、「これを来てください」と指

          日帰り温泉ワーケーション

          "Faster, Better, and Cheaper" NASAの取り組み

          参考:Paxton, Larry J. "“Faster, better, and cheaper” at NASA: Lessons learned in managing and accepting risk." Acta Astronautica 61.10 (2007): 954-963. 1992年に元長官のゴールデン氏が提唱した取り組み。Apollo計画で巨額のコストがかかった経験から、提唱されたのが "Faster, Better, and Cheaper."

          "Faster, Better, and Cheaper" NASAの取り組み

          日常にささやかな彩を

          自分は実験というよりは、システムを検討しシミュレーションで実証するタイプの研究者なので、リモートで研究が進みます。 リモート、というか、家で引きこもっていてもパソコンがあれば研究できる。遠くにつなぐ必要がありません。 だから、特に人と会うことが憚れれたここ2年は、本当に人に直接会う機会が減っていて、外界と隔絶して思考ばかり。 そうこうしているうちに、なんというか生活というか、人格というか、精神にガタがきて、無気力状態になることがありました。 さすがに外界に出るきっかけ

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          NASA 軌道計画ツールを使って、自分だけの宇宙の探査計画を立てよう

          宇宙機の軌道計画とは、宇宙機が宇宙空間のどの場所を、いつ、どうやって移動するかの計画を立てることです。ご存知の通り、太陽系には地球のほかに、月や、金星、火星などの惑星、小惑星など、様々な天体が存在しており、衛星の目的に応じて、必要な天体にに衛星を移動させることになります。最近だと、「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸し、地球に帰還したが、あれはまさに綿密な軌道計画によって、はるか遠くの的を射抜くような業でした。 「はやぶさ2」のようなミッションで、軌道計画は綿密である

          NASA 軌道計画ツールを使って、自分だけの宇宙の探査計画を立てよう

          未知の世界を探査する方法を誰よりも早く見つける方法

          自分は日々宇宙機(人工衛星)を開発したり研究したりしている人間です。未知の世界をどうやって探査するかに日々頭を悩ませています。 宇宙機の設計は、プロであっても途轍もなく時間がかかり、一筋縄ではいきません。 理由として 1. 設計が複合領域にまたがる 2. 解析に非常に時間がかかる領域がある 3. 極限まで設計を切り詰めないと解がないことがある ということがあるからです。 1つ目の理由は、宇宙機の設計はある部分だけ改善しようとすると別の部分が犠牲になって上手くいかないことが

          未知の世界を探査する方法を誰よりも早く見つける方法

          いろんな人生を歩みたい、そういう欲をかなえるサービス

          人生、いろんな経験をしてみたい。欲を言えば、何度でも生まれ変わって 例えば、港町に暮らして、漁師の息子として生活してみるとか、 例えば、都会の喧騒の中、資産家の娘として生活してみるとか、 例えば、山深い村の神社の、神主として生活してみるとか、 そういうことができたらな、というのを考えたことはないでしょうか。 完全に、とまではいかないにしても、それに近い、いろんな風景ので中で生きることができるサービスがあるらしいです。 自分は、そういうことをいつも考えています。色んな風景の中

          いろんな人生を歩みたい、そういう欲をかなえるサービス

          バジルの成長

          春先に植えたバジルが、すっかり成長しました。葉脈がくっきりしてきて、葉が丸みを帯びてきています。 雨ばかりの日が続いて、梅雨に入ったかと思いましたが、最近は少し晴れ間が続いていて、彼にはまだ日光浴のチャンスがあるようです。十分に太陽エネルギーを吸収して、おいしいジェノベーゼソースを提供してほしい。 一方で、著しく成長する彼に嫉妬する自分もいたりする。自分も成長しないと。

          バジルの成長

          V字と渦巻の使い分けの重要さ

          とあるプロジェクトで失敗しました。少し自分には経験がないような、ただ自分が提案して非常に意義はあると信じていたプロジェクトであったため、少し落ち込んでいる。 プロジェクトでは大規模なソフトウエアを開発するものだった。これなら価値があるかも、というニーズの仮説を立て、そこから要件・要求定義やアーキテクチャ選定はそれなりに手順を踏んだし、必要な技術の知識を身に着けた。 しかし失敗した。いわゆるプロジェクト倒れというもので、プロジェクトの求める結果にリソースをかけすぎて、意味の

          V字と渦巻の使い分けの重要さ

          春のあしおと

          春のあしおと

          檸檬

          世間の自粛ムードと仕事の忙しさで、なかなか流離うことができなかった今日この頃。雨だし人も少ないだろうと思って、前から気になっていたCIBIというカフェに行ってみた。 そこでホワイトフラットという大体カフェラテみたいな飲み物を頼みつつ、事前にipadに入れていた梶井基次郎の檸檬という短編小説を読む。 最近読むとしても自己啓発本みたいなものが多くて、健康食品ばっか食べて飽きてしまった人みたいになっていた。そんな味のしない食べ物ばかり食べていたので、この小説の味の、とても軽