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新月

ひがおちた
おそらがねむるじゅんびをしだす

ぼくらもおうちにかえろう
またねときみにてをふって

きょうかいせん
ひかりがきになった

みかづきがぼくにほほえみかけていた

みかづきのまねをして
にっこりほほえみかえしてみよう

そしたらふしぎと
あしたもきみにあいたくなった


よる
くらいひとりぼっちのかえりみち

つめたいかぜにいたずらされて
すこしさみしくなるときがある

そんなとき
そらをみあげてみよう

まんまるおつきさまがきみをやさしくてらしているから

まんまるおつきさまのまねをして
おおきくおくちをあけてみよう

そのうち、あくびがやってきて
それはきみのはなまるのあかしなんだ


まよなか
まちもすっかりねむってる

なんだかねむれないのは
きっときみだけじゃない

ほら
かーてんをすこしあけてみて

ほしぼしがとおいばしょからきみにあいにきてるんだ

ほしぼしにいらっしゃいませと
おふとんにしょうたいしよう

おみあげは
うちゅうをたびしたおはなしたち


あさ
ねこのようにのびてみた

くつひもをむすんでも
たちあがりたくないとおもうこともある

だけど
ほんのちょっとゆうきをだして

はんぶんのおつきさまをみつけにいこう

はんぶんは
ふかんぜんなんかじゃない

きみの
おおきなつばさになりうるんだ


そら
きょうはどんなそら

はれのひも、あめのひも
くもりのひも、あらしのひも

きっと
まいにちがいいひじゃない

でもね、きっとそこになにかがあるんだ

つきでもほしでも、きみでも
なんでもいいの、なんでもいいんだ

ぼくの
たからものになるから


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だいすきなあの子に
あくびがうつる
それだけで嬉しかったの

つきのうさぎに
あくびを映す

とおいちにいるあの子も
あくびしたらいいな

ありゅば


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