会社を辞めてからひと月。
慣れない手続きにあたふたしながら、なんとなくペースがつかめてきた。
毎日通っていた場所(直近2年を除いて)に行かないという生活を、淋しく感じるかなと思っていたけれど、案外そうでもない。

ネガティブな「辞めたい」という思いではなく、次の世代に「譲りたい」と思って退いたからかもしれない。

  私のいた会社は、社員は全員ファミリーだと考える文化だ。
なので、ファミリーのファミリーは第一優先。子どもが具合が悪ければ休むのは当たり前。どんなに忙しい期間でも、学校行事は最優先。笑顔で送り出してくれる。

  そんな有難い環境にずいぶん助けられてきた。でも、もう子どもたちも大きくなり、こんなに居心地の良い環境で働かなくても良いのかもしれない。この環境を必要としている方はどこかにいるんじゃないか。
  誰かに譲りたい。

と思うようになった。

  退職する3日前に入社してきた方は、小学校低学年と保育園に通う年中さんの、二人のお子さんをお持ちの元気なママさん。

  嬉しくて、沢山お話ししたかったけれど、作成したマニュアルを説明するのが精一杯だった。
この会社を好きになってくれたら嬉しいなぁと思いながら。

今私には新しく学ぶ場所がある。
様々な年齢層の友人も出来た。
そして、目標とする資格試験は7月。

自分で人生の選択をするって楽しい。

  50才を過ぎてからのセカンドキャリアを想像すると、ワクワクが止まらない。