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乳がんになって初めて専用下着コーナーの存在に気付いた話

乳がん手術と入院の準備にあたり、事前に用意するものや、術後に過ごす高機能病棟に持って行けるものと、絶対に持ち込めないものの説明を受けました。

手術をしたら腕が上がらなくなるので着替えが大変。それから、検診もあるので、前開きのパジャマとブラが必要。よくあるフロントホックじゃない、スポーツブラを前開きにしたような形のもの推奨。なるほど、なるほど。

余分なお金は使いたくないので、買い物は最低限。まずは、前開きのブラの情報をネット検索。通販も考えましたが、なんでも触って確かめたい性分です。イオンなら何でもありそうな気がして、というか、とりあえず、田舎者はイオンに行きがち。

今まで全く気付きませんでしたが、きっちりと前開き下着コーナーがありました。POPにも『乳がんの手術後に』の文字。その瞬間に自分に必要じゃないものってのは目に止まらないものですねぇ。いつも そこにあったというのに…。
しかも、実は、私より先に我が子が見付けていたので、色々失格(笑)

なんでか、ナチュラルに女性下着コーナーに溶け込んで、私と一緒に素材確かめてた我が子…「縫い目がない…そうか、なるほど」とか呟いてた我が子(息子 当時24歳)が恐ろしかったです。

もう少し気にしろ

えーと、そうそう。
私はグンゼのタンクトップ型1枚と、ハーフトップ型2枚を購入してきました。退院後も数ヶ月、愛用していました。
ただ、スナップボタンがあばら骨に当たる感覚が気になって、一番上のボタンを外して、更にガーゼハンカチを挟んでいましたが、これは個人のコンディションによるものかな?とも思います。神経過敏になっている感じと言いますか…表現が難しい。

ちなみに、パジャマは格安レンタルを申し込みました。複数のパジャマを用意して、我が子に洗濯してもらって持ってきてもらう手間と費用を考えたら、レンタル一択でした。申し込み特典で、歯磨きセットやらなんやらもいただけたので用意の手間が省けました。他のものは 兄が生前、入院時に使っていたアレコレで。

乳がんだと伝えたら「馬鹿」と笑われた話 より

冬だったのもあり 別病棟のリハビリに通うのにブカブカな裏起毛のジップアップパーカーが重宝しました。お供のドレーンを隠したり、ノーブラ期間もカモフラージュ出来ましたし。ただ、ジッパーが当たると やっぱり痛かった。今でも時々痛みます。これ、早く治まれ…

あとは、コードが長いテレビ用イヤホン、コードが長いスマホ充電ケーブル、スマホ用イヤホン、秒針がカチカチ鳴らない小さい置時計、筆記用具あたりが役に立ちました。筆記用具以外は 入退院を繰り返していた兄の遺品です。

私の場合、タオル類はパジャマレンタルのセットに含まれていて、毎日交換してもらえたので楽でした。ボディソープやシャンプー類もシャワールームに備え付けのものがあったので、基本の持ち物は小さかったです。病院によりますんで、なんともいえませんが。

実は、私には でっかい荷物が別にありました。初日からではなく、術後に生きる気力が出てきてから 我が子にLINEして運んできてもらった、編み本数冊、毛糸、編み道具一式、漫画が詰まった…ずっしりと重たい荷物が(笑)

この件については、後々、出てくると思います。

編み物、いいですよ?メンタルが平らになりますよ?写経とか瞑想とかに近いものがありますんで、ちょっとオススメしておきます。(ちなみに、亡き兄はパズル三昧の日々だったようです)

さて、そんな訳で、いよいよ入院と手術のお話に進みます(ここまでが長かった)

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