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こんなところでワイルドになっても

長らく使っていたエチケットカッター(鼻毛、眉毛)が動かなくなったので、新たなものをAmazonで購入したのですが、なんと2日で動かなくなってしまいました。

で、こんなときに限ってゴミの日だったので、品質保証書やレシートをケースごと捨ててしまい、また同じものを買い直すことになりました。

といっても2000円くらいだし、長らく使うことを考えれば、まあ、仕方がないかと思うのですが、なんと再度購入したものがまた動かなくなってしまったのです。

鼻に入れて数秒して止まってしまいます。で、止まるのはいいのですが、中途半端に毛を巻き込むので痛くて痛くてしかたありません。毛穴が深いからかその痛みで涙が出てくるほどです。

妻からは買い方がヘタくそだのなんだのとうしろから笑われる始末。

わたしは大きくため息をついて、鼻にエチケットカッターを突っ込んだまま自分の姿をカガミで見ていると、いったい何をやっているんだろうかと考えてしまいます。

すべての行いがまちがっているような感覚になるのです。

でもそのまま15秒程度でしょうか。じっと見ていると鼻の穴にエチケットカッターを入れて、集中している姿もなかなかワイルドかなとも思えてきます。

見方を変えれば世界は変わるものですね。

それにしてもうまれながらにワイルドさとは縁がなかったので、「おっ、ワイルドな目つきだな」と思って少し喜んでしまいました。

そう。わたしはずっとワイルドがほしかったのです。

痛みに耐える目つき、ほおに流れる一筋の涙、ゆがんだ口元、自分史上最高に野性味あふれた表情をしている。。ようやく手に入れたワイルド。離したくはない。

しかし残念なのはこのワイルドを世間にお見せできないこと。青空の下、人通りの多い路上でまさかエチケットカッターを鼻に突っ込むわけにはいきません。

だからせめてものと今、この瞬間を目に焼き付けて、ワイルドを心の中に大切にしまっておきたいと思います。


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