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術の世界で偽物に出会わない方法


武術と呪術

X(Twitter)を見ていると、武術クラスタと、魔術、呪術クラスタというのは、かなり似ていると感じる。
これは、そもそも、武術や呪術が同じような原理を持っているという面もあるけれども、それ以上に、特別な存在になりたい人間が自称する上で非常に便利な技術だからといえるだろう。

偽造流派や偽陰陽師などは、似たような存在はゾクゾクと出てくるし、彼らに実力があるかというと、まったくなく、見かけだけ、雰囲気だけという当たりも共通している。

ただ、大きく違うのは武術のほうは、実力を目で見て分かりやすいこと、さらには性質上、戦うことで白黒をつけやすいという面がある。
そのために、白黒をはっきりさせたければ、真剣勝負でなくともある程度のスパーや組み手をすればいい。
それだけで、実力を証明できるのに、偽物はだいたい言い訳をつけて立ち会わないために、多くはメッキが剥がれて消えていくことになる。

目で見えないからこそのジレンマ

しかし、魔術、呪術といった分野は、そもそもが目に見えない分野であるがゆえに、白黒をつけることが難しい。
偽陰陽師が式神を使えると言い張った場合、それをできないと証明することが非常に難しいのである。

偽陰陽師のように、ある程度研究されている分野だったりすればある程度の所作や作法から偽物だと判断は可能であっても、失われた技術や一家相伝といわれてしまうと、完全に黒とは言い切れない。

これが基本的に思い込みだけで成立するキラスピになると、そもそも、「自分がそう思った」ことが由来なので、天使を呼ぼうが、龍を使おうが自由自在であり、それを思い込みだと証明するのは不可能に近い。

さらにややこしいのは、目に見えない世界は強い思い込みで、ある程度のことは引き起こされてしまうということもある。
根拠のないことでも、本当に信じているとそうなるというのは「鰯の頭も信心から」ではないけれども、実際に存在している。

効果的なものを求めるためには

武術ならば、本当に効果的なものを求めるならば話は簡単で、先生がきちんと組み手などをやっているのかどうか、やっていないならば、自分が突然攻撃したりしてもしのげるのか、などチェックは比較的簡単である。

「100回連続で腕立てが出来るようになってから、殴ってみる」という判別方法をXで見かけたけれども、これはかなり有効なように思う。
問題は100回連続で腕立てを出来るようになるのは、結構根性が必要だということだけれども、本気で強くなりたいならば、それぐらいはやってもいいだろう。

これが魔術、呪術となると効果的である証明が非常に難しい。先生に呪いをかけてどうなるかを見るというのは、本物だった場合は、呪いが返ってくるし、偽物だった場合は、無駄に業を背負うことになるので、気軽には試せない。

そもそも多くの人が、魔術や呪術などを求めるのは幸せになりたいからであって、誰かを呪いたいというような人はごく一部であるだろうし、そういった業を背負うような術を積極的に教えるような人は、偽物しかいないので、武術のような攻撃的なアプローチで効果的なものを探すのは難しい。

結局は地道にやっていくしかない

術の世界で本物を探したいならば、結局は出会いと縁が大切になってくる。
このあたりは、目に見えない領域だけに、ちょっとフワッとした説明になってしまうけれども、本人のレベルにあった師匠が見つかるというのは古来から伝わっているし、僕自身も実感している事実である。

本気ならば、自分が求めている術を伝えてくれる本物に出会えるし、単にご利益が欲しいとか、特別になりたいというならば、それぐらいのレベル、最悪は偽物に出会うことになる。

自己責任の世界であるので、それは仕方ないけれども、そういったことを避けるならば、地道かつ理論的なアプローチに頼るしかない。

目には見えない世界であっても、ある程度はどうしてそうなるかという機序を説明することはできる。
もちろん、前述のように経験則の部分もあるけれども、本当にちゃんとやっている人ならば、それがどうして起きるのかということは、解説できるはずである。

偽物を見抜くためには理論と実践が最重要

なぜ、そうなるかという理論を学んで、その上で実践し、それが正しいかどうかを測定する。
科学的なアプローチとまったく一緒ではあるけれども、目には見えない世界であっても、このような手法は通用するし、通用しないようなものを選ぶのは気をつけた方がいい。

魔術や呪術的なもの、目には見えない世界を学びたいという方は、そういった部分をしっかりとチェックすることで、カルトやマルチなど、特別感だけをあおるようなものに取り込まれずに済むことができるので覚えておいてほしい。

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