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いち建築学生。

ぼくは私立の建築学科に通っている大学2年生、20歳です。

大学生になってあっという間に、2年目が終わろうとしています。
ただの学生の僕でも、そろそろ色々考えたいなと思い始めた今日この頃、その思索の痕跡をなんらかの形で残してみたいと思い、年の暮れ12/27の午前2時に、本当に思いつきでノートを書き始めることにしました。

建築学科に馴染みのある人が読んでくれるかは分かりませんが、本当に高校までとの勉強内容とは違って、とにかくアウトプットが多い。
僕の学校では建築だけでなくデザインよりの授業もあり、毎週抽象的なお題に合わせた作品を作ったりもする(もちろん普通の?設計課題やレポート課題もこなすわけですが)。飲み遊んでるわけではないのに、まともに寝られない日が続くこともよくある。そうこうしてると、ふと何かを作ることに疲れてしまうことがある。

そんな中、自分は「何かを作る」ことを仕事にできるほどの力と情熱があるのか、他にもっと向いていることがあるのではないか、といろいろなことを考える。
一方力不足を感じる毎日でも、たまに学校内での評価が良かったりもする。
立て続けにそんなことが続いたりするともちろん嬉しいわけで、なんか行けそうな気がするとかもある。

迷いや葛藤の中で、自分が何をしたいのかいよいよわからなくなる。

秋学期がつい先日終わり、ゆっくりしたり夜に遊んだりして、しばらく学校から離れてみた。
しばらくの間は遊んでもバチは当たらないだろうと思ってそんなことをしているわけだが、夜中家に帰って1人、スマホを見ながらぼーっとしているとふと思う。

「何かをつくりたい。」

自分はこれまでの作品作りは、ただ課題として与えられるからやっているつもりだった。別に好きじゃないと思ってた。
でも、たった2年弱の間でも、習慣としてやり続けてきたこの「つくる」という作業が、僕にとって、なんらかの形で重要な作業になっていたのかもしれない。

自分以外のほとんどの人からみて自分のやっていること、作るものなんてたかがしれているだろう。今の自分に、社会に対して何かすごいと思わせるようなものが作れるなんて思ってない。自分は謂わゆる「凄い人」のタイプじゃない。

そんなことを考えて、1人で打ちひしがれていることもあったし、これから先も何かを作るたびにそんなことを感じたり、感じなかったりするだろう。

でも学生の僕にとって、他者からの評価は、まだあまり気にするべきポイントじゃないのかなと、最近思ってきた。

技術も手法もなくて当然。高度なことはまだまだ、プロに及ばない。それはこれから勉強していく話だ。その勉強のために、作るしかないと思う。かにするべきポイントは、作ることを通して、「対話」ができるかどうかではないだろうか。

作品を作る時の方法は人によって様々だと思うが、最近になって僕なりの方法がようやく見えてきたように思う。僕は自分の人生の中で経験するあらゆることが、そのまま作品になりあると思っている。

自分の生活から離れた理論を捕まえてきても、いい作品(あるいは自分で納得できる作品)にはならなかった。一回一回の課題、テーマに沿って、或いはそれらを通して、「自分は何者か」とか、「自分はどんなことを考えているのか」を伝えないといけない。随分と偉そうな言い回しになってしまうけど、作品とは「自分を証明するため」に作らないといけないと思う。デザイナーになって人からお金をもらうようになるとまた話は別かもしれない。少なくとも学生のうちは、という話だ。

例えば友達と遊んだ時に感じたこと、ふと目についたこと。1人で街を歩いた時にいいなと思ったもの。人間関係の中で感じたポジティブな感情や、やりきれなさ。そうしたものをなんらかの形で作品に落とし込むことは「自分との対話」であって、その過程を通して、僕は自分自身の存在を確かめられるような気がする。

今僕はいち建築学生という立場で人並みにいろんなものに触れ、いろんな経験をし、心が揺れ動くのを感じている。正直言って迷いと後悔の連続かもしれない。そのすきまに「いいな」と思うことももちろんたくさんあるわけだが、いずれにせよ不安定なことに変わりはない。

必要なのは「対話」だと思う。社会に出るまでの間に「対話」ができるのが、学生という立場の特権のような気がする。もちろん遊んだり、長期休暇の時に曜日を選ばす昼頃までゴロゴロできることもそうだと思うけど。

だから

「僕は当分の間、何かを作るしかない」

と思った。

これから先、このアカウントでは気が向いたら作品のことを話すかもしれないし、もっと普通の人間関係のことをダラダラと書くかもしれない。

とにかく等身大の自分をここに映し出しておくことは、僕にとって大事な対話のひとつになると思うから。

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