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ファクトリーガールズ

今日はミュージカル『ファクトリーガールズ』を観に有楽町の東京国際フォーラムに行く。国際フォーラムCホール。初めて入った。初めての小屋はテンアゲ。

最近ミュージカルづいてる。今回は知り合いの知り合いからチケットをいただいての観劇。

なんでも日本発のミュージカルらしい。産業革命後のアメリカの紡績工場で働く女性の戦い。この類のお芝居は多い。お客さんのターゲットは女性だからな。津田梅子とか。こういうのを観る度に「男が悪うござんした。男って愚かな生き物ですよね。はいはい」って思う。まあでもしょうがない。そういう歴史があったわけだし、今も言われていることだし。現代に生きる男は黙って観劇だ。

舞台の後ろにある黒幕を開けて、その後ろにいるバンドをわざわざ見せてのオーバーチュアは楽しい。コンダクター的な方もギターを弾いていて、色んなギターが並べられているのをお客さんに一旦見せるという、ライブ感が高まる演出。

柚希礼音さんが主役だ。何度も拝見したことあるけど、スターといった感じ。元宝塚のトップスターだからな。いいなぁ、スター。スターはいつでもスターだから。スターはいるだけでいいんだろうな。何度生まれ変わってもなれないだろうな、スターには。

ソニンさんが脇でかためる。この方は今の日本ミュージカル界に必要な方だ。歌い方に無理がない。それでいて綺麗な音色。聞いている方も感情が入りやすい。素敵だった。

皆さん素晴らしかったけど、実咲凜音さんと谷口ゆうなさんの存在を知れたことが収穫だ。谷口ゆうなさんは一声聞いたときに、ミュージカル畑の方だ!という感動があった。こういう役どころがお芝居をしめる。

実咲凜音さん、この方はお芝居と歌の境界線を感じさせない素敵な方だと思った。よくミュージカル嫌いの人が言う「なんで急に歌い出すんだよ!おかしいだろ!」という意見。これを感じさせないのが良いミュージカル。これはとても重要で、どんなに技巧だくさんで歌が上手くても、お芝居と歌が分離されていると、それはミュージカルではないと思っている。私の勝手なミュージカル論ね。異論はあるでしょうけど。実咲凜音さんはシームレスで、ちゃんとその役の人が歌っていた。

実咲凜音さん、女優名をみてヅカかなと思って調べてみたら、元宙組の娘トップ。益々すごい。宝塚にいたことを感じさせないのはすごいな。今思うと、ちょっと姿勢が良すぎたぐらい。素晴らしかった。

平野綾さんは声でその場の空気を掌握する。声でおどかすことが出来る。職人技。

原田優一さんは欠かせない。大事な柱。遊びの中に芸の太い幹を感じる。悪い奴だが、楽しい役どころ。

アフタートークをやっていたが、予定があったので劇場を出る。

自分の勉強会が来週に迫ってきた。稽古稽古。

ロビーではリピーターチケットを売っていた
ミュージカルはリピートしたくなるのもわかる

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