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【読書録】『Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』2

『心の中のタイムトラベル』

内なる自分と会話する。

とある研究者が街ゆくニューヨーカーに声をかけて、録音した彼らの内なる声。

ある者は過去の過ちを嘆き、ある者は自分の行動を正当化し、次に何をすべきか彼自身と相談していた。

過去の出来事を整理して受け入れるために、未来に向かって次の行動を決めていくために、内なる自分に語りかけていた。

時空間を超えたそれはまるでタイムトラベルのよう。

誰もが身の回りの出来事や相談事を誰かに話す。それと同じように内なる自分に向けてそれを話す。

“次は何をする?”

スマホに書いたメモを見ながら聞いてみる。

“お前のやりたいことはなんだ?”

彼に問われる。

目標を明確にしてしまった。だから本当にやらなくてはいけないことも既に明確だ。

彼はそれを知っている。

彼にずっと見られている。

彼がいる。

やめない理由はただそれだけだ。



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