見出し画像

【WEEKLY留学記⑥】(9/24~9/30)

どうも、ニューヨーク留学中の竜馬です。日本にまたもや台風が直撃していますが、みなさん無事でしょうか??インドネシアでも壊滅的な地震が起きたようで。これ以上被害が大きくならないことをただただ祈るばかりです。

先日知ったのですが、英語では cross one's finger (指を交差させる)で祈るという意味らしい。こういうところでも宗教の色を感じたりします。

さて、今週は大きなテストが二つありました。(有機化学と生体分子)

テスト多い方が実はありがたい

日本の大学では近年、クオーター制を導入するところが増えてきているようです。ぼくが通っている岡山大学も2016年に始めました。クオーター制は、一年を四つの学期に分けることで、留学したり、インターンしたり、色んな教科を取れるっていうメリットがあって、個人的は大賛成です!一つの学期が短いので、導入している学校のほとんどは中間テストを設けず、期末テスト一発で成績を決めると思います。そしてそのテストにミスったとしても、追試というボーナスステージが用意されており、単位を挽回するチャンスがあるところが多い気がします。うーんどうだろ。これはありがたいのか、非効率なのか。

こっちの大学はほとんどセメスター制で、秋と春で合わせて二学期あります。一つの学期にはテストが4回あり(1st exam, 2nd exam, 3rd exam, Final exam)、しかも追試なるものも一切ない。賢い人はそんなシステムに関係なく自分で勉強を進めていくが、僕みたいな凡人は危機感を感じながら勉強した方がはかどります。内容の定着の面から考えても、やっぱりこっちのテストが多い方がいい。

ちなみにぼくの危機感の根源は、学生ビザの条件からきています。アメリカに留学しに来る大学生が、学生である条件のひとつに、一つの学期に最低12単位を取得することがあります。今、上限MAXの15単位分の授業を取っていますが、万が一下回った場合は、その時点で強制帰国。びくびくしながら勉強しています。

授業内容が深い

現在イギリスの名門エディンバラで絶賛留学中の友達とこのテーマについて話し、意見が合ったので、もしかしたら欧米の他の大学もそうなのかなと気になります。

こっちの授業では、基礎のエッセンスのところを研究に近いレベルで深掘りしてくるなぁって感じ。教科書に沿って先々に、というより、教授が重要と思ったところを論文とかも参考にして進めていくスタイル。でも、先週の記事で書いたように、授業スタイルこそは日本とさして変わらないんですけどね。

例えば、高校化学でも出てくる水素結合。水素結合って簡単に言うと、小さい分子どうしの引っ張り合いで、水がエタノールみたいにすぐ蒸発しないのも、DNAの二重らせんの二本がピッタリくっついてるのも、この力のおかげです。大学の有機化学でも最初の方で習う基本中の基本なので、最初はぼくもある程度知った気になっていましたが、まだまだ知らない性質があること授業を通して知れました(Secondary interactionsとかCooperativityとか)。

まあでも思うのは、ぼくの主観的な物差しで深さを測ってるから、一般化はなかなかできないところなんですよね。他の大学の授業もいっぱい見て、サンプル数を増やしたらいいんだけど、なかなかそうはいかない。だからなるべく他の大学で留学してる人にも話を聞いて、相対化の幅を広げていきたい。

まずは地道に”勉強友達”を作ろう

先週の記事で、来週は「授業終わりに声をかけて、グループに飛び込むこと!!」って高らかに目標を掲げたが、やや難しいことが分かった。

こんな感じみたいにワイワイみんなで勉強するのが理想像だが、そこまでの過程をあんまり考えてなかったみたい。そもそも日本でも、知らないグループにいきなり声掛けて、そこの環に入るってなかなかのハイレベルな挑戦なのに、それを自然に英語でやるって。いや、やりたいんだけどね。

だから、まずはちゃんと英語と専門の知識をつけること。そして、少しずつでいいから、友達を増やしていくこと。焦らずにやっていく!!

翻訳の仕事を始めました

留学先で何してんだって話ですが、友達の紹介で翻訳の仕事に巡り合えて、いまは中国生まれの漫画を中国語から日本語に翻訳する作業を空いた時間にちょこちょこしています。

してみれば、日本語がいかに主語、目的語を省略しているかよくわかります。”我”や”你”を訳さない文がほとんどで、改めて日本は察しの文化なんだと実感します。知らなかった中国語の表現にも出会えるので、結構勉強になるなる。

大学院は東京工大に行って、中国の清華大学との共同プログラムに参加したいので、そのための中国語の準備だと思ったら、今してもいいかなって。

そうそう、中国繋がりですごく興味深い記事を書かれる方、こうみくさんをSNSで見かけたので、ここでも紹介したい。

この方の記事をぜひ一度読んでみてください。高い視座から中国を見てるので、すごく参考になります。


日々の勉強に、日本語TAや翻訳が入ってきて、ようやく生活が飽和してきました。冬の時、重い布団でウプッと押しつぶされる感覚と同じように、多少負荷がある生活の方が好き。揺らいでいた平日のスケジュールがやっと固定化してきたので、あとは効率を上げていきたい。しかし、ここまで来るのに一か月半はちょっとかかり過ぎな気もするなぁ。

目的を見失わないで!!

留学記を残して良かったことは、初心に帰って、留学の目標を再確認できること。アメリカの研究室を見てみたい一心で来たはず!

ただ、研究室にまだ一歩も踏み入れてないのが痛いところ。アメリカの研究室を見に来たはずなのに、想像以上にうまく事が運ばない。授業としてアプライした工学研究室が受け入れしてくれたものの、まだ実験する段階に入れていないというのです。

ここまで書いてやっぱり受け身の姿勢になってるなと自分でもわかる。だから今日は興味ある別の研究室4つにそれぞれ研究室訪問のメールを送り、早ければ来週にでも教授に会いたい。もしかすると、ラボで一緒に研究できるかもって期待をこめて。


最後にこの写真!! ほら、アイスクリームすくうやつで、ご飯の盛り付けしてる! べちゃべちゃしないタイ米だからできるんだろうなぁ


台風はもう過ぎたのかな。もうしばらく来ないで欲しいですね。

最後まで読んでくれてありがとう!!

では、また来週~~


君に幸あれ!!!