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新聞ってどう読むの?

はじめに

こんにちは!
先週までの梅雨空は嘘のように、毎日快晴が続く日々です。

とはいえ自粛生活に慣れてしまい、私はほとんど家にいます笑

先月から毎日気になったニュースに自分の意見を添えてツイートするというルーティーンを決めてなんとか続いています。

やってみると漠然とニュースを眺めるだけでなく、経済や政治などの背景を理解する力が必要だなと改めて感じます。

ということで今回は日経新聞についてです。

山本博幸さんの「とりあえず日経新聞が読める本」を読んでこのnoteにまとめてみました。(タイトルが直球すぎる笑)

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このnoteを読むと
・基本的な経済用語が頭に入る
・日経新聞を読もうと思う
・経済について興味が湧く
というメリットがあるので、ピンときた方は是非ご一読していただきたいです。

⚠️本書は2015年に初版が発売されたので、本書で扱われているデータなどは今のものとは異なります。

GDPってなんだっけ?

本章では日本のGDPについて書いてあります。
GDPは経済を理解する上で欠かせない用語なので、しっかりと理解したいです。
聞いたことがない人はいないと思いますが、GDPについてもう一度復習しましょう!

GDP:国内で一定期間で儲けた価値の合計のこと
名目GDP:そのままの額で算出したGDP
実質GDP:景気による物価変動を考慮して算出したGDP
(本書参照)

簡単にいうと国の儲けです。
国が儲かっていれば当然私達の生活も豊かになりますよね。
だからGDPは大切な指標なのです。

GDPにも2種類あるということが肝です。
対象となる期間のGDPを同じ時期の貨幣価値に変換することで正確な成長率の測定ができるようになるので、経済成長を正確に見たい場合は実質GDPを見ることが大事です。

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日本のGDPは良い?悪い?

日本のGDPは10年以上約500兆円です。
日本経済は安定している訳ではなく、停滞しているということになります。
2017年から成長率1%で右肩上がりになるも、2019年の日本のGDPは約553兆円でした。
現在はGDP世界第3位の国ですが、日本経済が停滞してしまっているので、これからは追い抜かれる可能性の方が高いということですね。

1990年代には世界第2位だった一人当たりのGDPも今となっては26位と転落してしまっています。
さらに少子高齢化社会の傾向は止まらず、お金のない高齢者がGDP低下の温床となってしまっているのです。

最近のニュースでもGDPが年率−27%になってしまっているというニュースがありましたね。
GDPが理解できると、この数字が他人事でないことがわかると思います。


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Go To キャンペーンをやっている理由
国によってGDPの構成は異なりますが、日本のGDP500兆円のうち、約6割は個人消費が占めます。

近年、外国人観光客の話題が尽きないのは日本に観光して消費をすることで日本の個人消費に貢献しているからです。
円安の進行、観光ビザの発給要件の緩和、LCC、日本に対する好イメージなどが理由です。

近年の日本経済の基盤となっていた観光業がコロナの影響で大ダメージを受けてしまっていることから、日本経済がいかにピンチかが伝わったと思います。
Go Toキャンペーンをやっている理由が観光需要による個人消費を増やすためだということが予想できますね。

国家予算ってなんだっけ?

国家予算:一定期間における国の活動(例えば道路の整備、諸外国との外交、社会保障制度整備など)で必要な金銭の収支計画(お金がこれくらい入る、出て行くということ)を総合的にまとめたもの

日本の国家予算は約100兆円です。
資金調達の仕方は①国税収入(約50兆円)②国債発行(約50兆円)という2種類あります。
それぞれ見ていきましょう。

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国税収入

所得税
国税収入のうち約3割(15兆円)を占めるのが所得税です。
サラリーマンの月給から所得税を天引きするのが源泉徴収という制度です。この制度により国民の税金に対する意識が薄くなってしまったので、搾取されないように税金に関するニュースはしっかりと目を通していきたいです!

