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46段のモノローグ


いま
うみで
えいがを
とってきた

かにがいるよ
きらいじゃない
くるしいときはね
ケラケラとわらおう
こどものころみたいに

さかさまになったがめん
しらないまちのまちなみが
すぎさったきおくをくすぐる
せめてぼくだけはわすれないよ
そうやってすくわれることがある

たまにはじっかにかえっておいでよ
ちきゅうはひろくてそらはむげんだい
つきまでともだちをさがしにいかずとも
てをとりあえるなかまはたくさんいるのさ
ともだちだってことにしてしまえばいいんだ

なみだをふいてかおをあげたらまえをむいてさ
にんげんはそうしていきていくようにできてるの
ぬすんだパンはあしたいっしょにかえしにいこうよ
ねむっているときぐらいつらいにちじょうもわすれて
のうみそをからっぽにしてあまえるあいてをもちなさい

ははがいってくれたことがいまおとなになってふにおちる
ひとはけっしてひとりじゃないんだというつきなみなことば
ふとみあげたそらにおおきなまあるいおつきさまがひかってる
へんなことをいうけれどぼくはきみのことがめっちゃすきなんだ
ほんとうのきもちはなかなかじょうずにつたえられないかもだけど

またあいたいとぼくがいったらきみもうれしいとおもってくれるかな
みちたりたきもちのすみにちいさなくろいかげがあってきえてくれない
むずかしくかんがえなくていいのにっていうけどさやっぱりむずかしいよ
めのまえのひとをただたいせつにおもってただちかづきたいってだけなのに
もうすこしちがうみらいになるとおもってあのときすきだとつたえたのになぁ

やくそくはきぼうでもありぜつぼうでもありみらいにもかこにもなりえるものだ
ゆうきをだしてふみだしたいっぽのさきにあるもののかちはだれにもきめられない
よくあるつきなみなものがたりだけどぼくはぼくのものがたりのしゅじんこうなのだ

らんぼうにかきなぐったもじたちのうらにひっそりとおいたほんねにどうかきづいてよ
りくつじゃなくてりせいじゃなくてぶきようなぼくはいつもほんねがへたくそですけども
ループをくりかえすこのせかいのくさりをたききるかぎはぼくじしんのてのなかにしかない
れきしはかこではなくいまのくりかえしでぼくのれきしはじしんのてできりひらいていくんだ
ロッカールームのかぎをあけてちいさなカメラをとりだしてでんしゃにのったらうみまでいこう

わたしはわたしのかこといまとみらいのものがたりをできるならあなたとつむいでゆきたいのです

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