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コラボの罠とアートプロジェクトの資金繰りなどについて、と、プーパッポンカリー

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。
前回は、両国門天ホールで行い、4名が参加しました。
※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。

◎コラボレーションについての話題
昨今、美術から、映像、音楽にアプローチするものが増えてきたが、コラボレーションの功罪について考えることが多いと、ノマドプロダクションの橋本誠さん。そこにかぶせて、門天ホールの黒崎さんは、コラボレーションは集客も難しく、そのジャンルを本当に好きな人ほどコラボレーションの公演に来るのは慎重になるといいます。

また、最近はデジタルテクノロジーとパフォーミングアーツの掛け合わせにも注目が集まっていますが、結構、中身が似たり寄ったりだったり、「思ったほどじゃなかった」ということもあるね、なんて無責任なことも言い合いました(笑)

実は、先日のれん会がお休みだった週に、Facebookののれん会グループ(これまで参加した人だけのクローズのグループです)で、テクノロジーとアートの掛け合わせの事例について、様々な事例を出し合っていったのですが、そのときに橋本さんが紹介した小泉明郎さんがあいちトリエンナーレで発表するこのプログラムは、わたしもとても注目しています。これまでの小泉さんの作品世界から考えても期待感が高いです。

小泉明郎『縛られたプロメテウス』

そして、その後なぜか、話題は日本のヒップホップに飛び、わたしが最近気に入っているxiangyu(シャンユー)のプーパッポンカリーのMVをみんなで見るという謎の数分間をはさみ、今度はアートプロジェクトの資金繰りについて話しました。

その前に、xiangyu 「プーパッポンカリー」。
みなさまもお付き合いください(笑)(ひたすらカレー屋の名前を連呼する歌です)

◎アートプロジェクトなどの資金繰り
美術の場合は、まずは無料で見てください、そのかわり、その作家/作品が売れてきたら、価格が高くなるという動き方をするけれど、アートプロジェクトの場合は、作品が固定化されない事が多く、別の形でお金を集める必要がある。官が主催するアートプロジェクト以外は何らかの資金がないと始まらないが、昨今はアートプロジェクトへの参加の一形態としてのクラウドファンディングという方法が選べるようになってきた。というような整理をしました。

ちょうど橋本さんが今クラウドファンディングにチャレンジしているということで、ご紹介しておきます。
(わたしも「参加」しました)


橋本さんの事例だけだと、なんかアレなので(笑)、もうひとつ、大好きな詩人の上田假奈代さんがやっている大阪ココルームに井戸を掘るプロジェクトも紹介します。

大阪の真ん中に、井戸を掘る!
Well Digging in Osaka! 釜ヶ崎芸術大学

他にも、資金調達ではありませんが、ビジネスとクリエイティブのマッチングを行うアートNPO BEPPU PROJECTがおこなう大分県の「クリエイティブ・プラットフォーム」事業なども、とても参考になります。ここでは、企業のコンサルや創造的人材とのマッチングなどにアートプロジェクトの知見を転用していてます。県の事業ではありますが、アートプロジェクトを続けて築いた資産を元に、文化セクションではないところからの予算を引き出し、地域の文化を活性化しています。

クリエイティブ・プラットフォーム構築事業

◎最後はこれまでも何度かのれん会で話題になってきた、門天ホールが取り組んでいるピアノの特殊奏法について

プロジェクトとして、特殊奏法についてのノウハウをパッケージ化しようと考えているそうで、
ワークショップを続け、終了者にはディプロマ(修了証)を出して、特殊奏法を扱えるアーティストを増やしていこうとしているそうです。

そういう、ディプロマのような認証や顕彰は意外と大事なしくみだよね、と話しました。
また、業界団体としての協会などがあると、行政や政治に対して窓口になり得ます。(風営法の改正もそういう道を踏んで進みました。→ 最下部にこの事例の当事者である弁護士齋藤さんの本を紹介しています)

そんなことで、「アートプロジェクト」界隈にも協会があるといいよねという話題で幕となりました。

あ、今回は福岡県久留米市から久留米シティプラザの吉兼さんが出張ついでに参加してくれました。今回は聞き役にまわり、「早朝からこんな刺激的な話題が続くなんて!」と言いつつ、都内の展示や公演のハシゴへとでかけてゆきました。吉兼さん、また来てくださいね!


2019.7.10 @両国門天ホール 4名参加
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【今後の予定】
7/24 PUBLIC HOUSE 渋谷
7/31 出張のためお休みします
8/7 両国門天ホール
8/14 お盆休みします
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—おすすめ書籍—
ルールメイキング: ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論
齋藤貴弘(著)


一言コメ:のれん会にも参加する齋藤弁護士の初単著。文化関係者も必読!
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次も頑張って書きます!また来てくださいね!
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森 隆一郎 〜 渚と / nagisato

アートで社会をクリエイティブにする「渚と」主宰。ツーリストインフォメーション&アートセンター「shibuya-san」アートセンター責任者、東京シティ・バレエ団理事・アドバイザー、全銀座会G2020アドバイザー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科特任助教などやっています。

トーキョーアーツのれん会アーカイブ

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