【詩】少年達

誰もが誰かに飼われているこの場所で、反逆の狼煙はあがらない。
心の壊れた少年達は、今日もまた仮面を被り、外へ出る。同じ仮面を被った者たちのいる所へ。
少年達は、同じ仮面を被った者同士殺し合う。
やがて少年達は、仮面に取り込まれ、人間ではない何かに成ってゆく。
彼らは知らない。仮面のない世界を。
ただ、知らないだけなのに。

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