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コロナ鬱(うつ)には気を付けて!待って、鬱(うつ)ってよくわからないんだけど・・・というみなさんに元激鬱を克服した心理学士がわかりやすく説明するブログ(無料です)

会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・人材育成(ヒューマンリソース)講演家、りゅうこころです。ryukokoro

私、もしかしてうつ病??って思ったら

辛い時・悲しい時・それらを乗り越えようとしている時、誰しも一度は考えてしまう事だと思います。特にこんなコロナで自粛ひきこもりの時には考えるなっていう方が無理なんじゃないかなって思います。

「いや、何でも病気と言ってしまうのは違う!!」と一見強い心で跳ねのけていた方が、ある日突然自殺してしまうなんてこともあるのがうつ病です。風邪といってもいろんな症状がある様に、うつ病といってもいろんな症状があるわけです。それをまず書きますね。

「メランコリー型うつ病」

典型的なうつ病と言われることの多いタイプです。さまざまな仕事や責務、役割に過剰に適応しているうちに脳のエネルギーが枯渇してしまうような経過をたどるものを指しています。特徴としては、良いことがあっても一切気分が晴れない、明らかな食欲不振や体重減少、気分の落ち込みは決まって朝がいちばん悪い、早朝(通常の2時間以上前)に目が覚める、過度な罪悪感、などがあります。

「非定型うつ病」

特徴としては、良いことに対しては気分がよくなる、食欲は過食傾向で体重増加、過眠、ひどい倦怠感、他人からの批判に過敏、などがあります。

「季節型うつ病」

「反復性」の一種で、特定の季節にうつ病を発症し季節の移り変わりとともに回復がみられます。どの季節でも起こりうるのですが、冬季うつ病が有名で日照時間との関係が言われています。

「産後うつ病」

産後4週以内にうつ病を発症するものです。ホルモンの変化、分娩の疲労、子育てに対する不安、授乳などによる睡眠不足など、不健康要因が重なることが影響していると考えられています。

「上記以外」

さてこれらを踏まえた上で、今回みたいに経験したことの無い自粛(ほとんど監禁ですよね)、大切な人(家族や親しい人)の死や離別、大切なものを失う(仕事や財産、健康なども含む)、人間関係のトラブル、家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化(昇格、降格、結婚、妊娠など)などが要因となるわけですが・・・これらは現象面。本題はここからです。


どんな感じなの?

ではどういう性格の人が何でなりやすいのか。義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとする性格の持ち主は、エネルギーの放出も多いということになります。

努力の成果が伴っているうちはエネルギーの回復もみられますが、成果が出せない状況が生じたり、エネルギーの枯渇が起これば発症の危険が高まります。

 では「どんな感じになるの?」というご質問をよく頂戴するので書いておきます。

① 楽しみや喜びを感じない

通常なら楽しかったようなことでも、楽しみや喜びを感じなくなります。何をしていても憂うつな気分を感じてしまいます。

② 何か良いことが起きても気分が晴れない

きっかけとなった出来事や要因が解決したり、自分にとって良いことが起こっても、気分が晴れない状態が続いてしまいます。

③ 趣味や好きなことが楽しめない

健康な状態であれば、嫌な気分のときに大好きな趣味のテニスで思いっきり汗を流したりすることで、気分が晴れたりするものです。うつ病になっていると楽しめないどころか、疲労感ばかりが増してしまいます。 

うつ病はこうした症状が2週間以上継続する状態をいいます。早い時点で自覚できれば、発症を未然に防げる可能性も高くなります。ただ、こうしたうつ病を代表とするメンタルヘルス疾患は生活習慣病にもたいへん類似しており、日々生活をしている中で、なかなか自覚しにくいという難しい点があるのも確かです。

先程のように、「自分はうつ病じゃない!!」と思ってしまうタイプです。それでは第三者から見てわかりやすく『あれ?おかしいんじゃない?』と思えるポイントを2点書きます。

「食欲がない・睡眠不足」

これはかなり危険です。そもそも人間は「ちゃんと食べてちゃんと寝る」というサイクルが狂ってしまうと精神疾患になりやすいのです。「疲れているのに眠れない」なんていうサインを見つけたらかなり危険です。最近では、現在不眠がある人は不眠のない人に比べ、3年以内にうつ病を発症するリスクが4倍になるなど、不眠とうつ病の関連性を示す研究報告が多く、注目されています。1日平均6時間眠るとして、人生の「4分の1」は寝なければ身体が維持できないのですから、これが眠れないとなったらもう大問題です。

内閣府でも睡眠に着目し、「お父さん眠れてる?」というキャッチフレーズで睡眠キャンペーンが行われています。

うつ病の治療には「休養」、「薬物療法」、「精神療法・カウンセリング」という大きな3つの柱があります。こころの病気の治療は特別なものと考えがちですが、じつはこの治療の3本柱は身体疾患と基本的に同じです。たとえば骨折を例にとってみますとイメージしやすいかもしれません。

骨が折れてしまった場合には、患部をいたわりギプスを巻いてあまり使わないようにします。これが「休養」にあたります。しかし腫れや痛みといった症状がひどい場合には、休養もしっかり取れません。そこで鎮痛剤を服用することになります。

このように苦痛な症状を軽減し休養を有効に取りやすくすることによって、自然治癒力を引き出そうというのが「薬物療法」です。さて最後に骨がまた折れることがないよう、再発予防を考えます。強い骨にするために日常生活でもカルシウムを多く摂取するように心がけるなど、生活習慣上の対応を考えていくのが「精神療法・カウンセリング」にあたります。

