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数学とデザインの実は深い関わり

前回の記事で少し触れた、かけ離れてるようで実は近い「数学」と「デザイン」の関わりについて書いていきたいと思います。

大学によっては、理系科目の要らない文系のデザイン学部があるのに、数学が出来ないといけないのか??デザインに数学は必須なのか??

結論からいうと、必須とまではいかないけど数学が出来ると非常に便利です。
ここでいう数学は数式を使うというより、数学で養う数学的思考の方が近いイメージです。

実際に、私は今までプロダクトデザインとグラフィックデザイン(ロゴとか広告のデザイン)をしてきましたが、どちらの分野でも使う場面は多々あります。(特にプロダクトデザインの方で)

上の数学的思考力の図に基づいて、話していきます。

プロダクトデザイン
プロダクトデザインでは、人に意匠を伝える為にスケッチを描きますが、それだけではありません。

スケッチより詳細に伝える為には
意匠図(色付きの三面図)
・3Dレンダリング
・(構造図)
※ 企業によっては設計側がする場合もあります。

などがあります。三面図や3Dレンダリングを作るときは密接に数字というものが関わってきます。
思考の部分で言うと、市場調査での「情報の整理」、図面では「具体化」と「変換」を行なっています。
そのプロジェクトのゴールを決めたら、トライアンドエラーを繰り返しながら詳細に詰めていく作業です。

グラフィックデザイン
ここで使う数学的思考は、「具体化(言葉のイメージへの転換)」が強いです。
私の考えですが、広告や企画書などは「如何に分かりやすくで物事を伝えるか」だと考えています。
「文字より絵」「絵より写真」を意識しながらデザインをしています。
つまり、考えを「図示化」する事が大事なんです。

その他にも、プレゼンでは明確な数字を出した方が伝わりやすいことがよくあります。

(例)
×:朝食を食べた人のほうが食べてない人より集中力が増えることがわかりました。

○:朝食を食べた人のほうが食べてない人より最大90分集中力が増えることがわかりました。

そして、そこに現実性を盛り付けていくことで更に伝わりやすい内容になります。

その他にも数学的思考を使うこともありますが、今回はこの辺りで…
また何処かで具体的な話が出来たらと思います。

今回は、デザインの仕事の中にある数学の話をしましたが、「理系のデザイン学部に進め!」と言っている訳ではありません。

ただ、文系のデザイン学部に進んだからと言って進路が狭まるわけでありません。

と言うよりは、デザイン職というものはニッチな業界なので、大学によっては新卒の募集に声がかからない場合が多いです。

ですので、デザイナーを志すのであれば、なるべく規模の大きい大学と柔軟な進路選択が大事かと思います。



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