初めて仕事ができそうな話。
こんにちは。
今僕は春休みの最中です。
学生の間に勉強をたくさんして、「建築」という専門分野への知見を深めておきたいと思う反面、しばらく会えていなかった友人との飲み会を繰り返し、生活リズムを乱したりもしています。
刹那的な楽しさと焦りが同時に押し寄せ結局何もできていないのではないかと思っている今日この頃ですが、知り合いづてに、ある事務所の内装デザインをさせていただくことになりました。
きっかけは先月の成人式でした。
僕が幼稚園の頃から高校生の頃まで通っていた空手道場の師範に挨拶をしに行った時のこと。
僕が今建築の勉強をしているという話をしたときに、師範がポロッと
「有名な建築家になったら飼ってる犬小屋のデザインをしてほしい」
なんてことを言ってくれました。
学生である僕にとって、学校の課題以外で何かアウトプットをさせてもらえる場所はとても貴重です。
成人式の後はすぐにテスト期間でしたが、テスト勉強の隙間時間を使って、
実際にデザインをするなら、どんな犬小屋がいいんだろう ということを考え始めました。
実際、友達にこの話をしたら、会話の中でポロッとこぼした話を真に受けるのはどうか、という反応をする人もいました(笑)。
そんなことは僕もわかっています。実際、仕事だ!!みたいな気持ちは全然なくて(当然ですが)、ただ
「今僕は学校でこんなことを学んでいて、こんなことならできるようになりました。」
みたいなことを一番わかりやすく伝えられるのは、実際にアイデアを何らかの形にして持っていくことだろうと考えたのです。
手書きのアイデアスケッチに始まり、3Dでの検討を経て、予算の計算なども行なって、最終的には二つの案を紙にまとめて、後日道場に持って行きました。
お手隙の時に読んでくれればありがたい、という気持ちで渡した紙を見て、師範はエラく喜んでくれました。ここまでの完成度で仕上げてくれるのはすごいことだと言って、道場に来ていた生徒の小中学生を集めて話をしてくれました。
正直、半分くらいテスト勉強をしたくない時の逃避の手段として作業を進めていた僕は、まさかそこまで褒めてくれるとは思っていなかったので、その話を隣で聞いてるのも気恥ずかしい感じがしましたが、自分のやったことで誰かがすごく喜んでくれるというのは、ほとんど初めての経験でした。
少なくとも大学でキツい思いをしながら勉強していたことに、初めて意味を感じました。一人で課題を出し切った時との達成感とはまた違う感覚でした。やはり、誰かの役に立てることが本当にありがたいことなんだなと思いました。
そして、その犬小屋の案を持って行ったことをきっかけに、
「今、本部道場の内装を変える計画があるから、何かアドバイスをくれないか」
という話を持ちかけてもらい、今度実際にお話を伺うことになりました。
まあ、このような話は社会人になれば、あるいはもうすでに仕事をしている学生の人たちはよく経験するものなのかもしれません。ですが僕にとっては、これがすごく貴重な経験になるなと思いました。
人との関わり合い方が大切なんだろうなと。
僕は他人に対して誠実でありたいし、その時に喜んでもらえるような実力もつけておきたいと感じました。
ありがとうございます。
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