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[2023年版]無名の日本人ActorがアメリカでアーティストVISAを取得するまで④

いよいよ終盤に入ってきました。その前に①②③と読んでいただけましたか?まだの方は先に目を通してみてください。


①〜③を読んでいただけると大体VISA申請にどんな資料が必要になってくるのか分かると思います。

4.僕の資料見せます

これが僕が2018年から2019年の丸1年かけて作った資料です。

約900枚あります。


想像力の優れている人はゲロ吐いてもいいです。
大学の卒論が大変だとよく聞きますが、多分この量には劣っているでしょう。


正直この量は多いです。一般的な量は500枚前後でいいと言われています。
多いからっていいわけじゃない。
資料を見る方もあまりに多いとゲロ吐きたくなりますから。

なぜ900枚にもなったかというと、舞台、映像含め自分が映っているシーンを結構細かく写真にしたからです。正直そんなにいりません。

1作品につき紙1枚に自分のシーンの写真を3つぐらい載せれば十分です。

それでも500枚ですよ。これを1年かけて作っていくんです。


あとこれは全部ではありませんが僕が提出したパブリシティ資料の一部です。

週刊NY生活から
NYジャピオンから

この写真は記事の一部分をスクショしているだけなので、実際の記事はもっと大きくインタビューも載っていたりします。
2つともNYの日系新聞です。これらは弁護士を雇ってから1年の間に書いてもらった記事です。
ここポイント。

書いてもらった記事。


ちなみに下記の写真は2019年のVISA申請で提出した資料とは関係ないですが、おそらく次のVISAの更新の時に有力なパブリシティの一部になるであろう記事です。

Yahoo! News UKから

その①でも紹介した僕が主宰のThe Japanese Artists Project で作った第一作目の動画がYahoo! News UKで取り上げられときの記事です。
僕の名前もちゃんと入ってました。

こっちはYahoo! News UKが勝手に記事にしてくれたやつです。

待っていたって誰も記事など書いてくれません。

どちらの記事にも共通して言えるのは
行動したということです。


5.自分のHPはありますか?

HP作成は提出資料とは関係ないし、弁護士によっては作る必要はないと言う人もいるかもしれません。ただ作らないよりかはアクター、アーティストであれば作っておいた方が今後の活動の為にもいいと思います。

アメリカではよっぽど有名で売れてない限り、個人でHPを持っていることは当たり前ですし、アクティングリール(自分をアピールする2分ぐらいのビデオ)もあるのが当たり前です。

何度も言いますがVISA取得に重要なのは


あなたの事も日本の事も知識も興味もないアメリカ人に、自分がどれだけ凄いアクターでアメリカで働くのにふさわしい人物かを証明する事。


移民局の人はあなたのことをネットで調べるかもしれません。その時にちゃんとしたHPがあった方がいいと思いませんか?

もし海外で挑戦する意思があれば海外用の自分のHPは今すぐにでも作りましょう。

Wixならタダでめちゃくちゃ簡単に立派なものが作れます。


とにかくできることは全部することです。

運が悪ければ落ちる時は落ちます。
判断するのは人間なのでその人の機嫌の良し悪しで判断されることもゼロではありません。

だからこそやれることは全部やってどう転んでも仕方ないと思える事が重要だと思います。

落ちたって再申請できるんですからそれで夢は終わりじゃありません。


諦めなければアーティストVISAは取れます。


僕は1回落ちてます。けど諦めずに2か月で修正して再提出してVISAを取得したんです。

正直ここには書ききれなかったことも沢山あります。
具体的に資料はどんなフォーマットがいいのか、推薦状の書き方、自分の記事の作り方、スポンサーの探し方

そしてアメリカでアクターとして働くには俳優組合(ユニオン)からのレターも必ず必要になってきます。
ユニオンからのレターは過去に映像、舞台でのクレジットがなければ貰う事が難しいかもしれません。


どうですか?用意しなければならないことが本当に沢山あるんです。
お金も弁護士費用だけではなく色んな書類の申請費用もかかってきます。
人によっては合計で100万近くの費用がかかったと言う人もいます。


それでも絶対に受かるわけじゃない。
落ちることもあるんです。


だから正確な情報や信用できる弁護士
そして協力してくれる仲間が必要になってきます。

僕自身もきっと周りにアーティストVISAを取得しようと努力している仲間がいなければ途中でめげていたかも知れません。

僕の周りにはアクターだけでなくメイクアーティスト、美容師、ミュージシャン、DJ、ネイリストなど同世代で同時期にVISAを取った仲間がいます。


自分と同じように夢に向かって頑張っている人が周りにいたからこそ諦めずにやって来れました。

周りの環境は本当に重要です。
NYにいる全ての日本人がプラスのエナジーを与えてくれるわけではありません。

良くも悪くもここはNYなので日本人でもいろんな人がいます。

本気で挑戦したい人。
本気で夢を掴みたい人。
口だけの人。

準備に1年はかかると思うので今からでも遅くはありません。
人間は強くない。
だからこそ環境作りもしっかりとやっていく事をお勧めします。


さて次回がいよいよ2023年版無名の日本人ActorがアメリカでアーティストVISAを取得するまでの最終章です。
ここまでの内容だけでも、VISA取得に必要な事は分かったと思います。


最終章では㊙︎として、その先の裏技や僕がなぜ一回目の申請で審査に落ちたのかなどを赤裸々に話していきたいと思っているので楽しみにしていて下さい。



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