ここのところ、毎朝毎朝、起き抜けがしんどい。

なかなかベッドから起き上がれない。それも、体が重たい、というよりも、頭が重たい。まあ、体が軽い、とは言わないが、それよりも頭が気になる、といった具合だ。

うーん。どういったらいいんだろう。「鋭い痛み」と形容するよりも「鈍い痛み」と形容した方が近い気がする。擬音語で表すならば「ピキピキ」よりも「ガンガン」の方が近い気がする。そんな感じ。

“頭が割れるように痛い”

そう。こんな表現も聞いたことがある。それはさすがに誇張になってしまうかな、と躊躇する自分もいるのだが、起き抜けのことを思い返すと、うん、そう形容してもおかしくないかもしれない。痛みを感じる度合いは個人差があるだろうが、起きてから数分ぐらいは、割れるように痛い感覚はあるかもしれない。

そう、数分なのだ。頭痛のピークは。大体、１０分ぐらい、目が覚めてから、ベッドで安静にしていたら、少しずつ、頭の痛みが軽くなってくる。それでもまあ、体調が万全って感じではないのだけれども、ひとまず、ベッドから起き上がって１日をスタートさせよう、というモチベーションは湧いてくる。それぐらいの状態には回復している。

とはいえ、やはり、起き抜けの気持ちが、すこぶる悪いからか、なんだか最近は、１日を通して、実りある毎日を過ごせていない感覚もある。何事も始まりが肝心ということだろうか。“終わり良ければすべて良し”という言葉は単なる迷信なのかもしれない。

“終わり良ければすべて良し”

そもそも、そういう風に思えない自分の認識の癖に、問題があるのかもしれない。よく聞く話で例えると「完璧主義よりも完了主義」。僕はおそらく完璧主義のタイプだ。１００点を目指そうとするあまり、８０点を良しとせず、残り２０点の課題を洗い出して、１点でも多く、１００点に近付けようと躍起になるきらいがある。

“パレートの法則”

この手の話をすると「０点から８０点は２０%の労力で達成可能だが、８１点から１００点は残り８０%の労力を要するため非効率的だ」という物言いを受ける。ゆえに「完璧主義よりも完了主義」が声高に叫ばれているのであろう。

理屈は分かる。
でも・・・。

“でも”

この言葉も良くないらしい。「でも、」が口癖になっている人は、現状維持バイアスが強く働いている証拠らしい。それも良く分かる。ただ、あくまでも、理屈としては、だ。おそらく、根っこの部分は、分かっていないか、もしくは、分かろうとしていない、のだろう。

“変わりたいのに変われない”

こういう言葉も良く聞く。これは「思考は現実化する」という言葉を誤って理解している人が陥るものらしい。端的に言えば「意識下の自分」と「無意識下の自分」を切り分けて理解することが出来ていないと、そんな感覚にとらわれるらしい。

こういう問題に直面すると、決まって着地するのが“自己愛の強さ”だ。こればかりは認めざるを得ない。僕は、これまでに、幾度となく、自分自身にダメ出しし続けて来たし、今後もし続けるのであろうが、そんな自分のダメさ加減も含めて、自分のことが好きなのだ、と。

変わりたいのに変われないのか。変わる気がないから変わらないのか。“変われない”と“変わらない”。似ているようで、実は全然違う。そんな気がする。

“ありのままの姿見せるのよ〜♪”

松たか子の『レットイットゴー』が脳内再生された。“ありのままの自分”。果たして、いったい、ありのままの自分って、どんな自分なんだろう。街を行き交う人々に「あなたにとって『ありのまま』とはどんな自分ですか？」と街頭インタビューしまくりたいぐらい、分からないし、知りたい。

“自己理解”

自分のことを良く知っている人ほど、自分のことが良く分かっていないと言い、自分のことを良く知っていない人ほど、自分のことを良く分かっていると言うものだ、みたいな話も聞いた覚えがある。これはおそらく、前述した「意識・無意識」に関する部分、あるいは、メタ認知等も、関連しているのかもしれないが。

“自分探しの旅は単なる自己満足に過ぎない”

そんな話も自己啓発本的な書籍で読んだ覚えがある。我ながら耳が痛い話だ。しかしこれも、“好きだからやってるんだ”と真顔で言い返せることが出来るならば、誰に何と言われようとも、文句を言われる筋合いはないのではなかろうか。

・・・とにかく、他人様に迷惑がかからないような生き方を、遵守していきたい。