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【大学のこと】ガイダンス


Before After

Before
・    実家から一番近い高校の商業科 ほぼ最下位の成績
・    大学で特にやりたいこともなく将来の夢もない
・    特に数学は公式を覚えられなくて苦手

After
・    北海道大学教育学院(大学院) 博士学位取得
・    北海道大学医学部 助教(5年間) 研究では統計分析を多用
・    若手教員のエクセレントティーチャー賞 数回受賞

…見る人が見れば「あ、そこまで優秀というわけではなかったんですね」とすぐにバレてしまうような経歴ですが(笑)。

どうしてこうなった


 実家に一番近い高校の商業科で、ビジネス基礎や簿記の勉強をしつつ、8割くらいは普通の高校と変わらない講義を受けるという生活でした。遅刻の常習犯であり、特に英語の成績がひどく(学年最下位)、部活もせず隠れてバイトをする生活でした。たいていのものに興味を持てませんでしたし、中学校での友人とも別れ、友人もほとんどできず、なにひとつうまくいかない学校生活でした。
 それが何をどう間違ったのか、あるいは何が噛み合ってしまったのか、旧帝大の大学院生としての生活を5年ほど、最終的には医学部の教員までさせていただき、研究活動はもちろんのこと、学生への教育活動も行うようになりました。当時の自分の学生生活を思い出し、「誰が偉そうに教えているんだろう」といつも申し訳ない気持ちで講義をしていました。ありがたいこと教育関係の賞までいただけたのは私だけの力によるものでは決してありませんが、コツのようなものはこちらで記事にすることができると思います。
 私は、そのとき楽しいことをただひたすら楽しむという人生を送ってきました。間違いなくADHD(注意欠陥/多動性障害)の傾向を持っています。気づけば数年に一度、自分のキャリアを大きく捻じ曲げ、というかリセットしています。
 決して人に勧めることはできない人生ですが、人生の転機新たに学習すること、それぞれのフェーズでの生活など、記事にしても楽しめる内容が多いだろうと推測しました。

常に新人


 数年ごとに全く違うことをする、というのは簡単なことではありません。なぜなら数年ごとに新人に生まれ変わらなければならないからです。
 新しいことはとにかく楽しい。…だけならばよいのですが、当然つらいこともあります。それまでに積んだ経験値を使えなくなってしまうことがほとんどです。またこれまでの常識を捨てて新しいことを学ぶのは簡単なことではありません。
そして、もっとも大きい変化は、ヒトの変化です。それまでコミュニケーションをとってきたタイプと全く違うタイプ(かつ、そこではそれなりのコミュニティーがすでに形成されている)の人間たちの間に飛び込んでいかなくてはならないのです。自分の立ち位置についての鈍感さ、あるべき自分についての鋭敏さ、そのいずれもが必要になります。
 いま、日本社会は転機を迎えています。転職は普通のこと。常に腕を磨くのが普通のこと。新しいことを学習する、新しい場に定着する、この2つのスキルが以前より強く求められるようになりました。私が人生の岐路で行なってきたキャリアジャンプで一体どのような問題が生じ、それをどのように解決したかを知っていただければ、多少なりともお役に立てられるのではと考えます。

日常と技術の話


 ともあれ、記事の内容は大学院生や大学教員がどのような生活を行っていたかがメインになるでしょう。大学院生ってどんな生活をしているのか。いやそれ以前に大学教員とは何か、教授のことだろうか。そう思っている方も多いでしょう。知られざる大学というモノの実態、大学に住まう人間たちの生活について記事にしていきたいと思います。
 また、ときたま必要とされる技能や技術についてのお話もしていく予定です。科学とは何か、使うソフトウェアは何か。特に教員時代の講義、プレゼンテーションの技術については文字数を割くつもりです。まがりなりにも賞をいただいているので、どのような講義/プレゼンが好まれるかを説明いたします。
 
次回、第一回はさっそく「大学院入試」。
はっきり言ってしまえば、大学院入試は研究を本気でするつもりがあれば非常に簡単にパス出来ます。

 


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