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恋愛、不倫、読書

先日、あるアーティストが自身のブログに書き綴った日記を書籍化したものを読んだ。著者は女性で、夫も著名人であり、日記を書いていた当時未就学の娘2人がいた。内容は主に家族のこと、家族がいるために思うようにいかない仕事や人間関係のことだった。著者は夫とは別に「好きな人」がいたことを明かしており、その「好きな人」とは、主に著者が既婚であることが要因で関係が行き詰まっていることも赤裸々に書かれている。夫には好きな人の存在も明かしており、何度か離婚を打診したものの、夫からは「おれのことが

    • 犬ありのお迎え、犬なしのお迎え

      夕方から美容室へ行き、カラーと前髪カット。転職の関係で一応かなり暗めにしてもらう。前髪はとにかく鬱陶しいのが嫌なので、1か月持つように短めにしてもらった。美容室は私にとって「行かなければいけない場所」で、毎度緊張するし面倒くさい。美容師さんはいい人だけど、対人接触を極力避けたい私にはあの空間でリラックスしたり気分転換をしたりすることは到底無理なので、年末年始の前に面倒なタスクを終わらせられて一安心という気持ち。 夫は今日も職場の同僚と飲み会。夫は「ご飯行ってくる」といったけ

      • お得に達成感を得た

        仕事をやめた。2年勤めた職場だった。とある業界のとある分野で最大シェアを占めるようになってから、業務量が増加し人がどんどんやめて、残された人にますます圧力がかかって殺伐としてきた。個人的に辛いこともあったし、今が逃げ時と思って先月、やめた。年末年始をゆっくり過ごしたいと思い、未だ次の仕事は探していない。これまでは平日の夜にヒイヒイいいながらやっていた家事を、日中にのんびりできるようになった。手の込んだ料理を作ったり、後回しになっていた細かい箇所の掃除もした。とはいえ家事という

        • 久しぶりにライブハウスに行ったこと

          久しぶりにライブハウスに行った。確かめてみると実に10か月ぶりだった。ライブ自体はこの間に2回行ったものの、どちらも全席指定席の大きなアリーナだったため、ライブハウスと呼ばれる比較的小さな箱でライブを観るのはずいぶん久しぶりのことだった。以前は月1以上の頻度でライブハウスに通っていたことを考えると、これはもう自分にとって趣味といえるものではなくなってしまったのだなと少し寂しい気持ちになる。 以前というのはコロナが流行するより前のことだ。多くの人が互いに接するほど密集し、時に

        恋愛、不倫、読書

          2021/1/25

          週末はずっとうっすら悲しく死にたいような気持ちだった。土日とも天気が悪かったのでそのせいだろうと思い、今日はよく晴れているし、鬱々としている人はとにかく日光を浴びると良いと何かで読んだので、外に出ることにした。洗濯物がたまっていたので、二本あるベランダの物干しに干せそうな量の、すぐ乾きそうなものだけを選んで洗濯機を回し、残りはコインランドリーに持っていくことにした。昼過ぎの暖かい時間に行けば、日光を浴びながら散歩もできてちょうどいいだろうと思った。 クリーニング店で貰った、

          2021/1/25

          仲が良かった友達の話

          前に仲が良かったけれど今は疎遠になった友達のことを、ここ最近思い出している。仲が良かった理由も疎遠になった理由もたぶん同じで、要するに私たちはよく似ていたのだと思う。 出会ったのは私が大学二年生、彼女が一年生のときで、私は一年浪人していたので歳は二つ違った。 私たちは、十代の終わりまでに最も感度が高まる類の情緒に、なんとか名前をつけ、客体化し、20代に入れば急速に忘れるだろうそれらの情緒を、失うまいと必死だった。自己憐憫に忙しく、よく酒を飲んで悪態をつき、安全な範囲で自分

          仲が良かった友達の話

          金髪にできない

          彼女はよく髪を脱色していた。市販のブリーチ剤で、自宅の浴室で。彼女に会いに行った冬のある日、インターンの為に黒く戻していた髪が金髪になっていた。昔の不良みたいな色だった。「まだ1回目だから」と彼女は言った。3回ほどかけて白に近づけていくらしい。次の脱色までに5日だか、1週間だか、はたまた2週間だか、間を置かないといけないそうだ。それを無視して連続で脱色すると、とにかく頭皮が痛くなるのだと彼女は言った。痛みに弱い私はそれを想像して背中がつう、となった。やったことあるの、と私が尋

          金髪にできない