Leica(ライカ)を使い始めて感じたこと

随分と更新が遅くなり申し訳ありません。Ryuでございます。
突然ですが、「ライカを使うと写真が上手くなるよ」という言を聞いたことありますか?
写真好きなら誰もが知る、フォトヨドバシさんも同じようなことを謳ったコラムを掲載されています。

私は当初、この「ライカを使うと写真が上手くなる」ということに対して、懐疑的でした。理由はライカというものはブランドに過ぎないと思っていたからです。その根拠として、多くのネット記事を見ていても陶酔された記事が多く、一種の宗教のような異常さを感じたからです。

しかし、私は確信します。

ライカを使えば写真が上手くなる”きっかけ”にはなる。

ということです。
その理由を話していきたいと思います。


目次

1、写真を撮る目的とアプローチの考察
2、視覚的アプローチ(ハイテクカメラ型)
3、情報的アプローチ(ライカ型)
4、ライカを使うと写真が上手くなる理由




1、写真を撮る目的とアプローチ

なぜあなたは写真を撮るのか。考えたことはありますか?
写真を撮る目的は「残すため」であると思います。

例えば、あなたが観光地で綺麗な景色を見たとき、写真を撮るのも「思い出として残したい」からです。

人は過去を残すために写真を撮る時、2つのアプローチから写真を撮ります。

**・視覚的アプローチ

・情報的アプローチ**


これらについて解説します。



2、視覚的アプローチ(ハイテクカメラ型)

視覚的アプローチの人は「見た景色を綺麗に撮ろうとします」
目の前にある風景が綺麗だったから、シャッターを切った。
「写真は引き算だ!」とはよく言ったものですが、まさしくこの考えは視覚的に写真を考察している視覚的アプローチだと言えます。
この視覚的アプローチから写真を撮ている人は「観光写真を撮り続けます」
無論、観光写真を撮るために写真を撮っている方もいらっしゃるので、その方々をディスるつもりは毛頭ないです。
しかし、「記念写真、観光写真」と聞くと耳が痛くなる人もいると思います。

私たちがなぜ、視覚的なアプローチで写真を撮るのか。
その理由の一つとして「市販のカメラがハイテクすぎるから」であると感じます。近年のカメラはアマチュアのニーズに合わせて、観光写真を撮るのに適したカメラを開発しています。
その方向性は「誰でも簡単に良い写真が撮れるように作られています」

従って、我々が観光写真を撮ってしまうのは仕方のないことなのです。これは国産レフ機全般に言えることなので、ほとんどの人が被弾します。


3、情報的アプローチ(ライカ型)

情報的アプローチはフィルムカメラなどを使っている人が自然と使っているアプローチです。「情報から被写体の魅力を引き出そう」とします。彼らの思考プロセスは24枚という1フィルムの制限の中でいかに撮れ高を確保するかです。そのために被写体をじっくり観察して多くの情報を得ようとします。得られた情報の中から、被写体の魅力を最も活かせる方法を探り、シャッターを切るのです。

ここで留意しなければならないのは、視覚的に構図を考えるのではなく、現場の情報から被写体を生かすために構図を組み立てるということです。

ライカは必要最低限の機能しか持たないカメラです。
最近では当たり前になっているオートフォーカスも便利な機能もありません。
スペックも国産の最高スペック機に比べると高くありません。

ハイテクではない分、シャッターを切るまでに時間がかかります。
そして撮るまでに時間がかかっている分、被写体と向き合っている時間が増え、必然的に情報量が増えるのです
私の持論では「被写体に関する情報が多ければ多いほど、ステキな写真になる」という考えがあります。

このように被写体としっかり向き合わなければ、撮れない仕組みになっているため、上達のきっかけになります。



4、まとめ〜ライカを使うと写真が上手くなる理由〜

「ステキな写真は機材ではなく、被写体への情報量である」


素晴らしいプロの写真家とアマチュアで、同じ場所で同じ機材を使っていても全く違う写真を撮ってくることはよくあることです。
我々、アマチュアとプロカメラマンとの差は「圧倒的な情報の差」だと思います。

いかに、適切な情報を被写体から組み込み、反映させるかです。
そのために、しっかりと被写体を観察し、取捨選択をしなければなりません


現代のハイテクカメラは誰でも簡単に撮れる分、撮影者は極端に被写体と向き合う時間が減ってしまいました。その結果、圧倒的に情報が欠落した写真が量産されています

繰り返しますが、ライカは被写体としっかり向き合わなければ、撮れない仕組みになっています。


これゆえライカを使うと写真が上手くなると言われるのでしょう。





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