友罪という映画、読書、瞑想、名探偵コナン、僕のヒーローアカデミア、洗濯機掃除、調べ事、すべらない話

★「友罪」，渋い映画でした。全体を通して大きな山場や見どころは無いと感じたんだけど、その分日常がじっくり・細やかに描かれていたから、映画ならではの楽しい時間が過ごせた。社会の中のダークな部分にスポットライトを当てている作品で、そのために言葉遣いだったりメンタルの持ちようだったり色々な部分がそれに釣られて、描かれていた。キレイという描写はほぼ無くて、キレイに見えるようなシーンがあったとしても、その裏には何かしらの重みや暗さを潜ませていた。

一番気になった点を紹介

とある少年院で働く女性がいて、その人は罪を犯した人たちを更生させるために教育を施している。で、少年たちを救おうと意気込むばかりに女性は自身の家庭への配慮が少なくなってしまい、女性の娘はそんな態度にうんざりしてしまう。

時は立って、娘は成長するんだけど母親への期待は皆無であり、それもあって母親の注意を引くためなのかはわからないが、若くして妊娠をしてしまう。母親は妊娠の事実を知るが、それと同時に娘に諭され、自分のしてきた行動を半ば初めて自覚する。

結局、流産するんだけど、それに伴う入院のお知らせが母親のもとに届く。母親は依然として少年院での仕事を兼ねており、知らせが届いた時も職場にいた。知らせの電話がかかってくるのと同時に、職場のブザーが鳴り、1人の少年が他の少年に危害を加えようとしている現場に向かう。

母親は、少年に対して「そんなことはやめなさい！」的なニュアンスの言葉をかけるが、内心は早く娘のところに駆けつけたいとも思っていた。そのためか、少年が気を抜いたところを周りの職員が取り押さえるとすぐに、その場から離れて娘がいる病院へと駆けていく。少年は何か、まだ母親と話をしたい素振りだったが、そんなことは気に留めずその場から離れてしまった母親。

昔は、自分の娘よりも少年院の子供たちの方に向かっていた意識が、数年後には逆転して娘の方へと向いている。

と、ストーリーを少々引用して、こっから感じたことを記す。昔は娘への気持ちが少なく、そのせいで娘は母親の気を引こうとしたのか、ある種反抗に近い行動を取った。

そして、後半の描写では、娘が置かれていた立ち位置が少年院の少年へと移り変わっているように思う。つまり、数年後にこの少年は何かしら事件を発生させるのではないだろうか？という予測を立てれるのかな。結局、母親は片方を救おう・大切にしようと思うと、もう一方をなおざりにしてしまう。そして、そのツケは数年後に引き返せない形で訪れる。こういう状況は日常を生きていても普遍的に目にする。いざ、自分がこの母親の立場になってみると、ここまで冷静に分析できないのではないかという恐怖を感じている。。

背負うものが多いという事は、守らないといけないためより力がみなぎってくるのかもしれないが、時にその多さは自らを苦しめる重りとなってしまいかねない。そして、その背負っているものの重りに耐え切れず、一部を捨ててるという選択をしてしまう。ヒロアカのオールマイトみたいな、超人的なパワーを持ってもなお、全てを守るという事がいかに難しいことか。

それでも、何も背負おうとはしない・何の覚悟も持ち合わせていない人に比べると逞しいんかな。個人的に、こういうどっちが良くて・悪いみたいな議論というか、比較はあんまり好きじゃないから、こういうのを書いてると気分がよろしゅうござらん。

★哲学を少々、かじって面白いと思ったのは自分の体に対する態度の持ちようを助けてくれるヒントを与えてくれること。自分の体の所有権は本当に自分にあるのか？そうならば、自分の体をどのように使っても良いのか？犠牲にしても良いのか？みたいな問いに対して、主観から一歩引いた視点で示唆をくれる。

　もっと体を大切に使おう／
　今、自分の体は自分で使っているのかそれとも使われているのか／
　相手の使い方は善にかなっているのか？／

こんな感じで日常の何気ない瞬間の思考にスパイスを与えてくる。

★最近、近隣国においてあまりよろしくないというか、不安定な状態を伝えるニュースを目にする。自国では無いからと言って、無関心ではいられない。だって、石油危機だってもとはと言えば第4次中東戦争という遠いところでの出来事を皮切りに起こったにもかからわず、全世界を巻き込むような流れを作り出した。そこら辺の海外情勢には適度にアンテナを張って、知るという事を意識付けたい今日この頃。

★すべらない話を見て、しゃべりを勉強していく。まずは、同じ内容の話を身近な人にしてみて、練習を繰り返していき、癖を身に着けよう🐺