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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は… もっと読む
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記事一覧

保険CRと自費CRの違い

かなり前にパッと見ただけで「ロバート・ツルッパゲとの対話」というタイトルの本を買ったことがあります。 「なんだよツルッパゲって。ふざけてるな。買おう」 くらいのノリで買ってしまったのです。 ユーモアを交えつつ、重くなりやすい話題を軽くのせてくる感じで、心地よく読ませてもらいました。 難しい問題に直面した時、ロバート・ツルッパゲだったらなんて言うかなぁ、と想像する。 中からではなく、外から見る感じで考える、とでも言いましょうか。 本書から新しい視点をもらうことができました。

オタクは自分のオタク度を知らない

昨夜、駒形さんのイベントを通じて知り合った友人と夜な夜なインスタのDMでやり取りをしていてハッとした。 『台割って専門用語なんだ』と。 わたしは焦った。 『コミケに友だちのおまけで出てたんだ』 『アニオタ、マンガオタクだったんだ』 『アニ同にひょっこりはいってたからオタ友に囲まれてたんだ』 とかまで伝えるべきか否か。 ちなみにアニ同はワタナベアニさん同好会ではなくアニメ同好会の略である。アニさんのことを大好きな自覚はあるけれど、約20年ちょこっと前のJK時代は残念な

自分の在り方を考えさせられて唸った1冊

「判断する人が一流かどうかもありますよね」 とある書店のトークイベントに参加した時に、とある写真家の方が言った一言。 私はこの一言に震えた。だけでなく、救われた。 そして、この日のエピソードは、人を救えるかも知れないと思った。 ことの発端は、雑誌の編集をしているらしい中年女性の質問から。 質問の内容は、まとめると「最近の若いカメラマンの出来が悪い」みたいな内容だった気がする。 これだからゆとりは……みたいな空気感が会場に充満し、他の登壇者も「あなたの話を伺う限り、そ

#437 ツルッパゲ、その後

#397にて、『ロバート・ツルッパゲとの対話』(ワタナベアニ著/センジュ出版)という本との出会いを書いた。だいたいいつも10冊近くを並行して読んでいるもんだからなかなか進まず、先日のオーストラリア往復では機内に持ち込みつつも、うっかり寝ちゃったり、映画ばっかり観ちゃったりでやっぱり進まず(Top Gun : Maverick/LIFE!/線は、僕を描く/母性/ある男……とか)、一昨日トイレ内でようやく読了した次第。 気になる表現があったり、「へぇ」とか「なるほど」ページには

幡野広志×浅生鴨×ワタナベアニ 写真展&トークイベント

雨の土曜日。 大阪は天王寺のスタンダードブックストアで行われた幡野広志さんの写真展と幡野広志さん×浅生鴨さんのトークイベントに行ってきました。 まずは福島駅へ。 駅から徒歩数分の"やまがそば"でランチです。 プロの将棋棋士が出前で頼む事が多く、いわゆる観る将の方には広く知られてるお店なんです。"将棋めし・勝負めし"ってやつですね。 ワタシは天とじ丼、カミさんはカレーそば。 どっちもめちゃ美味しかったなぁ。年季の入った店内もいい雰囲気でした。 やまがそばから大通り"なにわ

共感しかなく、尊い写真家。おふたり。

わたしが尊敬する幡野広志さんと、ワタナベアニさん。 ココロが乱れそうになると、このお二人のSNSを見ると落ち着くという私にとってはもはや特効薬です。 そんなお二人が同じYoutubeに出演されたという…! しあわせかよ…。 まずはこの2本のYoutubeを見ていただければとおもいます。 「もう!本当それ!そうなのー!」と何度一人で画面の前で 「ぬおおおおおおお」となったことか。 昔に受講した様々なジャンルの写真教室が今の自分の撮影人生に1mmも影響指摘もしないのはこのことか

#397 邂逅 at the 古本屋

こんなん卑怯やん。 勝手に目ぇ合わせてくるやん。 名前のつけ方、小学生やん。 つい手に取るやん。 買うやん。 間違いなくおもしろいし、これでおもしろくなかったら、それはそれでおもしろいやん。どうころんでもツルッパゲの勝ち。 ほんで、Who are you? 推定40冊超の積読本を一瞬で蹴散らし、近日、トイレの友に昇格予定。

