見出し画像

猫になる(32) ねことことばで世界を癒す野望について。

(1900字 4分でよめます)

ねこってさわるとふかふかしてきもちいい。

あったかい。

やわらかい。

なんかほし草みたいなにおいがする。

毛のさきがあたるとくすぐったい。

こんなふうにきもちいいのに、なかなかさわらせてくれない。

これも、なんかいい。

希少性。

ダイヤモンドの価値もその希少性にあるっていうし。

なかなかできないもの、手にとどかないものは、それだけで価値がある。


そう、こんなねこの魅力。

これ、よっぽど過去にかまれたとか、おふとんにおしっこされたとか。

みんなねこが好きすぎてつまんない、みたいな嫉妬とか。

そういうのがないかぎり、みんな好きでしょう。ねこ。


さわるだけで、なにか脳内にきもちいいなにかが分泌されるでしょう。

いやさわらないでも、街中でみたり、SNSのタイムラインに流れてくるだけで、なんかほっとできる。

これってすごい。

だって、お金かけず、手間かけず。

ねこのいまの様子を写真とったりビデオ撮るだけで、たくさんの人がほっとする。

うっとりする。きもちが明るくなる。

これって、人が赤ちゃんをみたときのそれと、どこかつうじる。

赤ちゃんをまえにすると、もうみんな顔がとろけちゃう。

なにかしてあげたくなる。守りたくなる。

理屈とかじゃなく、そうじぶんのDNAに刻まれてる。

赤ちゃん、無敵。

そう、赤ちゃんをみることで、なんか守らなきゃって気持ちが湧いてきて。

赤ちゃんになにかしてあげる。

そのまえにすでに、自分のなかに元気をもらえてる。


ねこも、無敵。

ねこをまえにしたときも、じぶんのなかではおなじ現象がおきてる。

なんかこいつちいちゃいから守らなきゃ、世話しなきゃ、といいつつデレデレしてる。


ぼくは偶然ねこと暮らすようになった。

これまで、どうぶつと暮らした経験ゼロ。

母親がきれい好きなひとだったから。

「ドウブツはニンゲンの子どもふたり育てるのでじゅうぶん」って。

兄とぼくは母からよくいわれてた。

実家をでてじぶんの家と家族ができて、そしてねこがやってきた。

友人に嵐の日に保護されて、それからうちやってきて6年。


ねことの生活、なかなかわるくない。

つか、けっこういい。かなりいい。

けさもノエルのトイレで4時とかに起こされたけど。

でもだいじょうぶ。そんなの慣れてくる。


だから、保護ねこちゃんとか、たとえばまわりにいて。

もしねことくらす環境があって。

ねこの寿命15年くらいってのも考慮して。

家族や自分自身にたずねてみて、もしいけそうって思ったら。

ねことくらすの、いいと思います。

ねこが家にいるだけで、家族も遊びにきた友だちも、自分自身もかわる。

まちがいなくかわる。

笑顔がふえる。


ざんねんながらねこアレルギーのひと、まわりにもいる。

途中でなおって、いまはねこと暮らしている人もいるし、そうでない人も知ってる。

そういう人は、SNSとかでねこ写真やねこ動画をみるだけでも、ほっとできる。


女優の石田ゆり子さんのインスタとか。

もうハニ坊なんて、うちの家人がほぼ日チェックしてる。

ハニ坊の動画があると毎回みせてもらってるので、もうわが家の家族みたいな感覚。

たびちゃん、鼻のふちどりすすむといいね、とか。

家族の会話もふえる。


そうそれで、もしねこ暮らししてるんだったら、スマホでちょちょっと写真とって、ブログやSNSで投稿するといい。

ぼく、ほぼ毎日やってる。

もともとは写真が好きで、花とかよく撮ってた。

ねこは被写体としておもしろい。

もう家のなかに被写体いたじゃんって、写真とるようになった。

6年前からの写真がいっぱいたまってる。

いまもスマホとかで撮りつづけている。

毎日SNSで投稿していると、毎日みてくれる人もいて。

コメントなんかいただけて。

なんかうちの子を見守る家族がふえた気分。


写真をいっぱい撮ったから、知人が出産したら写真をつかってミニ絵本をプレゼントした。

おまけにそのデータをつかってキンドル本まで出版できた。

このながれ、自分でやってて、おもしろすぎ。


SNSでねこの写真や動画がながれてくるたびに、なんかほっとして。

会話がうまれたりして。親戚のひとみたいな距離感ができたりして。

なんかそういうほっこりした輪がねことかわんことか、どうぶつのちからを借りてうまれてる。

だからこれからもほぼ毎日、ねこの写真とかこのブログとか。

ポストしつづけるとおもう。

飽きるまで。

ねことことばで世界を癒す。

なんかとてつもなくスケールでかくて、ねこバカらしくて、でも案外パワフルそうな野望が、ぼくにはある。



きょうの一冊

こちらは野望第二弾のエッセイ本。

さっそくのご購入、ありがとうございます。

さっそくのレビューありがとうございます!

なんらかのいちリアクションがあるごとに、本当にうれしい。

本当にうれしいから、みんなもレビューよろしくな!(さいご悟空の声マネで)





うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。