私が行っているのは最後に書いてある「カウンセリング」ですね。心に寄り添って健康だった頃の思考状態に徐々に誘導しています。

だれでもなる可能性がある病気なんです

うつ病は、日本では約15人に1人が、一生のうちに一度はかかる病気といわれています。「誰がいつなってもおかしくない」と言われるほど、身近な病気です。一方で、うつ病のサイン、こころの不調のサインは、自分ではなかなか気づきにくいものです。

中には、気づいても、「職場や家族に心配をかけたくない」という思いから、自分自身で抱え込み、誰にも相談できずにいるケースもあります。そこで、身近にいるご家族の方の「気づき」がたいへん重要な対応の鍵となってきます。 

うつ病は誰でもかかりうる病気であること、早期の対応でスムーズな治療に結びつくことをご理解いただき、こころの不調のサインに気づいたら、いちばん身近な存在であるご家族の方が、ぜひ、話しかけてみてください。もちろん、うつ病では、その治療期だけでなく回復期においても、ご家族の方の理解・サポートがたいへん重要な役割を果たします。心配な点がある場合には、ゆっくりと時間をとって話を聴いてあげることが大切です。 

まず、ご家族の方の「いつも」の様子を思い起こしてみてください。"いつもの様子と違う"と思ったその時が、対応の時です。話かけてみてください。

あてはまるとこ、多いかも・・・

【体の面】

睡眠の変化: 朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど。

食欲・体重の変化: 食欲がない、食べてもおいしくない。食欲が急に増えた。体重が減った、または増えた。

疲労がとれない: 朝からぐったりと疲れきっている。疲労感がぬけない。

その他の変化: 頭が重い、肩・首が重い。下痢や便秘が続く。

【こころの面】

憂うつ感: 気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。憂うつだ。

おっくう感: 何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ。

焦り、不安感: イライラして落ち着きがない。不安だ。

【行動の面】

遅刻・欠勤: 会社に遅刻することが増えた、欠勤することが増えた

出社拒否: 会社に行きたがらない

会話: 口数が減る、「自分はだめな人間だ」など否定的な発言が増える。

日常生活: 新聞やテレビを見なくなった。人との接触を避けるようになった。

これらの「サイン」が10日から2週間以上続く場合は、要注意です。いちばん身近な存在であるご家族の方が、まず、声をかけてみてください。「大丈夫」、「みんな同じだよ」、「そのうち良くなるよ」などという答えが返ってきても、症状やサインが続いている場合は、要注意です。

ご本人が一人で抱えこんでしまうことのないよう、「心配だから、一緒に考えよう」という姿勢で、話しかけてみてください。

じゃあ、どうしたらいいの?

うつ病の対応では、「早期発見」、「早期対応」が大切になります。一日の大半を職場で過ごす人たちにとって、職場にいる上司・同僚は、きわめて身近な存在の人びとのうちのひとりです。職場で働く部下や同僚に、うつ病のサインがみられたら、すぐに声をかけてみてください。

うつ病のサインは、自分ではなかなか気づきにくいものです。気づいても、なかなか言い出しづらい、周囲に迷惑をかけられないという理由で抱え込んでいる人も中にはいます。身近にいる上司・同僚である方がたには、うつ病のサインに気づいたら、声をかけ、話を聴いてあげてください。いいですか、大事な事なので重複しますけど書きますね。

わかりやすい、いつもと違う変化の確認!

【自分自身が気づく変化】

憂うつ感: 気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。憂うつだ。

おっくう感: 何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ。

焦り、不安感: イライラして落ち着きがない。不安だ。

睡眠の変化: 朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど。

身体の症状: 頭重感、頭痛、めまい、微熱、吐き気、下痢や便秘が続く。

食欲・体重の変化: 食欲がない。食欲が急に増えた。体重が減ったまたは増えた。

疲労がとれない: 朝からぐったりと疲れきっている。疲労感がぬけない。


【周囲が気づく変化】

遅刻・欠勤: 遅刻や早退が増えた、欠勤することが増えた

ミスの増加: ミスや事故が増えた。

仕事の能率: 判断力の低下、仕事の能率の低下が見られる。

会話: 周囲との会話が減った、昼食などでも一人でいることが多くなった、口数が減った。

表情: 表情が暗い、元気がない、顔色が悪い。

身体の症状: 頭重感、頭痛、めまい、微熱、吐き気などの訴えがあった。

ほぼ確定です!

このようなサインに気づいたら、まず、話しかけてみてください。その際には、「期待してるからがんばれ!!」、「気合で乗り切れ!!」などのむやみな励ましや、「そんなことではダメだ!!」、「自分の立場を分かっているのか!!」、「誰だってそうだ!!」などの非難は禁物です。

心配な気持ちを伝え、まずは「話を聴く」ことが大切です。

うつ病になった人にとって一番怖いのは「さぼっている」という偏見です。これが怖くて言い出せない人が実に8割に上ると言われています。「そしてある日突然出社しなくなり、自宅に行ってみると自殺していた」という悲惨なケースも決して珍しくありません。そして亡くなってしまって初めて皆さん言われるのです。

「もっと早く相談してくれればよかったのに・・・」

言えない方がうつ病になるのです。だから頑張っている人ほどなりやすい病気だと考えてください。『怠ける事・手を抜く事』を知らず、できない人がなりたくないのになってしまう病気これがうつ病です。

「コロナ鬱」なんて言われていますが、まだまだ社会的認知度は低く、実際に自殺してしまう危険な病気です。みなさんの少しの気配りと思いやりで重症化せずに済む場合が多いのです。悲惨な事故が起こる前に、気づいてあげましょう。

りゅうこころでした。ryukokoro




重度のうつ病を経験し、立ち直った今発信できることがあります。サポートして戴けましたら子供達の育成に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。