自分らしさを創る旅

多くの人は、「若い頃は・小さい頃は楽しかった」と振り返り、現状のつまらなさを嘆く。「楽しかったあの頃」に、戻れるならば戻りたいとぼやく。

しかし、僕はあまりそのようなことを感じることはない。別に自分に特別な才能があるとは思わないし、自分が人よりも格段に努力しているとも思わない。

悪いことではないが、不思議だなと思う。ところで、ぼくは自己理解と他者尊重の道具として、エニアグラムという性格分類の体系を使っている。

エニアグラムで言えば、僕はタイプ4の「独自性を求めて表現する人」である。このことが、僕に「過去に戻りたい欲求」が少ない要因かもしれない。

タイプ4はハートセンターに属するタイプであり、過去の中からイメージを抽出し、自分らしさを感じる。アドラーは「嫌われる勇気」を提唱したが、僕はそれでも過去に生きる住人なのである(らしい)。

当たり前だが、長く生きるほど、経験は積み重なり、自分が生きた過去の時間は長くなる。だから、僕は生きるほどに、自分らしさを見出していくことのできる幸運な人間なのかもしれない。

さらに言えば、過去・現在・未来の時間軸において、絶対的であるのは「現在」のみであり、「過去」はいくらでも改変の効くものである。つまり、自分の思うようにいくらでも書き換えることができるのだ。

だから、もっと自分の過去と向き合っていきたいと思っている。それが、最近僕が定期的にnoteを書き続けられている理由でもあると思う。もっと自分の過去から自分らしさを発見していきたい。

このような欲求は、多かれ少なかれ誰もが持っているのではないだろうか。そして、それを表現しようとする試みは、「芸術」として古今東西で実践され続けている。

未来について考え、不安や危険に対処することも人生においては必要だが、もっと自分の過去について考えてみてもいいのではないだろうか。それは、あなたの人生に「意味」と「豊かさ」を与えてくれるだろう。

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