見出し画像

エッセイ【今後とりあげたい私のすきなものたち】

※昨年の秋に書いていたものを加筆修正しました。公開設定にするのをずいぶんと忘れていたエッセイです(笑)

秋は学習発表会などの行事や成績,研究授業等でほんとうに忙しくなりそうです。今日は13時間労働でした。これだと1週間もたないので、明日ははやく帰りたい。。。

本当は本や映画など自分の好きなものを取り上げて詳しく書きたいのですがなかなか時間がなくて。

なので、エッセイ【今後とりあげたい私のすきなものたち】と称してこれから書くかもしれないトピックをつらつらと書いていきます。気楽に書きますので。

(1)本(最近読んだ本たち)

 ・今日拾った言葉たち(武田砂鉄)
 
 ・日本問答(田中優子 松岡正剛)

 ・文学テクスト入門(前田愛)※通信で単位をとるための課題図書

 ・汝、星のごとく(凪良ゆう)

 ・日本文学全集 万葉集・百人一首堤中納言日記・土佐日記・更級日記・         
 竹取物語・伊勢日記・源氏物語(池澤夏樹)

 ・不倫と南米(よしもとばなな)

 ・泳ぐのに安全でも適切でもありません(江國香織)

 ・風よ嵐よ(村山由佳)

 ・愛人 ラマン 原題 L'Amant (Marguerite Duras マルグリット・デュラス)


一冊取り上げます。「泳ぐのに安全でも適切でもありません」は、短編集です。一時期、潤いがほしいなと思ったときに何度も読んでいました。タイトルの表現は江國さんがアメリカに旅行した際に実際に見た立て札だそうですが、その英文は、

It’not safe or suitable to swim.

あとがきの最後の言葉が素敵です。

瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい。safe でもsuitable でもない人生で、長期展望にどんな意味があるのでしょうか。

お気に入りは一番最後の短編集。「こんなに淋しい雨の夜だから、私の大好きな男は妻を抱いているかもしれない。」の一文から始まる「愛しいひとが、もうすぐここにやってくる」。主人公の女性は習慣のごとくたんたんと恋をしているし、仕事もきちんとしている。相手の男性の弱さや自分本位満載の言葉でも、主人公の気持ちになると「なんだかしょうがないわね」と困り顔で言いたくなっちゃう。主人公はもちろん奥さんのことを思ってしんどくならないとは言い切れないけれど、その事実も込みで自分の思いに従って愛しているのだろう。非日常ではなく日常で。

ラマンで印象に残っているのは「流れるエクリチュール」という彼女独自の文章の書き方。これは映画も含めてまた記事にしたいです。

(2)ミュージカル 

ミュージカル映画もの好きですが舞台も好きです。見に行くのは東宝や劇団四季が多いです。東宝ではミスサイゴンやジャージーボーイズ、ギャツビー、マリーアントワネット、レミゼ、エリザベートなど見ました。劇団四季もたくさん見たのですが、中でもコーラスラインやウェストサイドストーリーが好きですね。かなーり前の柿澤君(大河出てた)がいた時代の春のめざめも見たいです。学生時代に岩波文庫で原作も読みました。春のめざめのメイキング動画見ましたが、竹内一樹さんかわいかったです。竹内さんはリトルマーメイドやアンデルセンで見たけど、キラキラしていました。お顔もお上品で華奢だし、動きもしなやかで。ほかにもエビータウィキッドも見たいですね。

東京に住んでいたら東宝はシアタークリエとかでもっといろいろ見れるんですけど。。。特にダディロングレッグズが観たいです。チケット取れず。なんどもサントラを聞きましたが、心があったまるような優しい曲が多くて。一時期どうしても見たくてブロードウェイ版の動画をフルで見たことがあります。字幕なしで。早口でところどころ全く聞き取れず(笑)

※追加でミスサイゴンとノートルダムの鐘も見ました。ノートルダムの鐘は初めて見ました。劇団四季作品の中でもダントツで重い作品で。とても私が好きなタイプのミュージカルでした。一片通りな家族愛や恋で終わらせない作品が好きです。個人間の出来事が社会の流れ、時代の流れをもろに映し出す系ミュージカルが好きなのです。(もちろんストレートな家族愛や恋愛もすばらしいものです。しかし、作品でそれを再確認しなくてよいなと思っちゃう派です。。)演出もよくて。狂言回しは登場するのですがそれだけでなく、アンサンブルが地の文の朗読や歌唱をする。最初と最後には演者が役から降り語り手にもなる、という非常に面白い作りでした。
人間愛や信仰,思想など複雑に絡まり合って最後は怒涛の展開で、、、もう一度みたいし、きちんとnoteに観劇記録として残したいです。