消費税
消費税は約3.5割(18兆円)を占めます。
消費税の占める割合は国全体の個人消費に10%をかければ算出することができます。

ここまで読むと、消費税を8→10%に上げた背景に日本の経済状態があまり良くないことが予想できると思います。
お店(国)が客単価(税率)を上げて売り上げ(国家予算)を増やそうって感じです。

増税することによる消費意欲の低下は懸念点とされています。
歴史的に見ても、5%→8%になった時には国民全体の消費意欲が落ちて全体のGDPは下がってしまいました。
さらにコロナで消費意欲はさらに落ちてしまう。私は最悪のタイミングだったなと感じています。
これからどうなるのやら。。。

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法人税
残りの約10兆円は法人税が占めます。
基本税率は23.9%となり、世界有数の高率税制となっています。
おそらく、大企業が海外に出て行くことや日本オワコンって言っている人達は日本でビジネスをやるにあたり、この基本税率の高さを懸念していると思われます。

また、国家予算を増やすために法人税ではなく消費税を引き上げたのは、おそらく下記の理由だと思うので気になる人はチェックしてください。

国債

国債:国が発行する債券である「国庫債券」の略称で、国が資金調達する手段の1つ

身近な例でいうと家のローンみたいなものですね。

政府は国債を発行して銀行からお金を借ります。
企業が銀行から借入金で資金調達するのと同じ仕組みですね。

手に入れた国債は銀行が日銀に売ります。
日銀はお金を発行することができるので、銀行にお金が入ります。
よく聞く金融緩和政策は、金利を下げることで銀行が日銀に国債を売り、結果として世の中にお金が増えるという仕組みになっています。

世の中にお金が流通すると個人や企業がお金を持つようになり、消費が増えるのということです。
経済が回ることで税収も増えますよね。

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以上が国家予算についてまとめたものになります。
本書にももっと細かく記載されていたので、興味がある方は是非本書を読んでみてください!

日経平均ってなんだっけ?

日経新聞を読むにあたり必ず見ておきたい箇所は東証一部時価総額日経平均です。

東証一部時価総額とは東証一部上場企業を全て買収した額のことです。
つまり日本経済の大きさがわかります。

日経平均とは上場している銘柄のうち225社を選んで、その株価の平均値を発表することです。
この数字をみることで日本経済の様子がわかります。

東証一部時価総額と日経平均は毎日発表されるので、日々チェックして日本経済の状態を確認しましょう!

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ROEってなんだっけ?

ROE(Return on Equity):株主から集めたお金を効率よく事業に回せているかを測る指標

日本企業はROEが低いことで、海外からの投資家から批判されているようです。
欧米では2桁のROEが期待されている一方で、日本企業のROEは3%となってしまっています。
この数字の低さが日本型経営に懐疑的な目を向けられ、近年ではジョブ型採用という言葉もよく耳にするようになっています。

就活生へ
ROEが高い企業は収益性が高く優秀な経営ができているということです。
優良企業に入りたいと考えている就活生はROEを見ると優良企業を探す判断材料になると思います。

⚠︎ROE=当期純利益÷株主資本×100
ROEが10~20%程度であれば優良企業であると判断されるので一つの指標にしてみてください。

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おわりに

本書の感想
本書はかなり初心者向けに書かれていると思います。
経済について全く知識がない人やこのnoteを読んで初めて知ったことがたくさんあった方にはオススメです。
一方で、日常からある程度ニュースを読んだり経済に関する知見がある程度ある方にはオススメできません。かなーり優しい内容なので。

文章を書いて毎回感じることはアウトプットの重要性です。
経済に関することなのである程度いけるかなと思っても正確に言語化できなかったり、認識の微妙なズレがあったりしました。

とりあえず一定の量はやりたいので継続しますが、読んだ本全部を記事にするというのは工数的な問題も含めて検討します笑

発信するということを念頭に日々情報収集することで正確な情報収拾ができると感じたので、情報リテラシーを身につけられるようにこれからも頑張っていきます!

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