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爪を噛む癖

爪を噛む癖がある。小学生くらいの頃からだったろうか。いや、もっと前からだったかもしれない。人前ではやらないように気をつけているが、今でも無意識に爪を噛んでしまう。おそらくこれはもう一生付き合う癖なのだろうと諦めた。

爪だけじゃない、小さい頃は色んなものを噛む癖があった。まずは鉛筆だ。ついガジガジと鉛筆を齧ってしまって、鉛筆のおしりは皆ボロボロになっていた。見かねた父親に筆箱の蓋にマジックで大きく、『えんぴつをかむな!』なんて注意を書かれ、随分と恥ずかしい思いをしたものだ。さすがにこれは小学校の低学年で克服した。

小さい頃に使っていた木製の2段ベッドの手すりにも、噛み跡がたくさんあった。適度に柔らかくて噛み心地のいい木で、前歯を立てるといい感じに食い込むのが楽しかった。あまりに噛み跡が増えて、バレたら怒られると思ってやめたような気がする。

何かを噛む癖というのはストレスからの逃避だとする説もあるようだ。今も爪を噛む時は、仕事でイライラしていたり疲れていたり眠かったり考えごとをしていたりストレスを感じている時のような気がしないでもないが、そんなこと関係なく噛んでいるようにも思う。小さい頃の自分にもそんなストレスがあったのだろうか?そんな自覚はなかったが、妹が産まれて両親の愛情がそっちに向いたことで寂しさを感じていたりしたのだろうか。今となっては知る由もない。

そういえばセックスの時に相手を噛むのも嫌いじゃないんだけど、これも爪を噛む癖と因果関係があるのだろうか……と、唐突に性癖をカミングアウトして締めの言葉とさせていただきます。噛みングアウト。

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