本当の哲学をはじめよう

「哲学」って何だろう。 と仕入れた知識の断片を、見本市みたいに並べて披歴するのが「哲学」ではない。 哲学はもっとシンプルで、かんたんな問いから始まる。 これに尽きる。 『ロバート・ツルッパゲとの対話』は、哲学の本である。 これを書いたのはワタナベアニさんという方であり、以下「アニさん」と勝手に親しみを込めて書く。 一度だけしかお会いしたことがない方だけど、「ワタナベさん」だとなんとなく違和感があるので、下の名前で呼ばせていただく。 アニさんは写真家であり、哲学者

「自分じゃなければ」を積み重ねよう

実に斬新です。 ↓が文庫ランキング3位に入る店はここだけでしょう。私も2年前に単行本を青山ブックセンターで購入し、2回読みました。公のために必要な名著に光を当て、なおかつ利益を生み出せる点が素晴らしい。数字が正義ではありませんが、それでも商売は売ってナンボです。 総合年間ランキング4位、ビジネス書ランキング2位の↓も、青山ブックセンターで存在を知り、衝動買いしました。私が定点観測している大型書店ではいい場所に置かれていません。こういう本を見出し、紹介し、ロングセラーにして

「知らんけど」と「ロバート」の教え

元々は関西弁だったんですね。 私は「知らんけど」に冷たい響きを感じます。責任は取れないよ、何かあっても俺のせいにするなよ、と。でも関西の人にとっては、そこまで重いニュアンスを伝える語彙ではないのかもしれない。 私が「知らんけど」について考えるきっかけになったのは、2年前に発売されたこちらの本。帯の表紙側に「君たちに足りないのは哲学だよ。知らんけど」とだけ書かれていたのです。 もちろんその前から言葉自体は知っていました。会話や文章の中で用いることもあったはず。でも↑を青山

耳が痛いけど大切なこと | 『ロバート・ツルッパゲとの対話』

写真家の幡野広志さんが『ロバート・ツルッパゲとの対話』をおすすめされていたので気になって読んでみた。幡野さんいわくこの本を読めば、人との距離感のとり方を学べるのだとか。 下記に印象に残った部分と感想を書いていますが、幡野さんが言っていたことと全然関係ないところを抜粋してます。印象に残った部分がたくさんあって、拾いきれないので今回は2箇所だけ。 大勢の声に紛れていると、自分が必要とされる価値がゼロに近くなる考えるって正直めんどくさい。考えるのが嫌になり、一旦逃避するなんてこ

考えること、と書くことについて。

どこかが弱っているとき、つまりふだんの生活からいったん立ち止まらざるを得なくなったとき、ぐるぐると人生について考えてしまう。 5ヶ月前、足首を骨折したときも、そう。 めぐりめぐって行き着いたのが、このnoteでした。 自分の考えていることを、何からどう文章にしていいかわからず打ちのめされたけど、気付けば4か月近くも続いていました。 昨日は一日中、寝たり起きたりしながら、図書館で借りていた『ロバート・ツルッパゲとの対話』(ワタナベアニ著)を、結局一気に読み終えてしまった。

コーヒーと本と私の仕事。

私の職場は、たぶん皆さまのお近くにもあるだろう、コーヒー屋です。 ただの職場、というには簡単すぎるかも。 私の生活、さらには人格にまでに関わる居場所と言ってもいいくらい。 今朝起きて、ベッドの横に置いてずいぶん前からちびちび読んでいる『ちょっと本屋に行ってくる』(藤田雅史著)の続きを開く。 そこに、ゲラチェックをする場所として登場していて、その内容にうれしくなりました。 たとえばこのnoteの中でも、なんとなく読ませていただいた記事の中に、思いがけず登場すると、にんまり

7days bookcover challenge

たくさんの方がチャレンジしていらっしゃいますが、 私もバトンをいただきチャレンジしてみました。 お恥ずかしながら、読書量は多くなくて、 買ってしまうと、買って満足して積読しちゃうので 図書館で借りて読むようにしています。 いやいや、とりあえず言い訳してしましましたが、 本棚なのなかから7日間7冊チョイスしました。 せっかくなので、その本の雰囲気も伝えたいなと思って 撮りました。 DAY1生きるために人は夢を見る(Amazon) フォトグラファーの林建次さんと伊藤史織さ