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甘酒

毎朝飲んでいます。
甘酒は〝飲む点滴〟と呼ばれるほど栄養価が高く、美容と健康にはぴったりの飲み物です。
温かくして飲むイメージがある方も少なくないと思いますが、俳句では〝甘酒〟は夏の季語なんです。
夏バテ対策には最適です。


~甘酒ができるまで~

米麹を原料とします。
米を炊き粥にして、そこに米麹を振りかけます。
それを混ぜて一晩待てば出来上がり。

麹は米や麦、大豆などの穀物に微生物が繁殖したもの。
つまり、カビです。
この麹菌が米のでんぷん質を糖化させるんです(だから甘い)。
同時にたまたま入っていた乳酸菌によって乳酸発酵も行われます。
この辺りの微生物の話はかなり奥深く面白いです。
こうしてできたものが甘酒。


日本酒との違いは、作る工程で酵母(これも菌)が入っていないのでアルコール発酵が行われないという点です(ですが菌が混じり、微かに発酵する場合もありますが1%未満ですのでソフトドリンクの分類です)。
酵母菌は糖分をアルコールに換える性質があるんですね。
むしろ糖分がないとアルコール発酵できない。
だから麹菌によって米を甘くするのは必要不可欠なんです。


因みに、昔は日本酒は米を口で噛んで作っていました。
米を噛んでいるうちに甘くなったように感じたことのある方も多いはずです。
あれは唾液に含まれる成分(アミラーゼ)によって糖化しているんですね。
その甘くなった唾液を壺に溜めておいて発酵させれば日本酒になります。


米と米麹での作り方とはまた別の方法もあります。
それは酒粕を溶かして砂糖を入れて味付けする方法です。
〝酒粕〟は文字通り〝酒〟を圧搾したあとに残る不要物、つまり〝粕〟ですので、アルコールが含まれています。
アルコールの入った甘酒はほぼ全てこの方法で作られているんですね。


~効能~

麹菌には善玉菌がたっぷりと含まれます。
また血の巡りを良くする効果もありますので、目のクマがとれたり肌荒れが治ったり。
疲労回復と肌への美容効果が期待できます。
また酒粕でつくった甘酒は栄養価が高く、清酒酵母の中に含まれる成分が深い眠りを誘い、良質の睡眠をアシストしてくれます。
排泄効果もありますのでダイエットにも良いですね。



写真の甘酒は先日のお店で手に入れたもの。
垣崎醤油店の国産有機米を使用した『有機あまざけ』です。
濃厚かつ上品な甘みがラグジュアリーです。
こだわりの分、他の甘酒よりも値は結構しますので(それでもスタバのアレンジコーヒーくらいの値段、内容量も同じくらい)、自分へのご褒美を贈りたい方は是非。


「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。