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2023年読書総括(ただし雑に紹介する)

今年のベスト本って言うけれど

そんなん、(一冊に)絞れって言われても、絞り切られへんやんか。(今年だけで)何冊読んでいると思っているの?おーん。

すみません。ふざけました。

僕の中にとって今年のベスト本

スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険

スマホで人との繋がりがずっと続いて、そしてすぐに答えが出ることは本当に良いことなのかなぁ?

ジュンク堂で見かけて「これはインパクトのある書籍が出たかぁ」って、僕の中ではそう思っていた。哲学書とは言え、著者が語りかけるような口調で書かれているので読むとそのまま世界観に入って行く。
興味深いことに、著者は「自己啓発」を危惧するかのような事を書かれている。ネタバレしたくないのであえて書かないが。
「自己啓発本を読み漁っても何のヒントも見つからなかった」と思った方にはオススメである。


自分疲れ ココロとカラダのあいだ

最後のメッセージが僕の心にぶっ刺さった

「あいだで考える」シリーズの第一弾。
哲学書ではあるが早い人なら1時間あれば読めると思う。
「自分でいることに一切なじめない」と思い込むほど精神的に追い詰められた僕にとっては救われたと言っても過言ではない。当然、考え方も変わった。


SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

自分に対する戒めとして

「あいだで考える」シリーズの第二弾。
SNSをやっている人なら誰もが刺さるんじゃないかな?
内容がよくある話を考察して著者の持論を述べているように見えているが説教臭さはない。
反省と後悔、これからどうSNSと向き合っていくかを真剣に考えた書籍だった。


写真はわからない

伝えたい写真を意識して撮影したところで観る人や年月が経てば解釈が変わる

それどころか写真を撮った人や写真を観た人で解釈が変わってくる。
「わからない」こそ自分なりに意味を考えたり、吹っ切れてラフに撮ったり。写真は奥が深いから楽しい。
僕にとって写真趣味に影響を与えた一冊である。



さて、ここからは話を変えて。

今年出会ってよかった本(現在読んでいる)

ネガティブ・ケイパビリティで生きる

「スマホ時代の哲学」の副読書という位置づけ。
これからはじっくり立ち止まって考える力が必要だと痛感した。って、そろそろいい加減読みなさい!


Delayed Gratification

「マイナーな洋雑誌を紹介すんなや!」

と、思われても仕方がない。まず日本国内で取り扱っている書店が少ないのと入荷時期がまったく読めないイギリス発のレアな洋雑誌。
年に4回発行で3ヶ月に起こった出来事をまとめている情報雑誌で記事の構成やカラフルなイラストやグラフ、写真などに惹かれる。
エコノミスト誌で挫折した方やじっくり考えたい方向け。
で、どこで見つけたかと言うと大阪市内にある丸善ジュンク堂。表紙がお洒落でページ数も言うほど多くないので気軽に読める洋雑誌になるだろう。ただし、入手困難であることは間違いない。


プロの撮り方 完全マスター 新装版

ナショナルジオグラフィックのカメラマンがアマチュア向けに書かれた渾身の写真技法書

日本で通用するかどうかわからないが、基本はほぼ同じだと思うので役に立つかもしれない。
さらに写真集として楽しめる。


総括

どこでどう出会えるのかわからないのが書店の楽しみと同時に、今までまったく興味がなかった分野の本に出会い、読めて本当によかったと思うのと自分自身の考え方が変わったのが大きい。
来年は積読本を中心になると思う。