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【居抜きは難しい】飲食店経営の成功ノウハウ!最低限必要な知識その2

さぁ続きです。

主に立地や広告戦略について語っていきたいと思います。


もくじ

1 販売チャネルは可能限り広げろ
1.1 タワーマンション周辺の人口密度は異常に高い
1.2 T字路の接点を狙え
1.3 ネット注文、アプリ注文、電話注文、物品販売、店舗営業
1.4 中華料理店は黄色でテレビを設置しろ
2 山の上でやるなら蕎麦、うどん、パン
2.1 観光地の風情ある食品は滅法強い
2.2 ジビエは鍋か焼き肉で売れ
2.3 観光地プライスのアドバンテージ
3 広告戦略を考えて店のコンセプトを決めろ
3.1 「美味しい欧風料理店」では伝わらない
3.2 その筋の代名詞になることを目指せ


販売チャネルは可能限り広げろ

タワーマンション周辺の人口密度は異常に高い
真っ平らな土地は店舗ビジネスにとってはあまり妙味がありません。

下北沢や自由が丘のように所狭しとお店がひしめき合う街なら客足も遠のきはしないと思いますが、人口密度が縦に密集しているエリアを狙った方が客を獲得しやすいのではないかと思います。

ただし、タワマンが立ち並ぶリバーシティ21や東雲などはアクセスが悪く道路が広いため、ターゲット層を確実にファンに出来なければやって行くのは難しいでしょう。

こういう立地を狙って稼ぐにはデリバリーや高級惣菜店などが適しているかと思います。

T字路の接点を狙え
私が東京都内で飲食店オーナーになるとしたら、神田、新橋、武蔵小杉などを候補地として考えるでしょう。

神田や新橋は居住地から近い事もあり良く知っている土地なのですが、客足の多さは他のエリアと比較になりません。

ただし、ここらの家賃はグッとお値段も高くなるでしょうので、1番旨味があるのはライバル店が少ない「地元駅の人気店」であるには違いないのですが、そのためにはかなり条件を絞り込む必要があります。

私のおすすめはT字路の接点、つまり突き当たりの場所ですね。

T字路の接点付近に位置する飲食店は、遠くからも煌々と光輝き「あれなんだろう?」と思わせる魅力に満ちています。

魅力的に見えるから人が入り、人で賑わっているから人が入る、駅から程近い立地が確保出来なかったとしても住宅街の中で目立つところにあるというのは大きなアドバンテージになるわけですね。

ネット注文、アプリ注文、電話注文、物品販売、店舗営業
デリバリーをやるならインターネット、スマホアプリ、電話と3つの媒体からアクセス出来るようにすると良いでしょう。

ネットは中核世代、アプリは若年層、電話は高齢者と、全ての層からのアクセスをゲットします。

アプリ開発はちょっとお金が高く付くのでまずはホームページの作成から始めると良いと思います。

その他にもオリジナルのソースやドレッシング、スイーツや季節限定品、お中元お歳暮などといったギフトなど、インターネット、店舗、メルマガなど可能な限り全てのチャネル=販路で商品を売りましょう。

それら1つ1つが機能してくると、相乗効果で口コミが広がります。

全部やる事は1+1ではなく、掛け算どころか乗算のような効果を生むわけですね。

中華料理店は黄色でテレビを設置しろ
よく、赤色は興奮を誘い食欲を増進させると言いますが、私が観察している限り小規模の中華料理店でいつも賑わっているのはテーマカラーが黄色のお店です。

これは定食メインの小規模中華料理店に限ったことですが、黒より白、赤より黄色、といったように暖色系にしておくべきなのは間違いないと思います。

中華料理が強火でジャンジャン炒める温かい料理というイメージがあるからなのかもしれませんが、とにかく暖色系のお店が長生きしているように思います。

家賃の高さから一階の立地を避けて地下や2階を選んだりする人も居るかもしれませんが、やはり1階が良いと思います。

売上高は経営の安定に直結し、集客がままならないと如何なる経営方針を打ち出そうとも絵に描いた餅になってしまうからです。

テレビを設置すれば滞在時間が伸びる代わりにアルコールの売り上げも期待出来るので経営が安定しやすいのではないでしょうか?

