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内山 龍一
2023年5月29日 16:00
ある国で幸せになるための方法を見出した者が居た彼の考え方は書物としてまとめられ配布された。その書を手にした人々は歓喜した、これこそが幸せの道だと、幸せに生きるための方法だと。その書は経典として崇められ、更に沢山の人の手に渡り、その書の考え方に共感する者、それを称賛する者が増えていった。次第に古い考え方は、悪しき考え方として弾圧、糾弾されていき、その書の考え方が絶対的なモノとして崇め
2018年12月5日 16:34
感情を亡くした男が、海で溺れていた。特に恐れもなく、不安もなく。それを見つけた漁師が、彼を助けに泳いで向かった。漁師に助けられたその男は、特に礼を言うでなく、浜辺にうずくまっていた。次の日、又、その男が海で溺れていた。見かけた漁師は、再び彼を助けた。そして、男は、また浜辺に無言で佇んでいた。次の日も、また、次の日も、男は溺れ続けた。そして、漁師は、次の日も、また次の
2019年5月21日 15:56
少人数で暮らす平和な村があった。ある日、その村に流れ者がたどり着いた。その流れ者は、村人を見ると、突然怒り出し、「右手を使うな!」と叫びだした。不思議に思った村人達も、流れ者が、落ち着くのであればと思い、みんなで右手を使うのを辞めてみることにした。安心した流れ者ではあったが、その後も村人が、右手を使っているのを見ては、鬼の様に叫び出す。しまいには、右手を使う村人に、暴力をふるい
2018年3月20日 12:29
魚がある時気がついた自分を自由にしてくれている海の存在にただ変わらずそこにあった、当たり前の様にそこに居てくれた、海の存在の大きさに魚はその事に感謝する様になった日に日に、そのことの素晴らしさ、海が存在してくれていた事に対する、感謝が深まって行った魚はそれが愛である事を知った変わらずに、ずーっと寄り添ってくれていた、見守ってくれていた、自分を包み込んでくれていた愛そのもので
2018年3月18日 11:22
あるところにネズミの兄弟がいたネズミの両親は、ある時、人間に捕まってしまい、籠に入れられ、連れ去られてしまった。難を逃れた兄弟は、支えあってなんとか暮らしていたが、生まれたばかりの弟は、未だ外の世界を良く知らず兄に頼る一方。兄も、弟よりは早く生まれてはいたが、まだ世界を良く知っているわけでもなく。弟の為に、頑張ってはいたが、内心、頼れる相手がおらず、精一杯な部分があった。そんな生活
2018年3月18日 10:38
ある少年が少女に恋をした。思いをなんとか伝えたい少年は、思い悩んだ末、自分の思いを丁寧に丁寧に、心を込めて、絵にして伝えることにした。それを見ていた、少年の友人は、少年にアドバイスをした絵で思いを伝えるのはナンセンスだ恋愛というのは駆け引きであったり、相手にいかに自分が素晴らしい人間で、自分があなたがどれだけ素晴らしい、素敵な人間であると感じでいるか、明確な言葉で伝えることが大事な