※酔いどれＤＡＹ

いささか不穏なタイトルを付けてしまったことには理由がある。先ほど、２０２４年の新たな取り組みとして始めた「みんなのフォトギャラリーを『利用する側』から『利用される側』になってみよう」に向けて、画像記事をUPし終えた直後、「執筆時間が長くなればなるほど駄作に近付くのではないか・・・？」という疑問がふつふつと湧いて来たからだ。

僕の場合、UPし終えた直後の感覚で、大体、分かる。自分なりに出来栄えに満足していれば、気分は良い。一方で、なんかもうちょっと良い感じに出来たよなぁ、とか、ちょっと今日はさすがに冗長過ぎたよなぁ、とか、出来栄えに満足していなければ、気分は悪い。まぁ、主観的な良し悪しの判断に個人差はあれど、そういう書き手の方は、結構多いだろうが。

僕の特徴として、まず「話が長い」という点が挙げられる。これはもう、間違いない。両手の指では到底数えきれないぐらい「話なげえんだよ！w」というツッコミを受けて来た実績があるから、自信をもって断言出来る。僕は、自信を持たなければならないことには弱腰になって、自信を持たなくて良いことには強腰になる、そんな悪癖を有している。これは「無意識的自己ブランディング」とでも言うのだろうか。いや、それよりも「自分という人間を低く見積もらせて期待値のハードルを下げようとしている」という魂胆が透けて見えるので、なおさらタチが悪いかもしれない。

タイトルだけだと言葉足らずで誤解を招きかねないので、ココで一つ、補足説明を加えておきたい。当たり前のことではあるが、執筆時間が長くなって然るべきだ、という書き物に関しては、当然、まとまった時間を設けて、腰を据えて、書いたら良いと思う。むしろ、時間をかけないといけないものを、テキトーに書いてUPしてしまう方が、駄作に近付くこと間違い無しだ。

今回、僕が（主に自分自身に）警鐘を鳴らしたいのは、要点だけサッと書いてポンッとUPしても差し支えない内容を、これでもかとこねくり回してUPする、ということだ。このミスをやらかすのが僕は非常に多い。なんなら現在進行形でやらかしている気さえするのだから、世話がない。

さて、ココでポイントになるのが、散々指摘されている「話が長い」という点だ。コレに関しては、僕自身、十二分に理解している。ただ、だからと言って、１００%良くない、と思っているわけでもない。なぜなら、話し手である自分にとって、このくだりは省くことは出来ない、という場面であったとしても、聞き手からすると「話が長い！」と大喝一声を浴びることも、ままあるからだ。

この場合、どっちが正しいか正しくないか、どっちが良いか悪いか、というよりも、単純に、合う合わない、の問題だと僕は心得ている。話し手の僕からすると「１、２、３、４、５、６、７、８
、９」を経て「１０」の結論に達するからこそ、このトークが成り立つのだ、と思っている一方で、相手からすると「１、２、３」ぐらいで「お前の細かい心理描写とか直接内容に関係なさそうや情景描写とかどうでもええからはよオチ教えんかい！」と思われることもある。さすがにその要望に全て応じるわけにはいかない。もちろん、ケースバイケースで、僕なりにベストを尽くそう、という場面もあるが、そういう人とは、腹を割って話そう、という気にはなれない。従って、深い関係になることは、まず無い。繰り返しになるが、これは、良し悪しの問題ではなく、相性の問題だと、僕は捉えている。

そういった問題も踏まえた上で、今回のタイトルは「相手はどう感じたか」よりも「自分はどう感じたか」に焦点を当てていると受け取ってもらえると幸いだ。あくまでも、自分自身の感覚として、「今回の記事はなんかしっくりこなかったなぁ・・・」という時は、大体、駄作。ちなみにわ僕にとっての「良作・駄作」の見分け方は、UPした後、自分で書いた記事を改めて見返したくなるかいなか、ただそれだけ。「スキ」の数とかは、一切考慮していない。「一切気にしない」とは言っていない。主観的評価における判断材料とみなしていない、という意味で言っている。

思い返すと、何でも、そうかもしれない。例えば、飲み会に向かう電車の中で「このトークやったら結構ウケるんちゃうかな・・・」と思って、こういう風に話を展開したら、おそらくA君はこんな返しをしてくれる、こういうオチになったら、おそらくBさんは笑ってくれる、などと、用意周到に準備してきたネタは、大体、滑る。この「滑る」は、事前準備した分、自分の中で勝手に期待値を上げてしまっている可能性も否めないが、それを差し引いたとしても、やっぱり、ウケないことの方が圧倒的に多い。あくまでも経験則に過ぎないが。

やはり「ライヴ感」が大切なのだ。事前準備に精を出し過ぎると、相手の話を聞いているターンのと　時でさえも「次はそろそろ自分が話す順番にならないかな、そういう流れになったら、電車の中で準備してきたトークを展開させて・・・」なんてことを考えてしまいがちだ。これがいわゆる「聞いているフリ」というやつ。本人は悪気がないパターンがほとんどなので特に非難するつもりもないが、結構な人間が、このミスをやらかしていると、僕は勝手に思っている。

無論、僕だってそうだ。気を抜くとすぐにやってしまう。ただただ相手の話を聞くことに徹する。これが出来ない人はかなり多い、と僕は思う。例えカラオケでるならば、一緒に来ている友人が歌っている時に、自分はデンモクを操作して、次に歌いたい曲を選定している、こういうのも、僕からすれば「友人の歌を聞いているフリ」だと思っている。その視点で見ると「このカラオケメンツって、全員ヒトカラ行った方がいいんじゃねえのか？」と思うことも多々あるほどだ。

案の定、駄作になった。