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投資と金融リテラシー ~自分のプライベートバンカーになる~

あっ、そうだ!

そうだ 京都、行こう!

のような感じで、

自分自身が自分と家族の
プライベートバンカーになればいいんだと、

自称”昭和の投資家”

として生活しつつも、最近の成果は、パッとしなさすぎる展開で、
投資家というより、凍死家に改名しようかと考えていた時、

モヤモヤしていた、自分の立ち位置が、

これだと!

閃いた。

私は、投資家に必要なリテラシーは、
・金融リテラシー
・論理思考リテラシー
・ITリテラシー

の3つと考えていて、

金融の知識・経験だけでなく、
論理思考能力も同様に重要。

年金制度だけでも、なかなか難しい。
任意加入とiDeCoの関係、付加年金、繰下受給など

何も考えないで流れに任せるのも1つのやり方だが、
説明資料を読んで不明点があれば、適切な窓口で
不明点を論理的に組み立て質問できるかどうかで、
受給する金額が上下する。

お金は既にデータ化されてるので
投資とITリテラシーは切り離せない。

今回は、まず金融リテラシーに関連する話題を整理することにした。

(参)リテラシー(英:literacy)
   「言語により読み書きできる能力」のこと


プライベートバンカー(PB)の定義

日本証券アナリスト協会の定義によれば、

PBとは?】
富裕層のために、金融資産のみならず、事業再構築、事業承継を含めた生涯あるいは複数世代にわたる包括的・総合的な戦略をベースに投資政策書を立案し、その実行を助けるとともに長年にわたってモニタリングを続ける専門家のこと

自分がPBとして、家族を含めた投資政策書を作成し、実行、モニタリングするということ。

つまり、ファイナンシャルDIY だ。

ちなみに、DIYという概念は、

第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」と考え、町の再建に取り組んだのが起源のようだ。

PBの定義からは、
最近は、まったく使わなくなった、

一家の大黒柱

のようでもある。

とはいっても、バンカー(銀行家)ではないので、
幅広い範囲を扱うことにして、一旦、

パーソナル・エンジニア(PE)

としておこう。

実は、このPE構想は、30年間ぐらい温めている。

当時、私は、製造業のお客様担当のシステムエンジニアで、
パソコン(パーソナル・コンピューター)の性能が、伸びてきたことから、
どろどろした企業担当ではなく、個人担当のエンジニアになりたいと考えていた時期に、PEを思いついた。

Googleで、”パーソナル・エンジニア、personal engineer”
を検索してもヒットしない。

よしよし、まだ大丈夫。

ちなみに、私の大学の専攻は、
civil engineering
であるのも多少影響していると思う。

civil engineerは、社会基盤を支える技術者だ。


プライベートバンカーの分野について、各社のホームページで公開されている情報で調査した中では、りそなさんのサイトに共感した。

以下の記載があり、

次世代に残すべき財産は教育、人脈、資産の順で大切

第一は、家風のようなものの継承と理解した。

また、体制図と求められる2つのポイントも参考になった。

【顧客に求められる2つのポイント】
・自分で主体性を持ち、あるべき未来から逆算して一族と事業の目的を明確にすることです。
・優秀かつあなたを騙さないアドバイザーの力を借りることです。


