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◯モノづくりは、未知しるべ。~鬼の早稲田大学建築学科編~2限目~

ざっくりまとめ

①成績は、模型代を奮発すれば良くなる!

◯ブログについて

このブログは、自分の学生時代にミラノサローネに出展した思い出、そして、なぜかスタートアップを立ち上げることになった思い出です。

読んで役に立つかどうかは、あなたの解釈力次第?!

◯前回までのあらすじ

楽しさだらけの大学生活を夢見た18才。

入ってみると、そこは3Kと呼ばれる徹夜の世界。

建築ではなく、ものづくりの世界にたどり着くのか。

◯知力より画力

サークルに歓迎されていない悲しみにくれながら、受ける初めての建築表現という授業。200人もの生徒が、ドラフター(製図台)の前に座る。いわゆる、図面を書いたりする授業だ。毎週毎週、建築に関する課題を出されて、提出する仕組み。

「先生を紹介します。W先生です。石垣島からボイスメッセージ届いてます」

ん?先生?不在?

「(ワンワン)みんなー頑張ってねー」

そう、この授業、先生は沖縄にいる。デジタルW先生が、担当教授。

このデジタルW先生が、僕の担当教授に後になるとは思ってもいませんでした。

なんで先生が、学校にいないんや、、、、と唖然としつつ初めての授業始まる。

ちょっと小太りな女性外部講師Nが出てきた。

Nさんのことを、ハグリッドと名前をつけた。

俺じゃなく、友達が。

ハグリットさん「じゃあ、今から課題を出しますね〜。好きな階段のスケッチを描いてきてください。18時になったら提出です。ヨーイスタート!」

やった、14時から18時までの自由時間。

高校までだったらありえなかった。授業中に自由時間だと。

遊ぶぜ!と本屋に行ったり、うどん屋に行ったり、、、

と気づけば 17時、51号館とよばれる高いビルの階段を描くことに。

(この51号館は、日本一高いビルだったときもあります。

みんなの乗っている高速エレベータの実証実験は、じつはこの51号館でやられていたとか。 )

当然、雑なクオリティーで提出。

はじめての授業を終えたのでした。

◯知力より画力

一週間後、前回出した階段のスケッチが返却される。

点数とともに。

ハグリッド「はい、じゃあ、今から講評します」

早稲田が大好きな講評会。(講評とは、成績が優秀だった人の作品を見てどこが良かったかのコメントをもらうこと)

「A+の◯◯ちゃん、のは〜 Aの◯◯くんのは〜じゃあ、今日の講評はココまでね。」

うまい、、、写真みたいなスケッチの数々が発表される。

A以上じゃない人たちは、コメントなしで返却。

僕のスケッチはBだった。

1学年200人に毎回成績がつけられるのです。

Aクラスの人たちは、すごいねーとみんなから褒められる。

高校時代までは、頭がいいことがすごいことみたいな世界にいたのに、今度は、絵が上手に書けたらすごいみたいな世界にきたなと実感。

今までの勉強はほぼ役に立たないことは明白だった。

勉強も特に得意じゃないので、それはそれで良かったのだが。

◯うれC

次の週からも、課題が出てくる。

早稲田の名物課題。人100、植物100、家具100だ。

そう、これは、一週間で100人、一週間で100植物、一週間で100家具のスケッチをしてくるという謎の気合課題。

※現在は量の教育はやめようということで廃止になったそう。

当然、この課題。俺、苦手。

人を100人をかけるわけはない。

ではどうするか。

気づきました。ぼく。

同じ人間を100人描けばいいんや!

クローン人間という設定で、

顔をテンプレで輪郭を準備して、

同じ顔を描きました。

つけれてた評価は、、、、、、

C

これは、うれしー!というのは冗談です。

なんということでしょう、このC評価学年に2人だけ。

圧倒的、非才。

なんで、苦労して入った大学で、さらに苦労しないといけないんだろう。。。

◯最高記録B+

絵が描けない。

もう自分はだめや。

だがしかし、一筋の光が、ぼくにも見えた。

スケッチの他にも、模型の課題が出される。

建築の課題は、2Dだけではないのです。

ル・コルビジェというおじちゃんの、小さな家という建築を模型にする課題がついに出題!

絵は自信ないけど、工作なら得意かも!?

小さな家の図面を書く課題は、安定のB-。

今度は、小さな家の模型を作りましょうということで、自由に表現してくださいとのことでした。

普通は、白い模型を作ればいいのですが、みんな色を塗ったり、素材を変えて、どんな気持ちでコルビジェさんが建築を作ったのかを表現するという課題なのです。

この小さな家は、海辺に立っているお家で、海の上に浮かんでいるようにみえるように、細長い窓がリビングに空いているらしい。

じゃあ、海っぽくしちゃえばよくない?と考えました。

海、海、海。

模型で海。

水を張ろう。

でも、こぼれそうだな、、、、

というか、水いれて、持って行ったら、さすがにまたCになるかも知れない、、、

どうしよう、、、

模型も初めて作るしな。

どうやら、みんな世界堂か東急ハンズってところに行くという情報だけは仕入れた。

ぼくは、東急ハンズに行くことを選択!

まずは、家の壁になる白ボードを買わないと。

「あ、あった!」

「A4サイズ4枚くらいあればいいよねー。うんうん。これこれ。いくらだろ。」

「500円、、、、、、、、

高っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっt

こんな軽い段ボールみたいな板が2000円だとおおおおおおおおお」

18歳の頃って2000円って超高いと思ってました。。。

学費170万なのに、授業でコメントももらえない、さらに模型代も出ない、サークルも入りにくい、、、

なんてコスパの悪い学部なんや。。。。

と一通り、大学を心の中で批判して、買いました。

4枚。

それは、仕方ないとして、大事なのは海!

海をどうやって作るのか、、、

上京したばっかりだから、お部屋をおしゃれにしたいなあとか思って、全く関係のないキッチンのコーナーを歩いていた時のこと。

ジェルのアロマキャンドルを発見!

これ海っぽくないか、、、

これだ!と決めて、ジェルを模型に流し込んで提出!

なんと、初B+!

当然、先生からコメントはもらえませんが、B以上もらえた、、、!

さすが、2000円オーバーの力!!

◯マンネンB

結局一年間やったけど、

一度も先生からコメントをもらう機会は0

全く才能がないんや!と痛感。。。

成績はBばっかり、、、

このBランク生が、そこそこインテリアデザインできるようになっていく話はまた今度!

よんでくれて、ありがとうございました〜


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