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40歳を越えると新しい事がやれなくなる5つの理由

今日は表題の通り、好評を頂いた新しい5つシリーズです。今回は歳を重ねるとなかなか新しい事がやれなくなる理由を書きます。敢えて40歳と書きましたがこれはあくまで相場的な当て込みであり、当然ながら40歳以上の全ての人が新しい事に取り組めないわけではありませんし、逆に20代でも新しいことに取り組めない人もたくさんいます。ただ40歳以上の多くのビジネスパーソンが割とハマりやすい事で、私自身も自戒を込めていつも考えている事です。

1. 自分で動かなくなる

まず40歳くらいの年齢になると役職が上がってきたり、部下が増えたりしてマネジメントが仕事になってくることが増えてきます。そうすると部下に指示をして、自分は現場の仕事からは遠くなっていきます。結果として自分で動く前に人に動かせるというマインドが当たり前になり、自分で思い立ったことがあったとしても100%思い描いた通りに形が整うまで物凄く時間がかかってしまうわけです。結果として新しい事をやるのに大切なスピードが保てません。そもそも新しいことには誰かに承認を求めたり、皆で談合して決めようとすると、どんどん角が取れて丸くなっていきます。とにかく自分で動くことが大切なんです。

2. 自分でサービスを体験する機会が減る

先程の自分で動かないことにも繋がりますが、年齢を重ねると徐々にサービスを体験する機会が減ります。何故かというとサービスのユーザーではなく評論家になってしまうからです。仕事もだいぶ分かってくる年齢ですから別の視点から色々考察してしまうわけです。例えばTiktokで1年で100万人のフォロワーを獲得したインフルエンサーがいるというニュースを見ると、自分もやってみようとはならず、100万人だとどのくらい儲かるのか、このインフルエンサーがどういう事を実践したから成功したのかなどと評論側に回ってしまい、本来であれば得た情報に対して行動に移していきたいところ、自分の中で完結してしまいます。結果として新しい取り組みに至る前に完了フラグが立ってしまうわけです。

3. 先入観が邪魔をする

40歳くらいになるとすでに20年近くビジネスの世界にいることになります。すると色々なサービスがすでに循環しており、これまでの経験から「このサービス」「このビジネスモデル」「このマーケティング」「この事例」などは過去にもあったと多くの先入観が生まれています。この先入観は新しい事に対して否定から入るようになりますそもそも全く目新しいことなど、もう世の中にはそうそう無いことを自身が分かっている年齢のはずなのに、焼きましされたような新しい展開を否定します。結果として今の時代には不適切、またはやっても流行しないだろうと結論しがちです。一方、この年齢くらいから真逆のこともしばしば起きており、大企業に多い傾向ですが完成度の高い成功事例が無いとダメという保守派も多くなってきます。両側の考えをまとめると、結論全く新しいか、または誰もが分かる成功事例がないとNGということに。実際に新しい事業というのは全く新しいものはほぼ成功確率は低く、かといって普通に成功事例があるような事業はなかなか当たりづらいというのもあり、さじ加減が難しいですが先入観はアドバイス程度に留めておくのがベストです。

4. 新しいことをやる理由が減る

40歳くらいになれば当然自分の得意分野であったり、経験してきたことが血肉となっていると思います。これまで得たスキルをベースに様々な決断をしてキャリアを積み上げているはずです。20代のように全くスキルもキャリアもない状態であれば新しいことにリスクはありませんが、40代から新しいことをやって、もし失敗してしまうとキャリアに傷が付くとマイナスに感じてしまう人が多いようです。結局、新しいことをやる絶対的な理由が無くなっていくんですよね。積み上げてきたものをより高くしたいというモチベーションの方が合理的であり新しいことを今からやるのは効率が悪いとしまうわけです。そこそこキャリアがある人であればあるほど動けなくなります。ただ人生100年時代ですから本当は40歳なんてまだまだ若いんですけどね。ケンタッキー・フライドチキンの創業者であるカーネル・サンダース氏は65歳から起業して大成功しています。今より遥かに難しかったはずです。

5. お金のバランスが合わなくなる

実は結構クリティカルな問題です。40歳はファミリーになっている可能性が高いということもあり、生活コストが上がっています。20代の独り身と、40代の家族持ちとでは必要な生活費が大きく変わってしまうわけです。結果としてその報酬をキープしながら新しいことをやろうとするとどうしても中途半端になります。新しいことというのは中途半端にやっていると趣味で終わってしまいます。ビジネスと言う観点で考えればやはり全力投球しないと結果は出ません。組織従事者であれば給与が下がったり、クビになることは絶対に避けなければいけません。新しいことで波風は立てたくないのが普通の考えです。とはいえ新しいことをやるのであれば、それにコミットするためにも裸一貫で考えるのが一番なんですよね。この領域は守るものがある人の方が実は弱いんです。

ということで40歳を越えると新しい事がやれなくなる5つの理由を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。新しいことをやるというのは色々大変ですが時代の変化が激しすぎる今、どうしても自らの変化も求められます。私としては上記のような罠はあるものの、40歳だろうと50歳だろうと新しいことを始めるのに遅いということは無いと思っています。大切なのは強いパッションであり、実際に行動することです。「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」というダーウィンの進化論を考えても、変化出来ないことは将来のリスクです。こんな時代ですし適応しながら頑張りましょう!

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