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【印刷所訪問】子どもの夢を楽しんで支える大人でありたい。

皆様こんにちは。校正作業でゲシュタルト崩壊を起こしかけている小間使いCです。あやふやなことも結構あって、文フリでちらっと見かけた校正の本買っておけばよかったな・・・と今更後悔しています。


タイトル通り今回は印刷所の打ち合わせについてなのですが、その前に一つご案内を。

我々は大倉書房は、製本屋の紙とゆびさきさん主催の広告、「しおりスリップ」に広告を出させていただくことになりました!!!

書店で売り上げの管理や取次への注文のために使われている「売上スリップ」を模した形のしおり。この売上スリップはデジタル管理が導入された今では形骸化しつつあり、抜き取られることなくそのまま皆さんの手に渡ることも多くなったかと思います。しかし、本来は書店と消費者、取次を繋ぐ役割を持つ、創作と販売を行う仮想出版社の一員としてはとっても浪漫を感じる代物!!デザインにもこだわって作ったので、見かけた際には是非お手に取っていただければ幸いです。

こちらが大倉書房のしおりスリップ。ちょっとだけ実際のスリップと似たデザインにしてみました。

こちらのしおりスリップ、購入した本と一緒に写真を撮って投稿すると、紙とゆびさきさんの手製本ノートが当たるプレゼント企画も開催されています。こちらも要チェックです!

さて、我々大倉書房は8月19日、本文の印刷をお願いする印刷所へ打ち合わせに行ってまいりました。前回の記事でも触れた2色印刷について、実際に試し刷りしていただいたものを見ながら、予算と相談しつつ印刷方法を決めるのが主な目標です。病床の小間使いAは隔離期間のため不参加だったのですが、なんと、以前より相談に乗っていただいていた装丁家の先生も同行していただけることに…!いろいろ大緊張の中の訪問となりました。

まずは、事前に小間使いAが作成してくれていた①シアン+ブラック、②シアン+マゼンタ、③シアン+マゼンタ+ブラックの3種類を出力していただきました。やはり画面で見ていたものと実際に見るのとではまた色味に差が…。青緑だと思っていた①のサンプルですが、かなり本文の緑が弱くなって、クリアブルーのような爽やかな色に。
その場で作者の方に見せてお伺いを立ててみましたが、目指している色との差が大きいとのこと。前回装丁家の先生のもとで伺った3色印刷と特色インキを用いた印刷方法についても相談したのですが、3色で印刷するとフルカラー印刷とほぼ同じ値段になってしまうこと、特色インキの作成にもそれなりにお金がかかってしまうことがわかりました。③の印刷を見てみるとかなり元原稿に近かったので、予算次第では…と思っていたのですが、そう甘くはなかったようです。

見積もりをお伺いすると、概算ですが2色印刷で1部分カラーページを入れると15万円ほど、すべてフルカラーだと26万円ほど。我々が印刷にかけられる予算は足が出ても17,8万円だったので、2色印刷でお願いする方向になりました。

そしてもう一つ、『終の一語』に巻く帯の話を。見返しの紙と関連を持たせたいという作者の意向から、似た風合いで透け感のある「シープスキン」という銘柄が挙がっていました。実物を見せていただいたのですが、風合いがかなり見返しと近く、程よい透け感!!廃品でもない(本当に大事なことです)ので、是非この紙を使いたいと思います。

シープスキン、つまり羊の皮。実際の皮ではありませんが、名前だけでも心躍るものがあります。

他にも詩集についても相談させていただいたり、製本の観点からもアドバイスを頂いたりと、話は盛り上がりまた3時間ほどの打ち合わせになってしまいました。装丁家の先生も印刷所の方々も、私たちの企画を「おもしろい!」と言ってくださって、実現のために一緒に考えてくださいました。自分たちが考えること、いいなと思うことに賛同してくださる大人がいるというのは本当にありがたいことですし、励みになります。

なんとか予算の目処もつき、データ作成も佳境・・・!!(でありたい)というか本当にAが忙しそうです。最近twitterの更新ができていませんが、あまりの作業量にメンバー皆浮上できていないのです。ということで、作業に戻ろうと思います。

小間使いC


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