投資政策書
は、以下のサイトに作成ガイドが公開されている。
ファミリー全体のゴールを明確にした「ファミリーミッション」に重点を置いているところが、おもしろい。

投資政策書の作成手順は、ごく普通のプロセスだ。

①現状分析
②課題の整理
③対策案の比較検討
④モニタリング

興味深いので、今年の深堀のテーマは、PBに決めた。


プライベートバンカー(PB)の範囲



毎年、深堀するテーマを決めているが、
昨年は、ファイナンシャルプランナーの範囲を自習した。
目標となる試験がないと自習できないと考え、FP3級の試験も受けた。

アラカンともなれば、
FP3級の範囲は、ほぼ経験済みで、よい復習になった。

余談だが、たまには試験もいいと思った。
試験開始時刻前2~3分ぐらいのシーンとした緊張感。

少しショックだったのは、
FP3級は試験開始1時間後ぐらいで退室できるが、
半分以上の受験者が退室した。

君たち、見直さないんかい!
と、少し焦った。

ご参考までに、FP3級の範囲は、6分野58項目で、これに決算書に関する項目があれば、基礎は、ほぼ網羅している気がする。

【FP3級の範囲】
A ライフプランニングと資金計画

1.ファイナンシャル・プランニングと倫理
2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規
3.ライフプランニングの考え方・手法
4.社会保険
5.公的年金
6.企業年金・個人年金等
7.年金と税金
8.ライフプラン策定上の資金計画
9.ローンとカード
10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向
B リスク管理
1.リスクマネジメント
2.保険制度全般
3.生命保険
4.損害保険
5.第三分野の保険
6.リスク管理と保険
7.リスク管理の最新の動向
C 金融資産運用
1.マーケット環境の理解
2.預貯金・金融類似商品等
3.投資信託
4.債券投資
5.株式投資
6.外貨建商品
7.保険商品
8.金融派生商品
9.ポートフォリオ運用
10.金融商品と税金
11.セーフティネット
12.関連法規
13.金融資産運用の最新の動向
D タックスプランニング
1.わが国の税制
2.所得税の仕組み
3.各種所得の内容
4.損益通算
5.所得控除
6.税額控除
7.所得税の申告と納付
8.個人住民税
9.個人事業税
10.タックスプランニングの最新の動向
E 不動産
1.不動産の見方
2.不動産の取引
3.不動産に関する法令上の規制
4.不動産の取得・保有に係る税金
5.不動産の譲渡に係る税金
6.不動産の賃貸
7.不動産の有効活用
8.不動産の証券化
9.不動産の最新の動向
F 相続・事業承継
1.贈与と法律
2.贈与と税金
3.相続と法律
4.相続と税金
5.相続財産の評価(不動産以外)
6.相続財産の評価(不動産)
7.不動産の相続対策
8.相続と保険の活用
9.相続・事業承継の最新の動向

一方、PBの範囲は、

【プライマリーPBの範囲】
第1章 RM(リレーションシップ・マネジメント)
第2章 WM(ウェルスマネジメント)
第3章 不動産
第4章 税金
第5章 信託・エステートプランニング
第6章 マス富裕層
第7章 職業倫理
(注)2023年1月、資格試験改訂予定

第6章が特徴的で、

販売側からの視点だが、富裕層の予備軍であるマス富裕層にもアプローチせよという内容で、本屋で関連図書を立ち読みしたところ、以下のような正誤問題があった。おもしろい。

(例題)
マス富裕層は、収入が高いが、消費も高く、多くの保有金融資産は期待できないので、アプローチすべきではない。

(解答)誤:
ライフプランニング等でコンサルティングを実施することにより、資産形成できる可能性が高いため、積極的にアプローチすべき層である。

10年ぶりにPBの改訂される新プログラムでは、よりシンプルになる。

①資産の運用
②資産の承継・管理
③事業の承継

職業倫理とRM

これを、PEに置き換えると、
資産を運用・保全しながら人生そのものを継承していくイメージになる。

・資産運用
・資産管理
・人生継承
・行動規範


高校での金融教育


高校の家庭科と公民科で、金融教育が開始されたので、内容を調べた。

学ぶ範囲は、「パーソナルファイナンス」というらしい。

パーソナルファイナンスとは、個人や家計におけるファイナンスを対象にしている。

金融庁も教育界も力が入っていて、多くのテキストや教員向けの動画など、幅広く公開されている。

18歳成人を意識して、金融詐欺にも触れているが、

金融リテラシーは、悪質金融業者に騙されないようにするという守りの側面もあるが、金融業者のいいところを引き出す攻めの能力でもあると思う。

内容的には、年金生活世代にもニーズがある気がする。

高校時代から投資に目覚め、積立投資していたら、
今ごろは、宇宙旅行できていたハズ!
残念(涙)。

金融リテラシーマップ


金融広報中央委員会が作成した、
金融リテラシーマップ」も興味深い。


金融庁が、2013年に公表した「生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシー(4分野15項目)」を元にして、各世代ごと、必要なスキルが整理されているので参考になる。

最低限身に付けるべき金融リテラシー:4分野
①家計管理
②生活設計
③金融知識及び金融経済事情についての理解
 と適切な金融商品の利用選択
④外部の知見の適切な活用

たまたま見つけたのだけれど、

xxx協会だの委員会だの、山ほどの金融グループがあるのが、不思議だ。

皆、お金が好きということか!


ということで、

お金というものが、
知れば知るほど、深くて、
わからなくなっている、今日このごろだけど、

2022年は、パーソナル・エンジニアを目指す!

【今日のひとこと】

キャッシュ イズ キング

成長も倒産も現金次第。
キャッシュは、貯金をする為ではなく、
再投資する為にある。


(2022年4月22日:テレビ東京のモーサテ永守塾での永守重信氏コメント)

じゃあ、
クイーンは?
やっぱりワイフかな???

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