(3)チェコ好きさん(エッセイスト)

学生時代の癖は「今の自分の感情を検索する」ことでした。イライラやもやもやした感情をよく検索していました。院生時代もそのような癖が続いていました。だいたい誰かが書いたコラムに行きつくのですが、なかなかピンとくるものがない。そんなとき「これ、いいな」と思えるコラムに出会えることがあったんです。書いた人の名前を見ると「チェコ好き」の文字。この経験が検索するたびに何度か続きました。「またチェコ好きさんのコラムに行きついた。。」みたいな。それが出会いです。好きな記事はAMやチェコ好きさんのnote,ブログにあるのですが、そのURLをコピーしてラインのメモに貯めてます(笑)

チェコ好きさんのことは必ず1記事にまとめたいです。なんというか世界へのかかわり方やスタンスが自分と近いことが多いんです。というとおこがましいかも。うまく言えないのですが、チェコ好きさんの考えを見ていると「自分もほんとはこう考えたかった」と思わされることが多いのです。

好きな記事たちを貼っておきます。ほんとは全部貼りたいくらい!7年前とかのブログを掘り起こしてみてることも。チェコ好きさんの文章を読んでいると「今ここ」だけにとらわれないもっと豊かな生き方がしたいなと思わされます。というか自然にそう思います。この考えがわたしに合っていたのでしょう。

https://note.com/czech/n/n24fafef5b79c

(4)Netflix

 ・ハーフオブイット(オリジナル映画)

 ・2つの人生が教えてくれること(オリジナル映画)

 ・ストーリーオブマイライフ(映画)

 ・プライドと偏見(映画)

 ・39歳(韓国ドラマ)

 ・気象庁の人々(韓国ドラマ)

ハーフオブイットはずっと気になっていてやっと見れました。

主人公のアメリカの田舎町に住む中国系の女子高生エリーは自らの恋心を胸の内にしまいこみ、人のよいアメフト部男子ポールのラブレターを代筆する。ラブレターは学校の人気者であるアスターに向けて。誰もが憧れる美女ではあるものの、周りのイケイケ彼氏に馴染めない。芸術に対する造詣が深い。エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』に代表される三角関係を、アメリカの田舎町を舞台に、現代ならではの視点を交えて描いている。そういえばシラノの映画、見に行き忘れてた。あの映画原作からかなりアレンジ加えてましたよね。。。

話は戻ります。映画の冒頭で哲学者・プラトンの戯曲「饗宴」から「片割れ」についての引用がある。これがこの映画の題名(ハーフオブイット)である。人間の身体はゼウスによって二つに分けられたため、一人では不完全であり、自ら片割れ(愛)を探し求めているのだと。はたしてそうなのか。。?この映画は自然にそう問いかけてくる。

わかりやすい悪役も出てこないし、悲壮感がただよう映画でもない。長い人生の1ページを切り取ったさわやかな映画でした。

「片割れ」探しにばかりに躍起になると大切なものを見落とす気づいたら、なりゆきでそのときその場で思わぬ人たちと愛が生まれていたってこともありうる。自分を自分以外の何かで補完する愛ではなく、自分自身の為の愛もある。愛に拘り過ぎてもいけないが本当に大事なものまで見過ごしすぎても人生は味気ない。そう思わされました。

最後の電車を追いかけるベタなシーン。(伏線回収してました)他人からはベタに見えても、当事者にとってはそんな事は関係ない。当事者になってしまえば、こんなにも胸が熱くなるなんて。複雑な人と人との関わりで心の通う瞬間は当人同士しかわからないかけがえのないものである。誰かと心が通うという、当たり前だが普遍的な人生の喜びを感じた。今のご時世だから身に染みるのか。誰かと心が通いあう。その相手が「片割れ」かどうかなんて関係ない。

以上今後私が記事にするかもしれないものたちでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?