また、小規模で経営するならあまり本場風な内装に拘るべきではありません。

それを2人か3人で回せば、生活に困るような経営にはなりにくいと思います。

山の上でやるなら蕎麦、うどん、パン

観光地の風情ある食品は滅法強い
田舎の観光地で滅法強いのが蕎麦屋かうどん屋、もしくはパン屋ですね。

昔から「粉物屋は儲かる」と言いますが、蕎麦やうどんは原価も低く板わさのような単品、アルコールなども含めれば単価もそれなりに稼げます。

頑固親父が拘りの店をやるなら観光名所かなと私は思います。

観光名所付近であれば僻地であればあるほど口コミなどで評判になりやすいという利点もありますので、ド田舎に暮らしている方はこのような方向性で頑張った方が腕一本で勝負出来るかもしれません。

粉物屋はランチもディナーも同じ値段で売る事が出来て、さらに観光地プライスで売る事が出来ます。

にも拘らず田舎は土地代も人件費も安いので営業時間を延ばせば即利益に直結するというのも強みと言えるでしょう。

極上の蕎麦に2,000円以上払う人は多いですが、格安のフレンチに3,000円払う人はあまり多くありません。

やはりハイソサエティなシャレオツなレストランは都会の方が向いているような気がしますね。

またパンなら持ち帰りも出来ますので「贅沢は出来ないけど気晴らしに観光名所まで遊びに来た客層」にもスペシャルプライスなパンを売る事が可能だと思います。

拘り抜いたフランスパンに名物スイーツなんかを用意すれば、鬼に金棒だと思います。

ジビエは鍋か焼き肉で売れ
田舎特有の食材と言えばジビエですが、鹿肉や猪肉、熊肉というのはちょっと敷居が高いんです。

というのも、その食材を扱った事がない人がほとんどですのでどんな味なのか想像もつかないんですね。

それよりも最初から食べ方が分かっていた方が取っつきやすいので、鍋や焼き肉といった形で売るのがベターだと思います。

「おう、熊の野郎を喰らい行こうぜ!」

「今日は猪を貪りてぇ……!」

人は何故か、人類よりも獰猛な獣を食す時にはマッチョ声を出したがる傾向にあります。

洒落た料理を高値で提供するよりも、元々高い肉を手間を掛けずにカジュアルに味わって頂く方がお客様にとっては敷居が低いのは言うまでもありません。

日本でこうした食材がポピュラーになるためには、まずそれを食べた事があるという経験を国民にしてもらう事が鍵になるのかなと思います。

観光地プライスのアドバンテージ
売価が高く設定出来ることによるメリットは、製品当たりの粗利益が大きいので販売数量を限定しても儲けが出せるという事に尽きます。

これは販売に掛かる人件費を削減する事を意味しており、売り上げと利益を確保しつつコストを圧縮出来るという事になるんですね。

客数を増やし、販売数量を増やすとそれだけ人件費が余計に掛かり、それを粗利でカバーしなくてはならないという事は常に頭に入れておいてください。

広告戦略を考えて店のコンセプトを決めろ

「美味しい欧風料理店」では伝わらない
洋食店や無国籍料理は店の売り文句を一言で説明出来ません。

既に名物とされるキラーメニューがあればそれで足りるかもしれませんが、これから始める人は限られた広告スペースや文字数で効果的に宣伝するためには一言で説明出来るコンセプトを考えると良いでしょう。

イタリア料理やならシチリア料理やピエモンテ料理など、中華料理なら四川料理や広東料理、スペインバルならマドリード風、バルセロナ風、イベリコ豚専門バルなど、売り物を絞り込み、よりマニアックにする事によって説得力や権威性を高めるのです。

サッカーのスペインリーグで有名なバルサ、レアルマドリードなどのファンがその看板を見れば「ちょっと寄ってみるか」となるかもしれませんし、サッカーの試合を中継してスポーツカフェ的な要素も組み合わせれば宣伝はグッとやりやすくなると思います。

その筋の代名詞になることを目指せ
野菜増し増しの極盛りと言えば「二郎系ラーメン」、激辛坦々麺と言えば「蒙古タンメン中本」。

ラーメンフリークは名付けが上手いですね。

あらかたビッグワードは古参に支配されてしまっている感があるので、これから先の時代はワードを繋げるのがニューカマーの仕事だと思います。

何でもかんでも混ぜまくって「汚いほど激辛」というコンセプトや、油ギトギトな豚骨スープに魚介のトッピングを合わせる「美味しいがえげつない」、カラフルな食材を駆使した「美極盛り」などなど、そんなコンセプトが定着してグーグルで検索する時に「ラーメン 汚い」だけで出てくるようになればもう勝ったも同然です。

冗談はさておき、これから激戦区に打って出ようというのであれば、インスタグラムやツイッターといったSNSを駆使したアーンドメディア戦略も視野に入れて店のコンセプトを考えると良いかと思います。

ヴィジュアルに訴えられて150文字に情報を詰め込める、そんなコンセプトがスタートアップ成功の秘訣と言えるでしょう。

美味しい中華料理店や美味しい和食屋なんてのは掃いて捨てるほどあるのですから、いずれ全国へ打って出たいと思うのであればマニアックな面白さが無ければお客様にとって新鮮な刺激とはならないという事も頭の片隅には入れておいた方が良さそうですね。

その3へ続きます。

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